【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +10.8%( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 155 件(1年前(2019年)に比べて +47.6%( +50件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 24.5年から -17.5 %減)。平均専有面積は 55.3 ㎡ (昨年 57.6 ㎡から -4.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。川崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは川崎駅で昨年に比べ +22.3 %、単価は 82.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(川崎駅)は +22.3 %(単価 +15.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(横浜駅)は -10.8 %(単価 -9.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 24.5 年 → 2020年 20.2 年、-17.5 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.9 % → 2020年 9.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.8 % → 2020年 8.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.4 % → 2020年 8.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 1.0 % → 2020年 0.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +22.3%( +15.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 57 件(1年前(2019年)に比べて +78.1%( +25件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +14.5%( +4.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 45 件(1年前(2019年)に比べて +28.6%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 82.1万/㎡ (14.6年/45.0㎡) | 67.1万/㎡ (22.1年/50.8㎡) | 73.7万/㎡ (15.2年/45.5㎡) |
横浜駅 | 75.1万/㎡ (23.1年/39.5㎡) | 84.2万/㎡ (20.4年/44.6㎡) | 86.8万/㎡ (16.8年/51.1㎡) |
戸塚駅 | 37.2万/㎡ (22.9年/70.0㎡) | 32.5万/㎡ (29.6年/65.0㎡) | 27.3万/㎡ (29.9年/62.8㎡) |
大船駅 | 42.2万/㎡ (25.1年/76.0㎡) | 38.8万/㎡ (24.5年/79.6㎡) | 38.7万/㎡ (24.8年/75.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
川崎駅 82.1 万/㎡(昨年同期比 +22.3 %)
川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +22.3%( +15.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 57 件(1年前(2019年)に比べて +78.1%( +25件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 22.1年から -33.7 %減)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 50.8 ㎡から -11.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 22.1 年 → 2020年 14.6 年、-33.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 15.2 分 → 2020年 13.1 分、-13.8 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.1 % → 2020年 20.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.1 % → 2020年 9.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.8 % → 2020年 7.0 %)
横浜駅 75.1 万/㎡(昨年同期比 -10.8 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -10.8%( -9.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 32 件(1年前(2019年)に比べて +28.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 20.4年から +12.7 %増)。平均専有面積は 39.5 ㎡ (昨年 44.6 ㎡から -11.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 20.4 年 → 2020年 23.1 年、+12.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 32.0 % → 2020年 43.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示