【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期のJR香椎線 (西戸崎駅~宇美駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -11.1%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 51 件(1年前(2022年)に比べて +18.6%( +8件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 24.4年から +8.2 %増)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 73.5 ㎡から +5.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西戸崎駅、伊賀駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊賀駅で昨年に比べ +62.7 %、単価は 38.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(伊賀駅、西戸崎駅)は +55.9 %(単価 +11.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(香椎駅、舞松原駅)は -13.5 %(単価 -4.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.6 分 → 2023年 10.8 分、-26.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.8 % → 2023年 7.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.5 % → 2023年 9.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 53.7 % → 2023年 58.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.8 % → 2023年 12.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった伊賀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +62.7%( +14.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった奈多駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +12.0%( +2.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +60.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR香椎線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西戸崎駅 | 23.2万/㎡ (19.8年/87.5㎡) | 15.6万/㎡ (24.0年/66.2㎡) | 18.7万/㎡ (23.9年/70.0㎡) |
雁ノ巣駅 | - | - | - |
奈多駅 | 19.4万/㎡ (34.6年/85.6㎡) | 17.3万/㎡ (30.9年/74.0㎡) | 17.1万/㎡ (30.4年/60.7㎡) |
和白駅 | 22.4万/㎡ (30.5年/80.0㎡) | 19.7万/㎡ (23.8年/74.0㎡) | 22.6万/㎡ (22.1年/78.4㎡) |
香椎駅 | 24.9万/㎡ (28.7年/73.5㎡) | 34.2万/㎡ (20.9年/74.2㎡) | 28.7万/㎡ (20.4年/76.4㎡) |
香椎神宮駅 | - | 28.8万/㎡ (25.3年/80.0㎡) | - |
舞松原駅 | 24.1万/㎡ (30.9年/76.7㎡) | 24.0万/㎡ (32.8年/57.5㎡) | 18.8万/㎡ (27.3年/80.0㎡) |
土井駅 | 22.2万/㎡ (24.9年/72.0㎡) | 18.6万/㎡ (26.3年/70.0㎡) | 19.9万/㎡ (25.8年/70.0㎡) |
伊賀駅 | 38.7万/㎡ (9.9年/76.7㎡) | 23.8万/㎡ (27.3年/80.0㎡) | - |
長者原駅 | 26.0万/㎡ (21.3年/70.0㎡) | 23.5万/㎡ (32.3年/85.0㎡) | 29.1万/㎡ (14.8年/77.5㎡) |
酒殿駅 | - | - | - |
須恵駅 | - | - | - |
須恵中央駅 | 17.3万/㎡ (27.3年/75.0㎡) | - | 21.3万/㎡ (14.8年/85.0㎡) |
宇美駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
伊賀駅 38.7 万/㎡(昨年同期比 +62.7 %)
伊賀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +62.7%( +14.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.9年(昨年 27.3年から -63.6 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -4.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.3 年 → 2023年 9.9 年、-63.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.0 分 → 2023年 5.0 分、-66.7 %と大きく減少)
西戸崎駅 23.2 万/㎡(昨年同期比 +49.2 %)
西戸崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +49.2%( +7.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 24.0年から -17.7 %減)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +32.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 24.0 年 → 2023年 19.8 年、-17.7 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.5 分 → 2023年 7.3 分、-13.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 33.3 %)
香椎駅 24.9 万/㎡(昨年同期比 -27.2 %)
香椎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -27.2%( -9.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2022年)に比べて -35.0%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 20.9年から +37.3 %増)。平均専有面積は 73.5 ㎡ (昨年 74.2 ㎡から -1.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 22.2 分 → 2023年 13.7 分、-38.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.9 年 → 2023年 28.7 年、+37.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.3 % → 2023年 16.7 %)
舞松原駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 +0.3 %)
舞松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +0.3%( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 32.8年から -5.6 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +33.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 6.7 分、-25.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示