【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR東北本線 (東白石駅～愛宕駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.5％( +2.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 210 件(１年前(2023年)に比べて -37.3％( -125件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 23.1年から -5.5 ％減)。平均専有面積は 74.0 ㎡ (昨年 69.7 ㎡から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。国府多賀城駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは国府多賀城駅で昨年に比べ +25.0 ％、単価は 34.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(国府多賀城駅、名取駅)は +22.2 ％(単価 +6.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東仙台駅、岩沼駅)は -10.7 ％(単価 -2.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 ％ → 2024年 18.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 53.4 ％ → 2024年 46.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.0 ％ → 2024年 10.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.0 ％ → 2024年 9.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +8.1％( +3.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 63 件(１年前(2023年)に比べて -31.5％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岩沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.5％( -1.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -72.7％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東白石駅 | - | - | - |
| 船岡駅 | - | - | 20.2万/㎡ (14.4年/70.0㎡) |
| 岩沼駅 | 16.9万/㎡ (27.3年/70.0㎡) | 18.1万/㎡ (28.2年/69.1㎡) | 18.3万/㎡ (27.1年/75.0㎡) |
| 名取駅 | 37.4万/㎡ (20.3年/70.0㎡) | 31.4万/㎡ (21.7年/75.7㎡) | 27.1万/㎡ (22.0年/76.4㎡) |
| 南仙台駅 | 25.1万/㎡ (25.1年/72.8㎡) | 23.9万/㎡ (27.0年/69.7㎡) | 26.2万/㎡ (23.4年/68.4㎡) |
| 太子堂駅 | 37.2万/㎡ (20.6年/69.4㎡) | 36.3万/㎡ (19.1年/70.6㎡) | 33.2万/㎡ (21.7年/68.5㎡) |
| 長町駅 | 47.3万/㎡ (16.8年/75.0㎡) | 43.8万/㎡ (18.0年/74.1㎡) | 43.0万/㎡ (15.9年/74.4㎡) |
| 仙台駅 | 39.2万/㎡ (23.7年/75.2㎡) | 37.3万/㎡ (25.2年/66.8㎡) | 35.1万/㎡ (26.1年/69.7㎡) |
| 東仙台駅 | 23.3万/㎡ (29.4年/70.4㎡) | 27.4万/㎡ (25.1年/64.0㎡) | 28.7万/㎡ (23.2年/66.2㎡) |
| 岩切駅 | 37.2万/㎡ (17.1年/77.5㎡) | 31.8万/㎡ (23.4年/72.5㎡) | 28.5万/㎡ (22.3年/81.2㎡) |
| 国府多賀城駅 | 34.1万/㎡ (16.3年/85.0㎡) | 27.3万/㎡ (24.8年/75.0㎡) | 30.7万/㎡ (14.4年/85.0㎡) |
| 塩釜駅 | - | 14.8万/㎡ (32.5年/50.0㎡) | - |
| 愛宕駅 | - | - | 12.8万/㎡ (27.3年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
国府多賀城駅 34.1 万/㎡(昨年同期比 +25.0 ％)
国府多賀城駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.0％( +6.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 24.8年から -34.3 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +13.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.8 年 → 2024年 16.3 年、-34.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.3 分 → 2024年 2.0 分、-76.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
名取駅 37.4 万/㎡(昨年同期比 +19.3 ％)
名取駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +19.3％( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 21.7年から -6.6 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 75.7 ㎡から -7.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.3 分 → 2024年 4.0 分、-45.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
東仙台駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 -14.9 ％)
東仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.9％( -4.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -13.3％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 25.1年から +17.1 ％増)。平均専有面積は 70.4 ㎡ (昨年 64.0 ㎡から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.1 年 → 2024年 29.4 年、+17.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.9 分 → 2024年 13.1 分、+10.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 53.8 ％)
岩沼駅 16.9 万/㎡(昨年同期比 -6.5 ％)
岩沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.5％( -1.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -72.7％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 28.2年から -3.4 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 69.1 ㎡から +1.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.4 分 → 2024年 7.0 分、+30.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示