【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.3％( +1.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 137 件(１年前(2023年)に比べて -58.2％( -191件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 20.6年から +1.8 ％増)。平均専有面積は 49.2 ㎡ (昨年 48.1 ㎡から +2.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千鳥橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千鳥橋駅で昨年に比べ +60.2 ％、単価は 61.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(千鳥橋駅、九条駅)は +34.0 ％(単価 +13.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(福駅、伝法駅)は -10.0 ％(単価 -3.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.7 ％ → 2024年 14.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.0 ％ → 2024年 16.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.0 ％ → 2024年 33.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.0 ％ → 2024年 16.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.9％( +4.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて -64.4％( -65件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.7％( -4.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -68.4％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 30.5万/㎡ (39.7年/57.5㎡) | 28.5万/㎡ (32.3年/66.1㎡) | 29.5万/㎡ (29.1年/69.4㎡) |
| 福駅 | 27.8万/㎡ (33.7年/64.2㎡) | 31.8万/㎡ (28.0年/63.4㎡) | 29.8万/㎡ (27.1年/64.5㎡) |
| 伝法駅 | 31.9万/㎡ (26.8年/66.4㎡) | 34.5万/㎡ (24.2年/65.3㎡) | 37.7万/㎡ (21.5年/64.7㎡) |
| 千鳥橋駅 | 61.2万/㎡ (18.5年/51.7㎡) | 38.2万/㎡ (26.4年/61.7㎡) | 32.1万/㎡ (31.7年/59.2㎡) |
| 西九条駅 | 49.5万/㎡ (23.6年/64.2㎡) | 53.1万/㎡ (21.2年/59.7㎡) | 49.5万/㎡ (19.9年/59.7㎡) |
| 九条駅 | 66.7万/㎡ (14.0年/45.6㎡) | 61.9万/㎡ (17.0年/40.0㎡) | 54.3万/㎡ (18.5年/48.9㎡) |
| ドーム前駅 | - | 61.7万/㎡ (4.0年/60.0㎡) | - |
| 桜川駅 | 64.8万/㎡ (21.8年/41.0㎡) | 63.0万/㎡ (20.5年/43.2㎡) | 57.5万/㎡ (21.0年/42.7㎡) |
| 大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千鳥橋駅 61.2 万/㎡(昨年同期比 +60.2 ％)
千鳥橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +60.2％( +23.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 26.4年から -29.9 ％減)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -16.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.4 年 → 2024年 18.5 年、-29.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.9 分 → 2024年 6.8 分、-14.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 16.7 ％)
九条駅 66.7 万/㎡(昨年同期比 +7.9 ％)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.9％( +4.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて -64.4％( -65件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 17.0年から -17.4 ％減)。平均専有面積は 45.6 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +13.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 17.0 年 → 2024年 14.0 年、-17.4 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.0 ％ → 2024年 34.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.6 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 ％ → 2024年 2.9 ％)
福駅 27.8 万/㎡(昨年同期比 -12.7 ％)
福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.7％( -4.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -68.4％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 28.0年から +20.1 ％増)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 63.4 ㎡から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 73.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.0 年 → 2024年 33.7 年、+20.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.4 分 → 2024年 9.0 分、+41.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
伝法駅 31.9 万/㎡(昨年同期比 -7.3 ％)
伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -7.3％( -2.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -26.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 24.2年から +10.6 ％増)。平均専有面積は 66.4 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から +1.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.2 年 → 2024年 26.8 年、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 73.7 ％ → 2024年 78.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示