【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -2.3%( -1.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 197 件(1年前(2023年)に比べて -33.0%( -97件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 24.1年から -0.1 %減)。平均専有面積は 60.2 ㎡ (昨年 58.7 ㎡から +2.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。戸塚駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは戸塚駅で昨年に比べ -1.8 %、単価は 41.8 万円/㎡となった。
上位 1 駅(川崎駅)は +4.9 %(単価 +3.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(戸塚駅)は -1.8 %(単価 -0.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.9 % → 2024年 32.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 % → 2024年 4.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 % → 2024年 20.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.7 % → 2024年 8.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.8%( +3.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 43 件(1年前(2023年)に比べて -41.9%( -31件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -1.8%( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて -18.3%( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 76.4万/㎡ (20.2年/52.9㎡) | 72.8万/㎡ (21.4年/50.9㎡) | 76.2万/㎡ (18.6年/47.7㎡) |
横浜駅 | 93.2万/㎡ (23.9年/51.3㎡) | 89.8万/㎡ (22.7年/53.9㎡) | 89.9万/㎡ (19.9年/58.8㎡) |
戸塚駅 | 41.8万/㎡ (25.1年/69.4㎡) | 42.6万/㎡ (28.9年/70.0㎡) | 37.7万/㎡ (25.4年/66.6㎡) |
大船駅 | 50.4万/㎡ (30.1年/71.9㎡) | 48.6万/㎡ (28.6年/77.8㎡) | 46.0万/㎡ (26.8年/82.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
川崎駅 76.4 万/㎡(昨年同期比 +4.9 %)
川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.9%( +3.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 68 件(1年前(2023年)に比べて -46.0%( -58件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 21.4年から -5.7 %減)。平均専有面積は 52.9 ㎡ (昨年 50.9 ㎡から +4.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.8 % → 2024年 4.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.2 % → 2024年 11.8 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.3 % → 2024年 1.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.2 % → 2024年 7.4 %)
戸塚駅 41.8 万/㎡(昨年同期比 -1.8 %)
戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -1.8%( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて -18.3%( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 28.9年から -13.2 %減)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -0.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.9 年 → 2024年 25.1 年、-13.2 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 % → 2024年 8.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.5 % → 2024年 22.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 % → 2024年 3.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示