【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の大阪谷町線 (大日駅～八尾南駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +3.5％( +1.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 463 件(１年前(2021年)に比べて +5.5％( +24件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 21.9年から +6.2 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.5 ㎡から -0.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。田辺駅、喜連瓜破駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは田辺駅で昨年に比べ +47.9 ％、単価は 50.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(田辺駅、喜連瓜破駅)は +43.2 ％(単価 +12.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(太子橋今市駅、駒川中野駅)は -25.2 ％(単価 -10.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 3.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.5 ％ → 2022年 32.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.5 ％ → 2022年 19.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.0 ％ → 2022年 41.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中崎町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +18.0％( +12.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて -32.3％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八尾南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -12.6％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて -12.5％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 大阪谷町線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大日駅 | 36.8万/㎡ (24.8年/68.4㎡) | 33.7万/㎡ (23.3年/72.2㎡) | 30.8万/㎡ (30.5年/58.8㎡) |
| 守口駅 | 32.5万/㎡ (27.9年/73.0㎡) | 29.3万/㎡ (30.4年/69.6㎡) | 21.8万/㎡ (35.0年/57.5㎡) |
| 太子橋今市駅 | 26.4万/㎡ (40.0年/63.8㎡) | 37.0万/㎡ (26.4年/68.9㎡) | 28.1万/㎡ (36.4年/63.8㎡) |
| 千林大宮駅 | 47.1万/㎡ (26.0年/40.0㎡) | 39.7万/㎡ (27.0年/60.0㎡) | 19.4万/㎡ (38.0年/80.0㎡) |
| 関目高殿駅 | 30.2万/㎡ (41.1年/64.3㎡) | 30.2万/㎡ (35.0年/66.1㎡) | 23.4万/㎡ (41.5年/56.2㎡) |
| 野江内代駅 | 46.4万/㎡ (23.6年/65.0㎡) | 48.9万/㎡ (20.5年/53.3㎡) | 40.5万/㎡ (21.0年/65.0㎡) |
| 都島駅 | 45.4万/㎡ (24.7年/68.2㎡) | 40.5万/㎡ (28.5年/72.2㎡) | 38.1万/㎡ (28.9年/68.1㎡) |
| 天神橋筋六丁目駅 | 64.9万/㎡ (19.1年/53.9㎡) | 64.8万/㎡ (15.1年/58.9㎡) | 71.8万/㎡ (13.1年/33.8㎡) |
| 中崎町駅 | 79.4万/㎡ (12.0年/51.9㎡) | 67.3万/㎡ (18.3年/49.7㎡) | 77.9万/㎡ (9.6年/50.6㎡) |
| 東梅田駅 | 66.7万/㎡ (43.0年/75.0㎡) | 70.8万/㎡ (10.4年/47.0㎡) | 70.1万/㎡ (19.8年/164㎡) |
| 南森町駅 | 66.2万/㎡ (19.1年/48.8㎡) | 67.8万/㎡ (15.9年/55.5㎡) | 67.7万/㎡ (16.0年/39.2㎡) |
| 天満橋駅 | 56.8万/㎡ (26.6年/47.3㎡) | 58.9万/㎡ (20.3年/44.8㎡) | 60.6万/㎡ (20.4年/35.0㎡) |
| 谷町四丁目駅 | 63.2万/㎡ (18.5年/58.0㎡) | 68.0万/㎡ (15.8年/57.3㎡) | 67.4万/㎡ (13.8年/35.6㎡) |
| 谷町六丁目駅 | 57.8万/㎡ (23.1年/55.3㎡) | 58.1万/㎡ (19.9年/59.1㎡) | 59.8万/㎡ (17.0年/47.9㎡) |
| 谷町九丁目駅 | 61.0万/㎡ (17.1年/70.0㎡) | 52.8万/㎡ (22.5年/56.6㎡) | 67.4万/㎡ (17.8年/40.6㎡) |
| 四天王寺前夕陽ケ丘駅 | 61.2万/㎡ (19.9年/62.5㎡) | 51.4万/㎡ (18.2年/58.1㎡) | 51.5万/㎡ (20.6年/56.6㎡) |
| 天王寺駅 | 68.7万/㎡ (16.2年/53.1㎡) | 60.9万/㎡ (21.7年/67.4㎡) | 52.9万/㎡ (24.4年/65.4㎡) |
| 阿倍野駅 | 54.6万/㎡ (23.4年/61.4㎡) | 50.1万/㎡ (21.4年/70.0㎡) | 53.2万/㎡ (28.4年/61.7㎡) |
| 文の里駅 | 43.8万/㎡ (22.2年/86.0㎡) | 45.1万/㎡ (25.8年/68.8㎡) | - |
| 田辺駅 | 50.3万/㎡ (6.5年/75.0㎡) | 34.0万/㎡ (28.0年/57.5㎡) | 29.3万/㎡ (26.0年/15.0㎡) |
| 駒川中野駅 | 33.8万/㎡ (27.0年/66.7㎡) | 43.2万/㎡ (16.7年/65.0㎡) | 32.4万/㎡ (18.0年/58.3㎡) |
| 平野駅 | 26.5万/㎡ (30.0年/73.2㎡) | 31.7万/㎡ (24.6年/65.8㎡) | 35.4万/㎡ (19.0年/60.8㎡) |
| 喜連瓜破駅 | 34.5万/㎡ (21.7年/66.7㎡) | 24.9万/㎡ (27.6年/52.5㎡) | 22.1万/㎡ (32.0年/47.5㎡) |
| 出戸駅 | 25.2万/㎡ (32.3年/65.0㎡) | 22.6万/㎡ (34.0年/42.5㎡) | 21.9万/㎡ (33.8年/47.5㎡) |
| 長原駅 | 22.8万/㎡ (26.7年/83.3㎡) | 26.9万/㎡ (23.7年/31.7㎡) | 29.2万/㎡ (20.0年/40.0㎡) |
| 八尾南駅 | 17.1万/㎡ (36.5年/72.1㎡) | 19.5万/㎡ (29.6年/65.0㎡) | 12.1万/㎡ (30.0年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
田辺駅 50.3 万/㎡(昨年同期比 +47.9 ％)
田辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +47.9％( +16.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 28.0年から -76.8 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +30.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.0 年 → 2022年 6.5 年、-76.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.8 分 → 2022年 6.5 分、+129.4 ％と大きく増加)
喜連瓜破駅 34.5 万/㎡(昨年同期比 +38.5 ％)
喜連瓜破駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +38.5％( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +12.5％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 27.6年から -21.6 ％減)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +27.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 27.6 年 → 2022年 21.7 年、-21.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 14.6 分 → 2022年 4.1 分、-71.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 44.4 ％)
太子橋今市駅 26.4 万/㎡(昨年同期比 -28.6 ％)
太子橋今市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.6％( -10.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -11.1％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 26.4年から +51.9 ％増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から -7.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 ％ → 2022年 62.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.4 年 → 2022年 40.0 年、+51.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 6.5 分、+30.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 44.4 ％ → 2022年 75.0 ％)
駒川中野駅 33.8 万/㎡(昨年同期比 -21.7 ％)
駒川中野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -21.7％( -9.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 16.7年から +62.0 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +2.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.7 年 → 2022年 27.0 年、+62.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示