【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR奈良線 (木津駅～京都駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -12.8％( -5.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 165 件(１年前(2020年)に比べて +129.2％( +93件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 18.8年から +16.5 ％増)。平均専有面積は 60.7 ㎡ (昨年 59.4 ㎡から +2.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。新田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新田駅で昨年に比べ +34.6 ％、単価は 38.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新田駅、JR小倉駅)は +25.8 ％(単価 +7.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(城陽駅、木幡駅)は -27.7 ％(単価 -9.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.6 ％ → 2021年 27.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.8 ％ → 2021年 6.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 18.8 年 → 2021年 21.9 年、+16.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.8 ％ → 2021年 49.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 ％ → 2021年 3.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -18.2％( -12.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +78.9％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -10.1％( -2.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR奈良線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 木津駅 | 17.8万/㎡ (19.8年/72.9㎡) | 19.8万/㎡ (17.6年/81.7㎡) | 20.4万/㎡ (16.6年/65.0㎡) |
| 玉水駅 | 7.9万/㎡ (29.8年/70.0㎡) | - | 8.0万/㎡ (27.8年/65.0㎡) |
| 城陽駅 | 25.2万/㎡ (19.1年/60.8㎡) | 40.0万/㎡ (7.6年/65.0㎡) | 26.1万/㎡ (17.0年/65.0㎡) |
| 新田駅 | 38.4万/㎡ (13.8年/61.2㎡) | 28.6万/㎡ (14.1年/70.0㎡) | 34.9万/㎡ (13.1年/65.0㎡) |
| JR小倉駅 | 28.8万/㎡ (21.9年/70.0㎡) | 24.6万/㎡ (20.9年/70.0㎡) | 19.3万/㎡ (23.4年/70.0㎡) |
| 宇治駅 | 23.4万/㎡ (22.4年/65.3㎡) | 24.3万/㎡ (21.7年/57.9㎡) | 21.5万/㎡ (26.0年/61.2㎡) |
| 黄檗駅 | - | 20.3万/㎡ (29.5年/71.2㎡) | 20.1万/㎡ (28.6年/61.2㎡) |
| 木幡駅 | 19.9万/㎡ (34.5年/71.5㎡) | 24.4万/㎡ (27.2年/67.3㎡) | 20.5万/㎡ (30.4年/66.7㎡) |
| 六地蔵駅 | 43.3万/㎡ (12.8年/69.8㎡) | 42.8万/㎡ (10.6年/73.5㎡) | 39.2万/㎡ (12.5年/67.5㎡) |
| 桃山駅 | 48.0万/㎡ (14.4年/76.5㎡) | 51.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) | 50.8万/㎡ (20.0年/65.0㎡) |
| JR藤森駅 | 24.0万/㎡ (28.9年/65.0㎡) | - | - |
| 東福寺駅 | 24.9万/㎡ (32.1年/18.1㎡) | 27.6万/㎡ (37.9年/48.3㎡) | 28.5万/㎡ (30.5年/17.5㎡) |
| 京都駅 | 54.2万/㎡ (19.8年/40.6㎡) | 66.2万/㎡ (13.7年/36.1㎡) | 61.8万/㎡ (17.4年/50.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新田駅 38.4 万/㎡(昨年同期比 +34.6 ％)
新田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +34.6％( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 14.1年から -2.4 ％減)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -12.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 8.8 分、+25.0 ％と大きく増加)
JR小倉駅 28.8 万/㎡(昨年同期比 +17.0 ％)
JR小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +17.0％( +4.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 20.9年から +5.0 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
城陽駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 -36.9 ％)
城陽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -36.9％( -14.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 7.6年から +150.7 ％増)。平均専有面積は 60.8 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -6.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.6 年 → 2021年 19.1 年、+150.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
木幡駅 19.9 万/㎡(昨年同期比 -18.4 ％)
木幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -18.4％( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて +80.0％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 27.2年から +26.9 ％増)。平均専有面積は 71.5 ㎡ (昨年 67.3 ㎡から +6.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 ％ → 2021年 29.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 27.2 年 → 2021年 34.5 年、+26.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.8 分 → 2021年 6.1 分、+27.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 ％ → 2021年 63.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示