【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR北陸本線 (金沢駅～大聖寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.1万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +3.1％( +1.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 242 件(１年前(2020年)に比べて +5.7％( +13件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 26.3年から -9.0 ％減)。平均土地面積は 78.1 坪 (昨年 83.2 坪から -6.1 ％減)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 60.3 坪から -18.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。美川駅、加賀温泉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは動橋駅で昨年に比べ +5318.8 ％、坪単価は 22.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(動橋駅、美川駅)は +2700.7 ％(坪単価 +20.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(粟津駅、大聖寺駅)は -46.7 ％(坪単価 -13.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.7 ％ → 2021年 25.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.5 ％ → 2021年 22.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 ％ → 2021年 0.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 ％ → 2021年 0.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +4.0％( +2.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 151 件(１年前(2020年)に比べて +11.0％( +15件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大聖寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.0万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.0％( -7.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR北陸本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 金沢駅 | 59.7万/坪 (24.0年/71.9坪) | 57.4万/坪 (25.6年/79.1坪) | 53.7万/坪 (25.5年/64.5坪) |
| 西金沢駅 | 55.8万/坪 (19.6年/49.4坪) | 62.8万/坪 (11.0年/42.4坪) | 72.1万/坪 (20.8年/57.1坪) |
| 野々市駅 | 47.3万/坪 (32.8年/108坪) | 57.6万/坪 (18.1年/70.6坪) | 45.3万/坪 (30.4年/157坪) |
| 松任駅 | 46.3万/坪 (26.7年/63.4坪) | 48.6万/坪 (31.7年/73.9坪) | 46.7万/坪 (23.7年/107坪) |
| 加賀笠間駅 | 24.8万/坪 (35.3年/97.8坪) | 33.5万/坪 (22.4年/63.5坪) | 45.5万/坪 (35.0年/127坪) |
| 美川駅 | 41.3万/坪 (0.8年/272坪) | 22.6万/坪 (33.5年/143坪) | 23.9万/坪 (37.8年/103坪) |
| 小舞子駅 | - | 46.3万/坪 (17.8年/49.9坪) | - |
| 能美根上駅 | 38.2万/坪 (21.0年/98.0坪) | 44.7万/坪 (18.0年/82.5坪) | 35.7万/坪 (22.4年/77.7坪) |
| 明峰駅 | - | 49.0万/坪 (39.8年/52.9坪) | 20.8万/坪 (19.8年/121坪) |
| 小松駅 | 43.8万/坪 (14.7年/75.2坪) | 38.1万/坪 (25.5年/106坪) | 41.0万/坪 (26.9年/68.9坪) |
| 粟津駅 | 19.2万/坪 (22.1年/93.8坪) | 39.5万/坪 (32.8年/61.6坪) | 16.4万/坪 (38.8年/75.6坪) |
| 動橋駅 | 22.4万/坪 (29.8年/107坪) | 0.4万/坪 (0年/21.2坪) | 19.4万/坪 (27.8年/424坪) |
| 加賀温泉駅 | 24.4万/坪 (30.1年/89.1坪) | 19.8万/坪 (39.0年/128坪) | 8.2万/坪 (42.8年/94.0坪) |
| 大聖寺駅 | 10.0万/坪 (31.8年/240坪) | 17.3万/坪 (36.3年/135坪) | 4.2万/坪 (46.8年/88.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
動橋駅 22.4 万/坪(昨年同期比 +5318.8 ％)
動橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.4万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +5318.8％( +22.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 107.4 坪 (昨年 21.2 坪から +407.1 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 24.2 坪から +93.8 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 37.0 分、+1133.3 ％と大きく増加)
美川駅 41.3 万/坪(昨年同期比 +82.7 ％)
美川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.3万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +82.7％( +18.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 33.5年から -97.8 ％減)。平均土地面積は 272.3 坪 (昨年 142.7 坪から +90.7 ％増)。平均建物面積は 91.5 坪 (昨年 66.2 坪から +38.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 33.5 年 → 2021年 0.8 年、-97.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 28.1 分 → 2021年 22.5 分、-20.0 ％と大きく減少)
粟津駅 19.2 万/坪(昨年同期比 -51.4 ％)
粟津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.2万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -51.4％( -20.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 32.8年から -32.6 ％減)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 61.6 坪から +52.1 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 50.9 坪から -10.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.8 年 → 2021年 22.1 年、-32.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 19.2 分 → 2021年 26.3 分、+36.8 ％と大きく増加)
大聖寺駅 10.0 万/坪(昨年同期比 -42.0 ％)
大聖寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.0万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.0％( -7.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.8年(昨年 36.3年から -12.4 ％減)。平均土地面積は 240.5 坪 (昨年 134.6 坪から +78.7 ％増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 31.8 坪から +138.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 36.3 年 → 2021年 31.8 年、-12.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 39.0 分 → 2021年 30.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示