【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の東京メトロ東西線 (中野駅~葛西駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +6.4%( +5.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2019年)に比べて -12.0%( -20件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 22.1年から +11.0 %増)。平均専有面積は 45.3 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -12.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。落合駅、神楽坂駅、門前仲町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは落合駅で昨年に比べ +27.8 %、単価は 107 万円/㎡となった。
上位 2 駅(落合駅、門前仲町駅)は +26.1 %(単価 +21.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中野駅、飯田橋駅)は -12.9 %(単価 -14.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.6 % → 2020年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 22.1 年 → 2020年 24.6 年、+11.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 23.3 % → 2020年 32.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 9.2 % → 2020年 4.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神楽坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は133万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +21.1%( +23.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて -37.5%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -8.0%( -3.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて -35.3%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
中野駅 | 88.1万/㎡ (27.7年/48.6㎡) | 103万/㎡ (20.0年/47.1㎡) | 80.0万/㎡ (28.0年/48.8㎡) |
落合駅 | 107万/㎡ (31.3年/15.0㎡) | 83.5万/㎡ (26.8年/46.0㎡) | 78.4万/㎡ (28.6年/22.9㎡) |
高田馬場駅 | 93.6万/㎡ (29.0年/27.7㎡) | 91.6万/㎡ (19.5年/33.9㎡) | 82.5万/㎡ (29.2年/31.1㎡) |
早稲田駅 | 115万/㎡ (16.0年/23.3㎡) | 99.6万/㎡ (19.3年/42.5㎡) | 90.0万/㎡ (17.4年/26.2㎡) |
神楽坂駅 | 133万/㎡ (14.3年/63.0㎡) | 110万/㎡ (14.6年/46.2㎡) | 113万/㎡ (13.8年/50.8㎡) |
飯田橋駅 | 110万/㎡ (29.1年/56.4㎡) | 124万/㎡ (17.4年/44.7㎡) | 106万/㎡ (23.3年/41.1㎡) |
九段下駅 | 106万/㎡ (27.3年/28.8㎡) | 107万/㎡ (25.9年/23.3㎡) | 97.5万/㎡ (18.3年/40.0㎡) |
竹橋駅 | - | - | - |
大手町駅 | - | - | 105万/㎡ (15.3年/20.0㎡) |
日本橋駅 | 130万/㎡ (18.3年/20.0㎡) | - | 74.0万/㎡ (38.3年/20.0㎡) |
茅場町駅 | 109万/㎡ (21.6年/21.7㎡) | 102万/㎡ (21.0年/30.6㎡) | 114万/㎡ (18.7年/25.0㎡) |
門前仲町駅 | 99.9万/㎡ (19.3年/35.8㎡) | 80.3万/㎡ (23.4年/50.0㎡) | 73.7万/㎡ (26.1年/47.0㎡) |
木場駅 | 76.1万/㎡ (22.0年/49.0㎡) | 74.1万/㎡ (19.4年/48.3㎡) | 76.3万/㎡ (15.1年/55.8㎡) |
東陽町駅 | 75.4万/㎡ (26.6年/49.8㎡) | 72.4万/㎡ (17.9年/60.2㎡) | 61.6万/㎡ (25.1年/57.4㎡) |
南砂町駅 | 65.7万/㎡ (20.9年/57.5㎡) | 59.7万/㎡ (22.7年/61.4㎡) | 51.4万/㎡ (27.3年/58.2㎡) |
西葛西駅 | 53.7万/㎡ (29.5年/61.7㎡) | 52.1万/㎡ (26.6年/62.9㎡) | 58.9万/㎡ (26.4年/59.0㎡) |
葛西駅 | 43.7万/㎡ (33.6年/49.5㎡) | 47.5万/㎡ (34.4年/60.0㎡) | 54.6万/㎡ (18.2年/67.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
落合駅 106.7 万/㎡(昨年同期比 +27.8 %)
落合駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は107万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +27.8%( +23.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 26.8年から +16.8 %増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 46.0 ㎡から -67.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 3.6 分 → 2020年 2.0 分、-44.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 26.8 年 → 2020年 31.3 年、+16.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
門前仲町駅 99.9 万/㎡(昨年同期比 +24.4 %)
門前仲町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は99.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +24.4%( +19.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて +30.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 23.4年から -17.5 %減)。平均専有面積は 35.8 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -28.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 23.4 年 → 2020年 19.3 年、-17.5 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 30.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 10.0 % → 2020年 23.1 %)
中野駅 88.1 万/㎡(昨年同期比 -14.6 %)
中野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -14.6%( -15.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.7年(昨年 20.0年から +38.6 %増)。平均専有面積は 48.6 ㎡ (昨年 47.1 ㎡から +3.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.1 分 → 2020年 6.6 分、-28.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.0 年 → 2020年 27.7 年、+38.6 %と大きく増加)
飯田橋駅 110.4 万/㎡(昨年同期比 -11.3 %)
飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は110万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -11.3%( -14.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて -26.7%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 17.4年から +67.2 %増)。平均専有面積は 56.4 ㎡ (昨年 44.7 ㎡から +26.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.5 分 → 2020年 5.5 分、-16.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 54.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.4 年 → 2020年 29.1 年、+67.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.3 % → 2020年 45.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示