【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜3月期のJR青梅線 (立川駅~古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -22.0%( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 58 件(1年前(2019年)に比べて +7.4%( +4件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 22.8年から +22.6 %増)。平均専有面積は 49.7 ㎡ (昨年 54.9 ㎡から -9.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。中神駅、福生駅、東青梅駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは福生駅で昨年に比べ +87.9 %、単価は 29.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(福生駅、中神駅)は +63.2 %(単価 +12.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(青梅駅、西立川駅)は -32.7 %(単価 -5.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 60.4 % → 2020年 54.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.5 % → 2020年 19.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.8 年 → 2020年 27.9 年、+22.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.7 % → 2020年 18.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.6 % → 2020年 3.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -21.9%( -14.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて -35.0%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -39.3%( -2.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR青梅線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
立川駅 | 53.1万/㎡ (23.9年/40.4㎡) | 68.0万/㎡ (18.7年/53.0㎡) | 48.3万/㎡ (21.6年/56.5㎡) |
西立川駅 | 24.1万/㎡ (45.0年/41.4㎡) | 32.6万/㎡ (31.7年/58.3㎡) | 29.1万/㎡ (28.8年/50.0㎡) |
東中神駅 | - | 28.2万/㎡ (25.0年/55.0㎡) | - |
中神駅 | 37.6万/㎡ (18.6年/68.0㎡) | 27.1万/㎡ (17.7年/81.7㎡) | 36.7万/㎡ (20.5年/64.2㎡) |
昭島駅 | 34.4万/㎡ (22.3年/57.5㎡) | 32.0万/㎡ (26.4年/58.3㎡) | 31.3万/㎡ (23.8年/69.4㎡) |
拝島駅 | 28.3万/㎡ (33.0年/60.0㎡) | 25.4万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 23.1万/㎡ (32.8年/66.2㎡) |
牛浜駅 | 27.7万/㎡ (0年/65.0㎡) | - | - |
福生駅 | 29.7万/㎡ (25.0年/58.3㎡) | 15.8万/㎡ (24.0年/48.3㎡) | 23.7万/㎡ (26.3年/51.2㎡) |
羽村駅 | 21.8万/㎡ (47.0年/55.0㎡) | 18.7万/㎡ (28.6年/52.0㎡) | 27.7万/㎡ (16.0年/68.3㎡) |
小作駅 | 27.1万/㎡ (22.5年/60.0㎡) | 30.0万/㎡ (16.5年/65.0㎡) | 26.9万/㎡ (14.0年/73.3㎡) |
河辺駅 | 20.1万/㎡ (27.6年/55.5㎡) | 20.2万/㎡ (25.2年/46.4㎡) | 19.8万/㎡ (30.5年/41.2㎡) |
東青梅駅 | 25.1万/㎡ (27.4年/28.0㎡) | 20.4万/㎡ (25.0年/51.7㎡) | 13.0万/㎡ (30.5年/51.2㎡) |
青梅駅 | 4.4万/㎡ (29.5年/51.2㎡) | 7.3万/㎡ (25.0年/55.0㎡) | 22.1万/㎡ (17.0年/70.0㎡) |
宮ノ平駅 | - | - | - |
二俣尾駅 | - | - | - |
古里駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
福生駅 29.7 万/㎡(昨年同期比 +87.9 %)
福生駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +87.9%( +13.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.0年から +4.2 %増)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +20.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.0 分 → 2020年 5.3 分、-40.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 66.7 %)
中神駅 37.6 万/㎡(昨年同期比 +38.5 %)
中神駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +38.5%( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +66.7%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 17.7年から +5.3 %増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 81.7 ㎡から -16.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 13.3 分 → 2020年 10.2 分、-23.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 40.0 %)
青梅駅 4.4 万/㎡(昨年同期比 -39.3 %)
青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -39.3%( -2.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 25.0年から +18.0 %増)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 25.0 年 → 2020年 29.5 年、+18.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 9.0 分 → 2020年 10.0 分、+11.1 %と増加)
西立川駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 -26.1 %)
西立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -26.1%( -8.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +133.3%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 31.7年から +42.1 %増)。平均専有面積は 41.4 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -29.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 31.7 年 → 2020年 45.0 年、+42.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.7 分 → 2020年 17.1 分、+97.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 71.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示