【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR東北本線 (東白石駅～愛宕駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.6％( +2.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2023年)に比べて -84.0％( -467件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 22.9年から -1.1 ％減)。平均専有面積は 72.1 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から +1.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。岩切駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩切駅で昨年に比べ +21.8 ％、単価は 32.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(岩切駅、仙台駅)は +16.9 ％(単価 +5.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東仙台駅、長町駅)は -19.9 ％(単価 -5.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 53.1 ％ → 2024年 48.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.4 ％ → 2024年 1.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 ％ → 2024年 12.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.4 ％ → 2024年 7.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -120件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -35.5％( -9.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -79.2％( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東白石駅 | - | - | - |
| 船岡駅 | - | - | 20.2万/㎡ (14.4年/70.0㎡) |
| 岩沼駅 | - | 18.1万/㎡ (28.2年/69.1㎡) | 18.3万/㎡ (27.1年/75.0㎡) |
| 名取駅 | - | 31.4万/㎡ (21.7年/75.7㎡) | 27.1万/㎡ (22.0年/76.4㎡) |
| 南仙台駅 | 26.3万/㎡ (24.8年/69.2㎡) | 24.0万/㎡ (26.9年/71.1㎡) | 25.8万/㎡ (23.4年/69.7㎡) |
| 太子堂駅 | 37.1万/㎡ (22.3年/71.4㎡) | 36.6万/㎡ (19.1年/71.1㎡) | 32.8万/㎡ (21.5年/69.4㎡) |
| 長町駅 | 42.2万/㎡ (20.4年/72.5㎡) | 44.1万/㎡ (17.4年/75.5㎡) | 42.7万/㎡ (15.5年/74.9㎡) |
| 仙台駅 | 41.0万/㎡ (21.7年/73.3㎡) | 36.6万/㎡ (25.0年/67.9㎡) | 34.2万/㎡ (26.3年/70.6㎡) |
| 東仙台駅 | 17.7万/㎡ (37.8年/67.0㎡) | 27.4万/㎡ (24.7年/65.0㎡) | 27.6万/㎡ (22.6年/68.1㎡) |
| 岩切駅 | 32.9万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | 27.1万/㎡ (25.8年/75.0㎡) | 27.6万/㎡ (22.3年/82.5㎡) |
| 国府多賀城駅 | - | 27.3万/㎡ (24.8年/75.0㎡) | 30.7万/㎡ (14.4年/85.0㎡) |
| 塩釜駅 | - | 14.8万/㎡ (32.5年/50.0㎡) | - |
| 愛宕駅 | - | - | 12.8万/㎡ (27.3年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
岩切駅 32.9 万/㎡(昨年同期比 +21.8 ％)
岩切駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +21.8％( +5.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 25.8年から -34.0 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +13.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.8 年 → 2024年 17.0 年、-34.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.3 分 → 2024年 8.0 分、+140.0 ％と大きく増加)
仙台駅 41.0 万/㎡(昨年同期比 +12.0 ％)
仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.0％( +4.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -85.3％( -192件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 25.0年から -13.2 ％減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +7.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.0 年 → 2024年 21.7 年、-13.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 49.5 ％ → 2024年 36.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 6.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.6 ％ → 2024年 10.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 3.4 ％)
東仙台駅 17.7 万/㎡(昨年同期比 -35.5 ％)
東仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -35.5％( -9.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -79.2％( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 24.7年から +53.3 ％増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.7 分 → 2024年 10.4 分、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.7 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.7 年 → 2024年 37.8 年、+53.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.7 ％ → 2024年 60.0 ％)
長町駅 42.2 万/㎡(昨年同期比 -4.3 ％)
長町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -120件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 17.4年から +17.1 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 75.5 ㎡から -3.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 17.4 年 → 2024年 20.4 年、+17.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 ％ → 2024年 13.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示