【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -34.6%( -15.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 34 件(1年前(2020年)に比べて +70.0%( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 15.6年から +56.4 %増)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 53.2 ㎡から +18.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。木津駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは木津駅で昨年に比べ +11.1 %、単価は 12.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(木津駅、宇治駅)は +8.9 %(単価 +1.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(木幡駅、六地蔵駅)は -32.7 %(単価 -12.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 41.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.6 年 → 2021年 24.3 年、+56.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.0 % → 2021年 58.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 % → 2021年 11.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -24.6%( -15.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -55.6%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +11.1%( +1.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR奈良線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
木津駅 | 12.6万/㎡ (22.9年/73.3㎡) | 11.3万/㎡ (23.5年/75.0㎡) | - |
玉水駅 | - | - | - |
城陽駅 | - | 40.0万/㎡ (7.5年/65.0㎡) | - |
新田駅 | - | - | 30.0万/㎡ (11.5年/60.0㎡) |
JR小倉駅 | - | 18.5万/㎡ (24.5年/65.0㎡) | - |
宇治駅 | 25.9万/㎡ (23.1年/63.1㎡) | 24.3万/㎡ (11.5年/62.5㎡) | 22.0万/㎡ (22.2年/56.7㎡) |
黄檗駅 | - | 16.0万/㎡ (29.5年/67.5㎡) | 19.2万/㎡ (28.5年/60.0㎡) |
木幡駅 | 17.4万/㎡ (38.2年/68.6㎡) | 28.6万/㎡ (18.5年/70.0㎡) | 27.9万/㎡ (30.5年/65.0㎡) |
六地蔵駅 | 40.1万/㎡ (14.8年/70.0㎡) | 54.4万/㎡ (8.5年/62.5㎡) | 39.1万/㎡ (10.2年/70.0㎡) |
桃山駅 | 46.0万/㎡ (13.0年/75.0㎡) | 51.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) | - |
JR藤森駅 | 20.0万/㎡ (33.5年/55.0㎡) | - | - |
東福寺駅 | 28.6万/㎡ (33.5年/35.0㎡) | - | - |
京都駅 | 48.6万/㎡ (23.8年/33.8㎡) | 64.5万/㎡ (13.0年/37.2㎡) | 69.2万/㎡ (14.0年/57.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
木津駅 12.6 万/㎡(昨年同期比 +11.1 %)
木津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +11.1%( +1.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 23.5年から -2.8 %減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 20.0 分、-33.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
宇治駅 25.9 万/㎡(昨年同期比 +6.7 %)
宇治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +6.7%( +1.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 11.5年から +101.0 %増)。平均専有面積は 63.1 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +1.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.5 年 → 2021年 23.1 年、+101.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.0 分 → 2021年 6.6 分、+562.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 25.0 %)
木幡駅 17.4 万/㎡(昨年同期比 -39.1 %)
木幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -39.1%( -11.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +600.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.2年(昨年 18.5年から +106.5 %増)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -2.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.5 年 → 2021年 38.2 年、+106.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 7.9 分、+31.0 %と大きく増加)
六地蔵駅 40.1 万/㎡(昨年同期比 -26.2 %)
六地蔵駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -26.2%( -14.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 8.5年から +73.5 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +12.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.5 年 → 2021年 14.8 年、+73.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.5 分 → 2021年 4.2 分、+183.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示