【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.3％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 126 件(１年前(2023年)に比べて -26.3％( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 26.6年から +5.1 ％増)。平均専有面積は 75.8 ㎡ (昨年 75.1 ㎡から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。舞松原駅、長者原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長者原駅で昨年に比べ +29.7 ％、単価は 35.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長者原駅、舞松原駅)は +25.1 ％(単価 +6.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(宇美駅、伊賀駅)は -27.3 ％(単価 -7.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 5.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.2 ％ → 2024年 20.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.0 ％ → 2024年 60.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 15.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長者原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.7％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった奈多駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.2％( -0.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -24.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 23.5万/㎡ (26.2年/70.0㎡) | 23.8万/㎡ (22.7年/80.6㎡) | 22.9万/㎡ (23.5年/75.3㎡) |
| 雁ノ巣駅 | - | - | - |
| 奈多駅 | 17.4万/㎡ (37.4年/82.4㎡) | 17.5万/㎡ (35.8年/80.8㎡) | 19.6万/㎡ (33.6年/74.5㎡) |
| 和白駅 | 22.7万/㎡ (28.6年/74.0㎡) | 23.2万/㎡ (27.5年/78.4㎡) | 21.6万/㎡ (26.4年/73.6㎡) |
| 香椎駅 | 32.4万/㎡ (22.6年/75.0㎡) | 29.2万/㎡ (24.6年/65.7㎡) | 33.1万/㎡ (21.0年/71.9㎡) |
| 香椎神宮駅 | 27.7万/㎡ (23.9年/76.7㎡) | 33.6万/㎡ (23.1年/92.5㎡) | 24.5万/㎡ (23.9年/85.0㎡) |
| 舞松原駅 | 24.1万/㎡ (27.7年/69.3㎡) | 20.0万/㎡ (32.7年/69.5㎡) | 19.9万/㎡ (33.8年/61.2㎡) |
| 土井駅 | 19.0万/㎡ (31.5年/72.4㎡) | 23.4万/㎡ (25.0年/71.7㎡) | 23.1万/㎡ (25.3年/73.1㎡) |
| 伊賀駅 | 21.4万/㎡ (31.4年/87.0㎡) | 28.4万/㎡ (20.0年/88.8㎡) | 25.9万/㎡ (23.9年/87.2㎡) |
| 長者原駅 | 35.9万/㎡ (16.5年/83.1㎡) | 27.7万/㎡ (23.9年/75.6㎡) | 29.0万/㎡ (24.9年/80.0㎡) |
| 酒殿駅 | - | - | - |
| 須恵駅 | - | 28.8万/㎡ (15.8年/80.0㎡) | - |
| 須恵中央駅 | - | 22.8万/㎡ (20.3年/80.0㎡) | - |
| 宇美駅 | 20.0万/㎡ (23.3年/95.0㎡) | 28.6万/㎡ (14.8年/70.0㎡) | 17.9万/㎡ (21.5年/95.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長者原駅 35.9 万/㎡(昨年同期比 +29.7 ％)
長者原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.7％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.5年(昨年 23.9年から -30.9 ％減)。平均専有面積は 83.1 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から +9.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.9 年 → 2024年 16.5 年、-30.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 37.5 ％)
舞松原駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 +20.5 ％)
舞松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.5％( +4.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 32.7年から -15.2 ％減)。平均専有面積は 69.3 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から -0.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 32.7 年 → 2024年 27.7 年、-15.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 71.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.7 分 → 2024年 10.7 分、+39.1 ％と大きく増加)
宇美駅 20.0 万/㎡(昨年同期比 -30.0 ％)
宇美駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -30.0％( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.3年(昨年 14.8年から +57.6 ％増)。平均専有面積は 95.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +35.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.8 年 → 2024年 23.3 年、+57.6 ％と大きく増加)
伊賀駅 21.4 万/㎡(昨年同期比 -24.5 ％)
伊賀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -24.5％( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 20.0年から +57.0 ％増)。平均専有面積は 87.0 ㎡ (昨年 88.8 ㎡から -2.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.0 年 → 2024年 31.4 年、+57.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.1 分 → 2024年 14.2 分、+74.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示