【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の阪神なんば線 (出来島駅~大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.7%( +2.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 54 件(1年前(2023年)に比べて -60.9%( -84件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 21.0年から -7.4 %減)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 52.1 ㎡から -0.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。九条駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは九条駅で昨年に比べ +22.8 %、単価は 68.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(九条駅、福駅)は +21.2 %(単価 +8.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(千鳥橋駅、伝法駅)は -19.5 %(単価 -8.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 % → 2024年 9.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 % → 2024年 9.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.8 % → 2024年 37.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.8 % → 2024年 40.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.8%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -65.4%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +19.5%( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
阪神なんば線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
出来島駅 | 30.9万/㎡ (39.0年/55.0㎡) | - | 26.1万/㎡ (33.0年/67.8㎡) |
福駅 | 30.1万/㎡ (26.5年/67.5㎡) | 25.1万/㎡ (25.5年/60.0㎡) | 31.4万/㎡ (24.5年/68.3㎡) |
伝法駅 | 32.1万/㎡ (26.4年/67.0㎡) | 38.7万/㎡ (21.5年/72.3㎡) | 27.9万/㎡ (32.6年/61.0㎡) |
千鳥橋駅 | 36.8万/㎡ (18.5年/72.5㎡) | 47.2万/㎡ (14.0年/57.5㎡) | 32.0万/㎡ (32.2年/58.6㎡) |
西九条駅 | 51.6万/㎡ (22.4年/64.3㎡) | 44.7万/㎡ (25.1年/62.5㎡) | 41.7万/㎡ (22.3年/54.6㎡) |
九条駅 | 68.1万/㎡ (12.3年/42.8㎡) | 55.5万/㎡ (19.7年/43.8㎡) | 51.3万/㎡ (18.2年/49.1㎡) |
ドーム前駅 | - | 61.7万/㎡ (4.0年/60.0㎡) | - |
桜川駅 | 57.6万/㎡ (21.8年/45.3㎡) | 56.8万/㎡ (21.6年/51.0㎡) | 53.6万/㎡ (25.4年/47.6㎡) |
大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
九条駅 68.1 万/㎡(昨年同期比 +22.8 %)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.8%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -65.4%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 19.7年から -37.3 %減)。平均専有面積は 42.8 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.7 年 → 2024年 12.3 年、-37.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.2 分 → 2024年 5.6 分、-11.1 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 % → 2024年 11.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 % → 2024年 22.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.2 % → 2024年 38.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.6 % → 2024年 5.6 %)
福駅 30.1 万/㎡(昨年同期比 +19.5 %)
福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +19.5%( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.5年(昨年 25.5年から +3.9 %増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +12.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
千鳥橋駅 36.8 万/㎡(昨年同期比 -22.1 %)
千鳥橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.1%( -10.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.5年(昨年 14.0年から +32.2 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +26.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.0 年 → 2024年 18.5 年、+32.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.5 分 → 2024年 6.8 分、+50.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 25.0 %)
伝法駅 32.1 万/㎡(昨年同期比 -17.0 %)
伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -17.0%( -6.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -54.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 21.5年から +23.1 %増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 % → 2024年 40.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.5 年 → 2024年 26.4 年、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 72.7 % → 2024年 80.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示