【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の南海本線 (難波駅～みさき公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +6.5％( +1.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 50 件(１年前(2019年)に比べて -25.4％( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 26.5年から -3.6 ％減)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から +2.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。住ノ江駅、七道駅、堺駅、北助松駅、貝塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北助松駅で昨年に比べ +59.0 ％、単価は 27.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北助松駅、住ノ江駅)は +52.4 ％(単価 +8.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(春木駅、忠岡駅)は -39.2 ％(単価 -7.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.0 ％ → 2020年 6.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 13.6 ％ → 2020年 10.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 13.4 ％ → 2020年 6.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった羽衣駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +16.5％( +5.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった忠岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -37.2％( -4.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 南海本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | - | 60.0万/㎡ (12.3年/25.0㎡) | - |
| 新今宮駅 | - | - | - |
| 天下茶屋駅 | - | 55.0万/㎡ (27.3年/20.0㎡) | - |
| 岸里玉出駅 | 40.0万/㎡ (18.3年/75.0㎡) | - | 25.5万/㎡ (27.3年/52.5㎡) |
| 粉浜駅 | - | - | 20.1万/㎡ (31.6年/55.0㎡) |
| 住吉大社駅 | - | 20.0万/㎡ (34.3年/65.0㎡) | - |
| 住ノ江駅 | 24.2万/㎡ (37.3年/67.5㎡) | 16.6万/㎡ (34.8年/55.0㎡) | 22.3万/㎡ (36.8年/67.5㎡) |
| 七道駅 | 20.6万/㎡ (28.9年/61.7㎡) | 15.3万/㎡ (38.3年/67.5㎡) | 17.8万/㎡ (33.0年/75.0㎡) |
| 堺駅 | 33.2万/㎡ (20.4年/60.0㎡) | 27.2万/㎡ (28.1年/60.0㎡) | 29.4万/㎡ (30.1年/43.3㎡) |
| 湊駅 | - | 13.6万/㎡ (32.6年/65.0㎡) | 16.3万/㎡ (29.4年/64.2㎡) |
| 石津川駅 | 15.4万/㎡ (33.3年/65.0㎡) | - | 15.8万/㎡ (34.3年/63.3㎡) |
| 諏訪ノ森駅 | 41.1万/㎡ (2.3年/95.0㎡) | - | - |
| 浜寺公園駅 | - | - | - |
| 羽衣駅 | 37.5万/㎡ (19.6年/75.0㎡) | 32.1万/㎡ (24.4年/70.8㎡) | 41.5万/㎡ (10.1年/79.0㎡) |
| 高石駅 | 22.4万/㎡ (25.6年/80.0㎡) | 30.7万/㎡ (19.5年/70.0㎡) | 18.0万/㎡ (29.6年/68.3㎡) |
| 北助松駅 | 27.1万/㎡ (15.3年/85.0㎡) | 17.0万/㎡ (21.9年/68.3㎡) | - |
| 松ノ浜駅 | - | 7.5万/㎡ (33.3年/80.0㎡) | 9.2万/㎡ (33.9年/65.0㎡) |
| 泉大津駅 | 20.0万/㎡ (26.1年/64.0㎡) | 24.2万/㎡ (23.4年/71.7㎡) | 20.3万/㎡ (22.0年/66.2㎡) |
| 忠岡駅 | 7.5万/㎡ (28.3年/60.0㎡) | 11.9万/㎡ (27.3年/72.5㎡) | 17.9万/㎡ (19.3年/70.0㎡) |
| 春木駅 | 14.0万/㎡ (30.3年/57.5㎡) | 23.8万/㎡ (18.3年/65.0㎡) | 16.3万/㎡ (24.3年/72.5㎡) |
| 和泉大宮駅 | 15.7万/㎡ (36.3年/70.0㎡) | - | 11.2万/㎡ (33.6年/63.8㎡) |
| 岸和田駅 | 24.9万/㎡ (16.8年/72.5㎡) | 25.2万/㎡ (19.9年/71.0㎡) | 22.6万/㎡ (16.7年/74.0㎡) |
| 蛸地蔵駅 | - | 16.7万/㎡ (32.3年/62.5㎡) | 13.8万/㎡ (31.3年/62.5㎡) |
| 貝塚駅 | 17.8万/㎡ (23.3年/77.5㎡) | 12.3万/㎡ (24.0年/77.0㎡) | 11.6万/㎡ (28.8年/71.0㎡) |
| 二色浜駅 | 11.5万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | 10.5万/㎡ (24.3年/60.0㎡) | 17.1万/㎡ (30.3年/55.0㎡) |
| 鶴原駅 | - | - | - |
| 井原里駅 | 6.4万/㎡ (39.3年/70.0㎡) | - | - |
| 泉佐野駅 | 26.4万/㎡ (20.8年/67.5㎡) | - | 19.3万/㎡ (22.3年/88.3㎡) |
| 羽倉崎駅 | 15.3万/㎡ (31.9年/65.0㎡) | 21.0万/㎡ (22.8年/67.5㎡) | 18.3万/㎡ (25.8年/63.8㎡) |
| 吉見ノ里駅 | - | - | - |
| 岡田浦駅 | - | - | - |
| 樽井駅 | - | - | 15.2万/㎡ (26.3年/65.0㎡) |
| 尾崎駅 | 3.2万/㎡ (51.3年/60.0㎡) | - | 17.1万/㎡ (20.3年/70.0㎡) |
| 鳥取ノ荘駅 | - | 2.7万/㎡ (46.3年/45.0㎡) | - |
| 淡輪駅 | - | 8.0万/㎡ (27.6年/56.7㎡) | 8.7万/㎡ (31.3年/47.5㎡) |
| みさき公園駅 | - | - | 3.0万/㎡ (24.3年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北助松駅 27.1 万/㎡(昨年同期比 +59.0 ％)
北助松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +59.0％( +10.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 21.9年から -30.4 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +24.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.9 年 → 2020年 15.3 年、-30.4 ％と大きく減少)
住ノ江駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 +45.9 ％)
住ノ江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +45.9％( +7.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.3年(昨年 34.8年から +7.2 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +22.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.5 分 → 2020年 6.0 分、-29.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
春木駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -41.3 ％)
春木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -41.3％( -9.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 18.3年から +65.8 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -11.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.5 分 → 2020年 7.0 分、-26.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.3 年 → 2020年 30.3 年、+65.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
忠岡駅 7.5 万/㎡(昨年同期比 -37.2 ％)
忠岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -37.2％( -4.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 27.3年から +3.7 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から -17.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示