【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の東急池上線 (五反田駅～蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.8％( +3.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 149 件(１年前(2023年)に比べて -26.2％( -53件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 24.7年から +7.1 ％増)。平均専有面積は 46.5 ㎡ (昨年 45.5 ㎡から +2.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。五反田駅、久が原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは五反田駅で昨年に比べ +25.6 ％、単価は 152 万円/㎡となった。
上位 2 駅(五反田駅、久が原駅)は +23.4 ％(単価 +23.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(洗足池駅、石川台駅)は -24.0 ％(単価 -22.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 2.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.6 ％ → 2024年 40.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 20.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.9 ％ → 2024年 6.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった五反田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は152万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.6％( +31.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -24.3％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洗足池駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -33.0％( -31.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急池上線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 五反田駅 | 152万/㎡ (24.3年/50.4㎡) | 121万/㎡ (27.6年/41.1㎡) | 119万/㎡ (23.9年/52.4㎡) |
| 大崎広小路駅 | 109万/㎡ (27.8年/45.0㎡) | 110万/㎡ (21.5年/20.0㎡) | 105万/㎡ (27.9年/38.3㎡) |
| 戸越銀座駅 | 92.6万/㎡ (35.2年/31.1㎡) | 103万/㎡ (30.2年/45.0㎡) | 94.5万/㎡ (19.0年/22.5㎡) |
| 荏原中延駅 | 123万/㎡ (17.3年/38.8㎡) | 119万/㎡ (16.3年/38.8㎡) | 110万/㎡ (17.8年/44.1㎡) |
| 旗の台駅 | 93.0万/㎡ (29.9年/55.0㎡) | 88.7万/㎡ (27.7年/44.5㎡) | 67.0万/㎡ (40.0年/51.2㎡) |
| 長原駅 | 84.9万/㎡ (27.4年/42.9㎡) | 88.1万/㎡ (22.9年/48.9㎡) | 71.2万/㎡ (28.9年/42.1㎡) |
| 洗足池駅 | 64.1万/㎡ (32.2年/58.3㎡) | 95.6万/㎡ (12.1年/74.0㎡) | 87.4万/㎡ (15.5年/73.8㎡) |
| 石川台駅 | 73.2万/㎡ (40.6年/50.5㎡) | 86.1万/㎡ (26.6年/40.4㎡) | 78.9万/㎡ (31.2年/62.5㎡) |
| 雪が谷大塚駅 | 95.8万/㎡ (21.9年/57.5㎡) | 86.7万/㎡ (22.5年/48.5㎡) | 91.6万/㎡ (17.1年/47.5㎡) |
| 御嶽山駅 | 96.9万/㎡ (20.3年/38.0㎡) | 92.7万/㎡ (21.5年/43.9㎡) | 73.3万/㎡ (34.0年/46.2㎡) |
| 久が原駅 | 90.2万/㎡ (26.0年/52.5㎡) | 74.5万/㎡ (24.9年/47.5㎡) | 78.7万/㎡ (23.1年/52.7㎡) |
| 千鳥町駅 | 86.1万/㎡ (22.5年/58.6㎡) | 83.0万/㎡ (24.6年/61.7㎡) | 78.5万/㎡ (25.2年/48.9㎡) |
| 池上駅 | 81.6万/㎡ (26.9年/42.8㎡) | 77.8万/㎡ (25.4年/48.0㎡) | 74.4万/㎡ (26.1年/41.2㎡) |
| 蓮沼駅 | 102万/㎡ (18.5年/35.0㎡) | 92.2万/㎡ (23.3年/42.0㎡) | 99.1万/㎡ (20.5年/34.0㎡) |
| 蒲田駅 | 88.7万/㎡ (25.1年/43.8㎡) | 103万/㎡ (24.5年/43.1㎡) | 88.6万/㎡ (24.3年/36.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
五反田駅 152.3 万/㎡(昨年同期比 +25.6 ％)
五反田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は152万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.6％( +31.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -24.3％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 27.6年から -11.9 ％減)。平均専有面積は 50.4 ㎡ (昨年 41.1 ㎡から +22.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.6 年 → 2024年 24.3 年、-11.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.9 ％ → 2024年 17.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 5.7 分 → 2024年 6.3 分、+10.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.5 ％ → 2024年 39.3 ％)
久が原駅 90.2 万/㎡(昨年同期比 +21.1 ％)
久が原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +21.1％( +15.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 24.9年から +4.5 ％増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +10.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.2 分 → 2024年 4.2 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
洗足池駅 64.1 万/㎡(昨年同期比 -33.0 ％)
洗足池駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -33.0％( -31.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 12.1年から +165.8 ％増)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から -21.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.2 分 → 2024年 5.7 分、-30.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.1 年 → 2024年 32.2 年、+165.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
石川台駅 73.2 万/㎡(昨年同期比 -15.0 ％)
石川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -15.0％( -12.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.6年(昨年 26.6年から +52.7 ％増)。平均専有面積は 50.5 ㎡ (昨年 40.4 ㎡から +24.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.6 年 → 2024年 40.6 年、+52.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.2 分 → 2024年 5.3 分、+27.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示