【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR青梅線 (立川駅～古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +19.1％( +6.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 129 件(１年前(2020年)に比べて +122.4％( +71件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 27.9年から -13.2 ％減)。平均専有面積は 56.9 ㎡ (昨年 49.7 ㎡から +14.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。羽村駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青梅駅で昨年に比べ +239.9 ％、単価は 15.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(青梅駅、羽村駅)は +130.8 ％(単価 +7.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東青梅駅、福生駅)は -43.6 ％(単価 -11.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.9 年 → 2021年 24.2 年、-13.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 ％ → 2021年 6.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.4 ％ → 2021年 9.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.0 ％ → 2021年 10.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 ％ → 2021年 0.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.8％( +7.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 49 件(１年前(2020年)に比べて +276.9％( +36件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -54.2％( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR青梅線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 立川駅 | 60.5万/㎡ (19.9年/50.5㎡) | 53.1万/㎡ (23.9年/40.4㎡) | 68.0万/㎡ (18.7年/53.0㎡) |
| 西立川駅 | 16.6万/㎡ (44.6年/53.0㎡) | 24.1万/㎡ (45.0年/41.4㎡) | 32.6万/㎡ (31.7年/58.3㎡) |
| 東中神駅 | 37.9万/㎡ (18.4年/64.0㎡) | - | 28.2万/㎡ (25.0年/55.0㎡) |
| 中神駅 | 32.2万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | 37.6万/㎡ (18.6年/68.0㎡) | 27.1万/㎡ (17.7年/81.7㎡) |
| 昭島駅 | 27.6万/㎡ (28.7年/68.6㎡) | 34.4万/㎡ (22.3年/57.5㎡) | 32.0万/㎡ (26.4年/58.3㎡) |
| 拝島駅 | 26.1万/㎡ (25.8年/56.2㎡) | 28.3万/㎡ (33.0年/60.0㎡) | 25.4万/㎡ (25.5年/65.0㎡) |
| 牛浜駅 | 32.0万/㎡ (29.0年/50.0㎡) | 27.7万/㎡ (0年/65.0㎡) | - |
| 福生駅 | 19.9万/㎡ (32.8年/44.4㎡) | 29.7万/㎡ (25.0年/58.3㎡) | 15.8万/㎡ (24.0年/48.3㎡) |
| 羽村駅 | 26.5万/㎡ (24.7年/65.0㎡) | 21.8万/㎡ (47.0年/55.0㎡) | 18.7万/㎡ (28.6年/52.0㎡) |
| 小作駅 | 22.7万/㎡ (22.1年/68.9㎡) | 27.1万/㎡ (22.5年/60.0㎡) | 30.0万/㎡ (16.5年/65.0㎡) |
| 河辺駅 | 20.9万/㎡ (24.6年/62.9㎡) | 20.1万/㎡ (27.6年/55.5㎡) | 20.2万/㎡ (25.2年/46.4㎡) |
| 東青梅駅 | 11.5万/㎡ (31.0年/54.2㎡) | 25.1万/㎡ (27.4年/28.0㎡) | 20.4万/㎡ (25.0年/51.7㎡) |
| 青梅駅 | 15.0万/㎡ (23.4年/55.0㎡) | 4.4万/㎡ (29.5年/51.2㎡) | 7.3万/㎡ (25.0年/55.0㎡) |
| 宮ノ平駅 | - | - | - |
| 二俣尾駅 | - | - | - |
| 古里駅 | 7.8万/㎡ (29.0年/50.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
青梅駅 15.0 万/㎡(昨年同期比 +239.9 ％)
青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +239.9％( +10.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 29.5年から -20.6 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 51.2 ㎡から +7.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.5 年 → 2021年 23.4 年、-20.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.0 分 → 2021年 5.6 分、-44.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 71.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 14.3 ％)
羽村駅 26.5 万/㎡(昨年同期比 +21.6 ％)
羽村駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +21.6％( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 47.0年から -47.5 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +18.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 47.0 年 → 2021年 24.7 年、-47.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 8.3 分、-30.6 ％と大きく減少)
東青梅駅 11.5 万/㎡(昨年同期比 -54.2 ％)
東青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -54.2％( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 27.4年から +13.1 ％増)。平均専有面積は 54.2 ㎡ (昨年 28.0 ㎡から +93.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 27.4 年 → 2021年 31.0 年、+13.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.6 分 → 2021年 10.2 分、+121.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 83.3 ％)
福生駅 19.9 万/㎡(昨年同期比 -32.9 ％)
福生駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -32.9％( -9.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +166.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 25.0年から +31.0 ％増)。平均専有面積は 44.4 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -23.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.0 年 → 2021年 32.8 年、+31.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.3 分 → 2021年 7.5 分、+40.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 87.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示