【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅~西神中央駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +5.9%( +1.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 199 件(1年前(2021年)に比べて -26.6%( -72件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 25.5年から +4.0 %増)。平均専有面積は 73.2 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +1.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長田駅、新長田駅、学園都市駅、伊川谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊川谷駅で昨年に比べ +56.1 %、単価は 15.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(伊川谷駅、長田駅)は +55.5 %(単価 +6.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(湊川公園駅、総合運動公園駅)は -42.2 %(単価 -17.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.6 % → 2022年 17.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.2 % → 2022年 15.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 46.0 % → 2022年 55.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.3 % → 2022年 23.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった県庁前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +4.5%( +2.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2021年)に比べて +53.8%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +56.1%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
神戸市西神・山手線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新神戸駅 | 47.5万/㎡ (23.6年/53.7㎡) | 57.3万/㎡ (17.3年/50.9㎡) | 54.6万/㎡ (19.3年/41.5㎡) |
三宮駅 | - | 55.6万/㎡ (17.3年/71.7㎡) | - |
県庁前駅 | 65.9万/㎡ (18.9年/67.5㎡) | 63.0万/㎡ (12.8年/75.8㎡) | 42.2万/㎡ (22.9年/54.2㎡) |
大倉山駅 | 41.6万/㎡ (30.8年/30.0㎡) | 63.3万/㎡ (16.1年/41.4㎡) | 23.2万/㎡ (35.3年/40.0㎡) |
湊川公園駅 | 27.9万/㎡ (31.9年/60.4㎡) | 52.6万/㎡ (17.8年/39.6㎡) | 32.8万/㎡ (22.8年/50.0㎡) |
上沢駅 | 40.0万/㎡ (37.3年/45.0㎡) | 42.6万/㎡ (18.3年/80.0㎡) | 33.8万/㎡ (0年/65.0㎡) |
長田駅 | 21.5万/㎡ (31.8年/67.5㎡) | 13.9万/㎡ (35.1年/70.0㎡) | 5.9万/㎡ (48.3年/55.0㎡) |
新長田駅 | 39.7万/㎡ (17.6年/57.5㎡) | 32.6万/㎡ (23.4年/68.3㎡) | 35.1万/㎡ (20.6年/46.7㎡) |
板宿駅 | 29.7万/㎡ (25.5年/64.0㎡) | 25.1万/㎡ (28.3年/67.1㎡) | - |
妙法寺駅 | 20.1万/㎡ (30.9年/74.3㎡) | 18.2万/㎡ (31.5年/71.0㎡) | 23.5万/㎡ (25.8年/85.0㎡) |
名谷駅 | 15.9万/㎡ (38.7年/75.6㎡) | 13.9万/㎡ (38.8年/76.8㎡) | 16.8万/㎡ (39.8年/66.5㎡) |
総合運動公園駅 | 15.6万/㎡ (34.3年/80.0㎡) | 24.9万/㎡ (21.3年/72.5㎡) | - |
学園都市駅 | 47.2万/㎡ (12.6年/72.4㎡) | 33.4万/㎡ (20.9年/77.7㎡) | 29.8万/㎡ (25.8年/71.0㎡) |
伊川谷駅 | 15.0万/㎡ (32.1年/70.0㎡) | 9.6万/㎡ (30.3年/60.8㎡) | 12.1万/㎡ (0年/67.5㎡) |
西神南駅 | 31.4万/㎡ (20.5年/86.6㎡) | 28.4万/㎡ (21.0年/85.0㎡) | 23.7万/㎡ (17.8年/73.8㎡) |
西神中央駅 | 28.9万/㎡ (26.2年/88.7㎡) | 33.6万/㎡ (20.8年/86.2㎡) | 26.4万/㎡ (25.8年/91.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
伊川谷駅 15.0 万/㎡(昨年同期比 +56.1 %)
伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +56.1%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 30.3年から +6.1 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.8 ㎡から +15.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
長田駅 21.5 万/㎡(昨年同期比 +54.9 %)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +54.9%( +7.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 35.1年から -9.5 %減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -3.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 100.0 %)
湊川公園駅 27.9 万/㎡(昨年同期比 -47.0 %)
湊川公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -47.0%( -24.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.9年(昨年 17.8年から +78.5 %増)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 39.6 ㎡から +52.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 31.9 年、+78.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 6.0 分 → 2022年 6.7 分、+11.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 33.3 %)
総合運動公園駅 15.6 万/㎡(昨年同期比 -37.4 %)
総合運動公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -37.4%( -9.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 21.3年から +61.2 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +10.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.3 年 → 2022年 34.3 年、+61.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.7 分 → 2022年 16.7 分、+72.4 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示