【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期の阪神なんば線 (出来島駅~大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +18.0%( +9.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 61 件(1年前(2019年)に比べて +144.0%( +36件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 16.6年から -6.2 %減)。平均専有面積は 38.8 ㎡ (昨年 47.4 ㎡から -18.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。九条駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは九条駅で昨年に比べ +29.7 %、単価は 75.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(九条駅、桜川駅)は +18.1 %(単価 +10.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西九条駅、福駅)は -11.9 %(単価 -9.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.4 分 → 2020年 4.9 分、-23.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.0 % → 2020年 54.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.0 % → 2020年 16.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.0 % → 2020年 31.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 12.0 % → 2020年 1.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +29.7%( +17.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2019年)に比べて +111.1%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +6.3%( +1.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
阪神なんば線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
出来島駅 | 33.3万/㎡ (22.1年/65.0㎡) | 31.4万/㎡ (13.8年/70.0㎡) | 23.1万/㎡ (26.8年/60.0㎡) |
福駅 | 29.2万/㎡ (28.4年/53.3㎡) | 29.3万/㎡ (30.8年/75.0㎡) | 29.0万/㎡ (23.8年/55.0㎡) |
伝法駅 | 27.7万/㎡ (28.8年/60.8㎡) | 26.0万/㎡ (29.0年/63.8㎡) | 31.7万/㎡ (22.8年/60.0㎡) |
千鳥橋駅 | - | 14.0万/㎡ (40.8年/50.0㎡) | 30.0万/㎡ (39.8年/50.0㎡) |
西九条駅 | 59.5万/㎡ (12.5年/48.8㎡) | 77.5万/㎡ (5.8年/20.0㎡) | 21.8万/㎡ (33.8年/55.0㎡) |
九条駅 | 75.2万/㎡ (9.1年/27.4㎡) | 58.0万/㎡ (11.5年/47.2㎡) | 70.0万/㎡ (6.8年/36.0㎡) |
ドーム前駅 | - | 56.0万/㎡ (13.8年/25.0㎡) | - |
桜川駅 | 63.6万/㎡ (15.9年/33.4㎡) | 59.8万/㎡ (13.9年/40.8㎡) | 62.7万/㎡ (7.9年/35.8㎡) |
大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
九条駅 75.2 万/㎡(昨年同期比 +29.7 %)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +29.7%( +17.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2019年)に比べて +111.1%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.1年(昨年 11.5年から -20.9 %減)。平均専有面積は 27.4 ㎡ (昨年 47.2 ㎡から -42.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 11.5 年 → 2020年 9.1 年、-20.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.9 分 → 2020年 4.7 分、-20.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 % → 2020年 73.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 % → 2020年 5.3 %)
桜川駅 63.6 万/㎡(昨年同期比 +6.4 %)
桜川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +6.4%( +3.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2019年)に比べて +266.7%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 13.9年から +14.2 %増)。平均専有面積は 33.4 ㎡ (昨年 40.8 ㎡から -18.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 3.8 分 → 2020年 3.0 分、-20.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 13.9 年 → 2020年 15.9 年、+14.2 %と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 4.5 %)
西九条駅 59.5 万/㎡(昨年同期比 -23.2 %)
西九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -23.2%( -18.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 5.8年から +117.4 %増)。平均専有面積は 48.8 ㎡ (昨年 20.0 ㎡から +143.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 6.9 分、-31.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.8 年 → 2020年 12.5 年、+117.4 %と大きく増加)
福駅 29.2 万/㎡(昨年同期比 -0.6 %)
福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -0.6%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 30.8年から -7.6 %減)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -28.9 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 9.3 分、+211.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示