【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の大阪谷町線 (大日駅~八尾南駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +5.3%( +3.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 432 件(1年前(2023年)に比べて -38.7%( -273件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 21.1年から +7.4 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 57.7 ㎡から +5.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が増加。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。全体的に上昇基調。千林大宮駅、天神橋筋六丁目駅、東梅田駅、天王寺駅、喜連瓜破駅、八尾南駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東梅田駅で昨年に比べ +58.0 %、単価は 92.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東梅田駅、天王寺駅)は +45.9 %(単価 +26.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(野江内代駅、阿倍野駅)は -19.9 %(単価 -12.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.2 % → 2024年 18.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 % → 2024年 34.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.6 % → 2024年 5.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +58.0%( +33.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八尾南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +30.3%( +4.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -12.5%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
大阪谷町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大日駅 | 42.0万/㎡ (22.7年/72.5㎡) | 43.5万/㎡ (20.1年/72.8㎡) | 37.3万/㎡ (24.4年/69.7㎡) |
守口駅 | 36.1万/㎡ (25.9年/72.0㎡) | 42.0万/㎡ (24.4年/71.8㎡) | 34.2万/㎡ (26.6年/72.2㎡) |
太子橋今市駅 | 33.5万/㎡ (37.6年/66.0㎡) | 40.0万/㎡ (22.9年/61.1㎡) | 27.5万/㎡ (37.2年/63.2㎡) |
千林大宮駅 | 59.3万/㎡ (15.0年/54.0㎡) | 49.2万/㎡ (15.8年/56.2㎡) | 43.2万/㎡ (28.5年/42.5㎡) |
関目高殿駅 | 32.4万/㎡ (41.6年/63.5㎡) | 29.1万/㎡ (39.5年/60.6㎡) | 30.8万/㎡ (40.9年/65.7㎡) |
野江内代駅 | 45.0万/㎡ (27.6年/68.6㎡) | 56.7万/㎡ (22.2年/62.3㎡) | 47.0万/㎡ (22.4年/67.5㎡) |
都島駅 | 49.7万/㎡ (25.6年/75.2㎡) | 49.0万/㎡ (22.8年/64.2㎡) | 45.4万/㎡ (23.6年/69.9㎡) |
天神橋筋六丁目駅 | 77.1万/㎡ (19.0年/67.7㎡) | 64.0万/㎡ (18.7年/50.3㎡) | 65.8万/㎡ (18.7年/59.0㎡) |
中崎町駅 | 86.0万/㎡ (15.6年/59.0㎡) | 78.2万/㎡ (18.2年/53.8㎡) | 79.8万/㎡ (11.0年/54.1㎡) |
東梅田駅 | 92.2万/㎡ (17.8年/63.3㎡) | 58.3万/㎡ (18.2年/33.9㎡) | 66.7万/㎡ (43.0年/75.0㎡) |
南森町駅 | 64.0万/㎡ (24.7年/48.5㎡) | 72.1万/㎡ (17.0年/55.4㎡) | 65.2万/㎡ (18.8年/51.2㎡) |
天満橋駅 | 68.2万/㎡ (21.3年/47.9㎡) | 69.1万/㎡ (14.7年/42.6㎡) | 54.9万/㎡ (27.7年/50.6㎡) |
谷町四丁目駅 | 75.2万/㎡ (17.1年/51.9㎡) | 65.5万/㎡ (19.0年/52.6㎡) | 61.4万/㎡ (19.5年/58.5㎡) |
谷町六丁目駅 | 68.4万/㎡ (21.6年/55.3㎡) | 64.3万/㎡ (20.2年/54.1㎡) | 56.4万/㎡ (23.9年/58.8㎡) |
谷町九丁目駅 | 62.0万/㎡ (18.6年/56.1㎡) | 56.3万/㎡ (22.1年/52.1㎡) | 60.5万/㎡ (16.9年/73.9㎡) |
四天王寺前夕陽ケ丘駅 | 62.2万/㎡ (20.2年/59.8㎡) | 59.2万/㎡ (22.0年/61.4㎡) | 61.4万/㎡ (19.0年/65.7㎡) |
天王寺駅 | 78.9万/㎡ (14.2年/59.2㎡) | 59.0万/㎡ (24.4年/63.6㎡) | 66.2万/㎡ (18.1年/57.6㎡) |
阿倍野駅 | 54.0万/㎡ (26.3年/67.7㎡) | 66.8万/㎡ (18.3年/61.9㎡) | 54.7万/㎡ (23.7年/62.6㎡) |
文の里駅 | 56.5万/㎡ (23.3年/67.5㎡) | 55.6万/㎡ (20.4年/73.5㎡) | 43.7万/㎡ (21.9年/80.6㎡) |
田辺駅 | 49.7万/㎡ (26.6年/56.5㎡) | 47.4万/㎡ (15.6年/67.9㎡) | 50.3万/㎡ (6.5年/75.0㎡) |
駒川中野駅 | 38.2万/㎡ (23.8年/68.0㎡) | 36.8万/㎡ (26.5年/70.0㎡) | 33.2万/㎡ (27.4年/67.0㎡) |
平野駅 | 28.5万/㎡ (36.0年/64.0㎡) | 32.0万/㎡ (29.7年/67.8㎡) | 27.7万/㎡ (29.1年/74.6㎡) |
喜連瓜破駅 | 38.0万/㎡ (18.4年/73.6㎡) | 31.5万/㎡ (22.6年/66.8㎡) | 35.8万/㎡ (20.9年/67.9㎡) |
出戸駅 | 32.3万/㎡ (22.5年/70.0㎡) | 31.2万/㎡ (15.0年/80.0㎡) | 26.0万/㎡ (30.3年/67.7㎡) |
長原駅 | 33.8万/㎡ (16.0年/65.0㎡) | - | 21.6万/㎡ (26.3年/88.8㎡) |
八尾南駅 | 21.1万/㎡ (34.7年/67.1㎡) | 16.2万/㎡ (36.7年/70.0㎡) | 17.0万/㎡ (36.5年/72.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東梅田駅 92.2 万/㎡(昨年同期比 +58.0 %)
東梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +58.0%( +33.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 18.2年から -2.1 %減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 33.9 ㎡から +86.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.6 分 → 2024年 5.0 分、-41.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 16.7 %)
天王寺駅 78.9 万/㎡(昨年同期比 +33.7 %)
天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +33.7%( +19.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -62.9%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 24.4年から -41.9 %減)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 63.6 ㎡から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.4 年 → 2024年 14.2 年、-41.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.2 分 → 2024年 5.5 分、-10.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 23.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 % → 2024年 7.7 %)
野江内代駅 45.0 万/㎡(昨年同期比 -20.6 %)
野江内代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.6%( -11.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -15.4%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 22.2年から +24.3 %増)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +10.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 61.5 % → 2024年 54.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 27.6 年、+24.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.7 分 → 2024年 7.1 分、+24.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 18.2 %)
阿倍野駅 54.0 万/㎡(昨年同期比 -19.2 %)
阿倍野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -19.2%( -12.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 18.3年から +43.7 %増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 61.9 ㎡から +9.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.6 分 → 2024年 2.8 分、-38.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 % → 2024年 57.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.3 年 → 2024年 26.3 年、+43.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 % → 2024年 69.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示