【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +18.0％( +3.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 176 件(１年前(2020年)に比べて +183.9％( +114件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 25.7年から -10.6 ％減)。平均専有面積は 75.2 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +7.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。奈多駅、香椎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは奈多駅で昨年に比べ +41.8 ％、単価は 17.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(奈多駅、香椎駅)は +40.2 ％(単価 +7.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(舞松原駅、和白駅)は -25.3 ％(単価 -8.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 25.7 年 → 2021年 23.0 年、-10.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.7 ％ → 2021年 4.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 58.3 ％ → 2021年 56.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.1 分 → 2021年 11.2 分、+38.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.8 ％ → 2021年 18.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.9 ％ → 2021年 4.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香椎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +38.7％( +8.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(１年前(2020年)に比べて +241.7％( +29件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった舞松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -47.6％( -15.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 18.4万/㎡ (23.1年/71.5㎡) | 15.7万/㎡ (23.1年/68.1㎡) | 16.2万/㎡ (17.0年/76.7㎡) |
| 雁ノ巣駅 | - | - | - |
| 奈多駅 | 17.7万/㎡ (31.7年/71.4㎡) | 12.5万/㎡ (34.7年/76.9㎡) | 16.3万/㎡ (32.7年/75.0㎡) |
| 和白駅 | 22.1万/㎡ (23.3年/75.8㎡) | 22.7万/㎡ (21.1年/68.3㎡) | 21.0万/㎡ (20.9年/73.8㎡) |
| 香椎駅 | 31.6万/㎡ (20.7年/72.2㎡) | 22.8万/㎡ (26.6年/66.2㎡) | 33.9万/㎡ (17.8年/70.7㎡) |
| 香椎神宮駅 | - | - | - |
| 舞松原駅 | 16.8万/㎡ (31.1年/65.6㎡) | 32.1万/㎡ (28.0年/68.0㎡) | 22.0万/㎡ (26.8年/61.7㎡) |
| 土井駅 | 24.2万/㎡ (24.0年/77.9㎡) | 21.4万/㎡ (20.9年/71.7㎡) | 14.9万/㎡ (27.1年/66.7㎡) |
| 伊賀駅 | 30.8万/㎡ (10.3年/95.0㎡) | - | - |
| 長者原駅 | 28.7万/㎡ (17.1年/82.3㎡) | - | - |
| 酒殿駅 | 21.7万/㎡ (17.6年/87.5㎡) | - | - |
| 須恵駅 | 30.1万/㎡ (8.0年/81.2㎡) | - | - |
| 須恵中央駅 | 18.1万/㎡ (21.3年/80.8㎡) | - | - |
| 宇美駅 | 17.9万/㎡ (20.8年/95.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
奈多駅 17.7 万/㎡(昨年同期比 +41.8 ％)
奈多駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +41.8％( +5.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +61.5％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 34.7年から -8.5 ％減)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 76.9 ㎡から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 7.6 分、+33.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 ％ → 2021年 61.9 ％)
香椎駅 31.6 万/㎡(昨年同期比 +38.7 ％)
香椎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +38.7％( +8.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(１年前(2020年)に比べて +241.7％( +29件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 26.6年から -22.3 ％減)。平均専有面積は 72.2 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +9.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.6 年 → 2021年 20.7 年、-22.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 45.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.7 分 → 2021年 16.0 分、+50.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.3 ％ → 2021年 7.3 ％)
舞松原駅 16.8 万/㎡(昨年同期比 -47.6 ％)
舞松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -47.6％( -15.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 28.0年から +11.2 ％増)。平均専有面積は 65.6 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から -3.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 28.0 年 → 2021年 31.1 年、+11.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 9.1 分、+140.1 ％と大きく増加)
和白駅 22.1 万/㎡(昨年同期比 -3.0 ％)
和白駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -3.0％( -0.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 42 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +24件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 21.1年から +10.6 ％増)。平均専有面積は 75.8 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +11.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.1 年 → 2021年 23.3 年、+10.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.2 分 → 2021年 8.4 分、+16.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 47.1 ％ → 2021年 61.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示