【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期の阪急京都本線 (大阪梅田駅～水無瀬駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -1.3％( -0.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 448 件(１年前(2023年)に比べて -32.5％( -216件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 28.1年から +6.0 ％増)。平均専有面積は 64.7 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から +2.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。淡路駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは淡路駅で昨年に比べ +27.0 ％、単価は 43.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(淡路駅、南方駅)は +22.4 ％(単価 +9.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(上牧駅、相川駅)は -26.8 ％(単価 -10.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 ％ → 2024年 23.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 ％ → 2024年 1.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.3 ％ → 2024年 38.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 6.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった崇禅寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +8.7％( +6.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった富田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.5％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて +172.7％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 阪急京都本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪梅田駅 | 76.0万/㎡ (28.6年/61.7㎡) | 74.6万/㎡ (26.5年/62.1㎡) | 81.4万/㎡ (21.1年/62.3㎡) |
| 十三駅 | 50.5万/㎡ (26.4年/48.2㎡) | 51.6万/㎡ (23.7年/38.3㎡) | 47.9万/㎡ (25.1年/42.4㎡) |
| 南方駅 | 58.8万/㎡ (25.6年/51.2㎡) | 50.0万/㎡ (24.3年/38.3㎡) | 36.5万/㎡ (27.0年/26.2㎡) |
| 崇禅寺駅 | 76.8万/㎡ (9.8年/25.0㎡) | 70.6万/㎡ (8.6年/30.5㎡) | 68.4万/㎡ (6.9年/28.8㎡) |
| 淡路駅 | 43.1万/㎡ (34.1年/58.8㎡) | 34.0万/㎡ (37.3年/66.8㎡) | 31.5万/㎡ (35.4年/64.6㎡) |
| 上新庄駅 | 37.5万/㎡ (30.2年/64.3㎡) | 37.7万/㎡ (25.9年/62.7㎡) | 35.6万/㎡ (26.1年/62.1㎡) |
| 相川駅 | 28.7万/㎡ (33.3年/60.0㎡) | 39.2万/㎡ (23.8年/66.2㎡) | 26.4万/㎡ (36.5年/43.5㎡) |
| 正雀駅 | 47.8万/㎡ (12.7年/70.5㎡) | 41.1万/㎡ (14.5年/141㎡) | 47.8万/㎡ (6.2年/75.7㎡) |
| 摂津市駅 | 44.7万/㎡ (13.4年/69.4㎡) | 46.8万/㎡ (14.4年/67.1㎡) | 48.9万/㎡ (11.5年/65.4㎡) |
| 南茨木駅 | 33.6万/㎡ (39.1年/69.8㎡) | 32.7万/㎡ (40.3年/70.8㎡) | 32.5万/㎡ (39.1年/69.5㎡) |
| 茨木市駅 | 39.9万/㎡ (30.0年/78.8㎡) | 39.2万/㎡ (29.0年/72.7㎡) | 39.1万/㎡ (28.3年/74.1㎡) |
| 総持寺駅 | 27.4万/㎡ (43.1年/67.8㎡) | 27.8万/㎡ (38.8年/66.3㎡) | 24.9万/㎡ (42.7年/59.3㎡) |
| 富田駅 | 23.5万/㎡ (42.7年/62.5㎡) | 23.6万/㎡ (42.4年/60.5㎡) | 22.8万/㎡ (40.6年/64.5㎡) |
| 高槻市駅 | 35.1万/㎡ (30.0年/70.7㎡) | 36.7万/㎡ (30.6年/71.1㎡) | 37.1万/㎡ (28.7年/72.4㎡) |
| 上牧駅 | 30.9万/㎡ (35.5年/68.6㎡) | 42.2万/㎡ (23.1年/76.7㎡) | 46.4万/㎡ (13.6年/77.0㎡) |
| 水無瀬駅 | 43.5万/㎡ (20.3年/75.8㎡) | 39.2万/㎡ (24.5年/73.1㎡) | 34.6万/㎡ (28.2年/71.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
淡路駅 43.1 万/㎡(昨年同期比 +27.0 ％)
淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +27.0％( +9.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 37.3年から -8.8 ％減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 66.8 ㎡から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 54.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 8.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 8.3 ％)
南方駅 58.8 万/㎡(昨年同期比 +17.7 ％)
南方駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.7％( +8.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 24.3年から +5.6 ％増)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 38.3 ㎡から +33.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
上牧駅 30.9 万/㎡(昨年同期比 -26.8 ％)
上牧駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.8％( -11.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 23.1年から +54.0 ％増)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 76.7 ㎡から -10.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.1 年 → 2024年 35.5 年、+54.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.1 分 → 2024年 6.6 分、+59.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 71.4 ％)
相川駅 28.7 万/㎡(昨年同期比 -26.8 ％)
相川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.8％( -10.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -56.2％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 23.8年から +39.9 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -9.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.8 年 → 2024年 33.3 年、+39.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 43.8 ％ → 2024年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示