【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の東急目黒線 (目黒駅～多摩川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は153万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +34.8％( +39.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 91 件(１年前(2021年)に比べて +8.3％( +7件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 21.8年から -22.0 ％減)。平均専有面積は 38.4 ㎡ (昨年 46.1 ㎡から -16.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。目黒駅、武蔵小山駅、大岡山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは目黒駅で昨年に比べ +66.3 ％、単価は 198 万円/㎡となった。
上位 2 駅(目黒駅、大岡山駅)は +60.5 ％(単価 +64.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(多摩川駅、不動前駅)は -8.9 ％(単価 -6.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.8 年 → 2022年 17.0 年、-22.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.8 分 → 2022年 6.7 分、-14.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.2 ％ → 2022年 6.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.7 ％ → 2022年 7.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 25.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.1 ％ → 2022年 32.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった目黒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は198万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +66.3％( +79.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて -36.8％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -24.6％( -21.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 東急目黒線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 198万/㎡ (20.2年/43.5㎡) | 119万/㎡ (26.1年/50.0㎡) | 116万/㎡ (22.1年/46.5㎡) |
| 不動前駅 | 124万/㎡ (19.5年/46.3㎡) | 116万/㎡ (17.3年/39.2㎡) | 108万/㎡ (15.1年/45.5㎡) |
| 武蔵小山駅 | 162万/㎡ (10.9年/33.1㎡) | 110万/㎡ (17.2年/46.8㎡) | 89.1万/㎡ (24.0年/51.0㎡) |
| 西小山駅 | 125万/㎡ (12.0年/44.4㎡) | 110万/㎡ (13.9年/46.4㎡) | 113万/㎡ (13.3年/38.3㎡) |
| 洗足駅 | 96.0万/㎡ (21.0年/25.0㎡) | - | 115万/㎡ (20.6年/45.0㎡) |
| 大岡山駅 | 143万/㎡ (6.9年/28.3㎡) | 92.6万/㎡ (28.5年/31.7㎡) | 78.0万/㎡ (18.0年/27.5㎡) |
| 奥沢駅 | 84.4万/㎡ (54.0年/45.0㎡) | - | 95.6万/㎡ (21.8年/30.7㎡) |
| 田園調布駅 | 72.3万/㎡ (33.3年/22.5㎡) | 64.1万/㎡ (26.0年/40.0㎡) | - |
| 多摩川駅 | 65.3万/㎡ (50.5年/42.5㎡) | 86.6万/㎡ (29.0年/57.5㎡) | 75.3万/㎡ (29.8年/51.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
目黒駅 198.4 万/㎡(昨年同期比 +66.3 ％)
目黒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は198万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +66.3％( +79.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて -36.8％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 26.1年から -22.4 ％減)。平均専有面積は 43.5 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -12.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.1 年 → 2022年 20.2 年、-22.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.4 ％ → 2022年 25.0 ％)
大岡山駅 143.3 万/㎡(昨年同期比 +54.7 ％)
大岡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は143万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +54.7％( +50.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.9年(昨年 28.5年から -75.8 ％減)。平均専有面積は 28.3 ㎡ (昨年 31.7 ㎡から -10.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.5 年 → 2022年 6.9 年、-75.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 33.3 ％)
多摩川駅 65.3 万/㎡(昨年同期比 -24.6 ％)
多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -24.6％( -21.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.5年(昨年 29.0年から +74.1 ％増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から -26.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 29.0 年 → 2022年 50.5 年、+74.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
不動前駅 124.4 万/㎡(昨年同期比 +6.8 ％)
不動前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は124万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +6.8％( +7.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 17.3年から +12.7 ％増)。平均専有面積は 46.3 ㎡ (昨年 39.2 ㎡から +18.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 53.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 17.3 年 → 2022年 19.5 年、+12.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 5.6 分 → 2022年 6.1 分、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.8 ％ → 2022年 53.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示