【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.6％( +1.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 54 件(１年前(2023年)に比べて -88.5％( -416件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 21.9年から -11.3 ％減)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 51.4 ㎡から +1.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。九条駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは九条駅で昨年に比べ +20.6 ％、単価は 68.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(九条駅、出来島駅)は +18.1 ％(単価 +7.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(伝法駅、福駅)は -9.1 ％(単価 -3.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.9 年 → 2024年 19.4 年、-11.3 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.9 ％ → 2024年 9.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 40.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.2 ％ → 2024年 37.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 ％ → 2024年 9.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.6％( +11.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -87.6％( -127件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -8.7％( -2.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -92.6％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 30.9万/㎡ (39.0年/55.0㎡) | 26.7万/㎡ (34.1年/65.7㎡) | 28.4万/㎡ (29.0年/70.0㎡) |
| 福駅 | 30.1万/㎡ (26.5年/67.5㎡) | 32.9万/㎡ (26.8年/63.0㎡) | 30.4万/㎡ (26.6年/65.8㎡) |
| 伝法駅 | 32.1万/㎡ (26.4年/67.0㎡) | 35.5万/㎡ (23.8年/67.2㎡) | 39.2万/㎡ (19.6年/65.7㎡) |
| 千鳥橋駅 | 36.8万/㎡ (18.5年/72.5㎡) | 34.9万/㎡ (27.6年/64.6㎡) | 32.3万/㎡ (31.0年/60.5㎡) |
| 西九条駅 | 51.6万/㎡ (22.4年/64.3㎡) | 50.9万/㎡ (21.5年/61.6㎡) | 47.4万/㎡ (20.3年/62.4㎡) |
| 九条駅 | 68.1万/㎡ (12.3年/42.8㎡) | 56.5万/㎡ (19.5年/44.2㎡) | 50.1万/㎡ (20.9年/53.2㎡) |
| ドーム前駅 | - | 61.7万/㎡ (4.0年/60.0㎡) | - |
| 桜川駅 | 57.6万/㎡ (21.8年/45.3㎡) | 60.0万/㎡ (21.7年/47.1㎡) | 54.8万/㎡ (22.9年/45.9㎡) |
| 大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
九条駅 68.1 万/㎡(昨年同期比 +20.6 ％)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.6％( +11.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -87.6％( -127件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 19.5年から -36.8 ％減)。平均専有面積は 42.8 ㎡ (昨年 44.2 ㎡から -3.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.5 年 → 2024年 12.3 年、-36.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.7 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 5.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 38.9 ％)
出来島駅 30.9 万/㎡(昨年同期比 +15.6 ％)
出来島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.6％( +4.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -92.9％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 34.1年から +14.3 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から -16.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 2.9 分 → 2024年 2.0 分、-31.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 34.1 年 → 2024年 39.0 年、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 92.9 ％ → 2024年 100.0 ％)
伝法駅 32.1 万/㎡(昨年同期比 -9.5 ％)
伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.5％( -3.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -81.5％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 23.8年から +10.8 ％増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から -0.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.2 分 → 2024年 7.0 分、-14.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.8 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.8 年 → 2024年 26.4 年、+10.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 77.8 ％ → 2024年 80.0 ％)
福駅 30.1 万/㎡(昨年同期比 -8.7 ％)
福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -8.7％( -2.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -92.6％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 26.8年から -1.1 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +7.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 74.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.3 分 → 2024年 8.5 分、+35.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示