【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の小田急小田原線 (登戸駅～小田原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.4％( -1.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 364 件(１年前(2024年)に比べて +1.1％( +4件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 28.5年から +3.1 ％増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 65.8 ㎡から +0.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。登戸駅、向ケ丘遊園駅、開成駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは登戸駅で昨年に比べ +36.1 ％、単価は 66.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(登戸駅、向ケ丘遊園駅)は +30.3 ％(単価 +16.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(秦野駅、東海大学前駅)は -54.2 ％(単価 -16.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.1 分 → 2025年 9.9 分、-17.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 7.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.2 ％ → 2025年 18.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.6 ％ → 2025年 47.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.4 ％ → 2025年 25.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった向ケ丘遊園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.5％( +14.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -36.8％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった秦野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -73.2％( -22.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 小田急小田原線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 登戸駅 | 66.6万/㎡ (30.3年/54.3㎡) | 48.9万/㎡ (32.3年/52.5㎡) | 57.1万/㎡ (23.5年/70.6㎡) |
| 向ケ丘遊園駅 | 72.6万/㎡ (21.5年/52.5㎡) | 58.4万/㎡ (26.2年/59.2㎡) | 63.2万/㎡ (21.6年/54.2㎡) |
| 生田駅 | 33.2万/㎡ (35.0年/63.2㎡) | 40.9万/㎡ (37.6年/65.0㎡) | 38.1万/㎡ (26.1年/71.7㎡) |
| 読売ランド前駅 | 34.4万/㎡ (26.4年/72.5㎡) | 32.1万/㎡ (35.2年/64.3㎡) | 27.1万/㎡ (40.6年/77.9㎡) |
| 百合ケ丘駅 | 37.8万/㎡ (29.0年/62.9㎡) | 35.6万/㎡ (30.6年/70.8㎡) | 40.1万/㎡ (29.0年/77.0㎡) |
| 新百合ケ丘駅 | 69.3万/㎡ (22.1年/79.2㎡) | 64.1万/㎡ (24.5年/76.8㎡) | 61.2万/㎡ (20.8年/74.7㎡) |
| 柿生駅 | 31.5万/㎡ (35.8年/63.0㎡) | 34.1万/㎡ (33.0年/61.5㎡) | 41.7万/㎡ (25.9年/63.0㎡) |
| 相模大野駅 | 51.9万/㎡ (26.3年/70.0㎡) | 56.7万/㎡ (27.1年/65.5㎡) | 49.1万/㎡ (24.4年/64.6㎡) |
| 小田急相模原駅 | 32.8万/㎡ (32.7年/65.0㎡) | 31.7万/㎡ (34.4年/56.8㎡) | 31.8万/㎡ (29.4年/55.5㎡) |
| 相武台前駅 | 25.0万/㎡ (32.8年/61.7㎡) | 32.8万/㎡ (26.2年/57.8㎡) | 29.1万/㎡ (27.7年/67.8㎡) |
| 座間駅 | 16.2万/㎡ (39.7年/67.5㎡) | 24.5万/㎡ (38.5年/53.8㎡) | 18.7万/㎡ (35.4年/64.2㎡) |
| 海老名駅 | 60.9万/㎡ (18.4年/63.8㎡) | 54.7万/㎡ (17.9年/70.6㎡) | 49.6万/㎡ (19.6年/67.8㎡) |
| 厚木駅 | 23.8万/㎡ (38.9年/63.3㎡) | 31.8万/㎡ (30.8年/67.0㎡) | 36.3万/㎡ (24.0年/67.0㎡) |
| 本厚木駅 | 32.7万/㎡ (29.2年/67.6㎡) | 31.4万/㎡ (27.2年/69.5㎡) | 33.6万/㎡ (25.9年/64.3㎡) |
| 愛甲石田駅 | 21.9万/㎡ (35.8年/65.0㎡) | 20.0万/㎡ (36.2年/66.5㎡) | 17.1万/㎡ (36.5年/65.5㎡) |
| 伊勢原駅 | 29.7万/㎡ (28.8年/58.3㎡) | 44.1万/㎡ (16.5年/66.7㎡) | 30.0万/㎡ (22.5年/65.0㎡) |
| 鶴巻温泉駅 | 19.8万/㎡ (35.5年/74.3㎡) | 18.0万/㎡ (34.5年/73.3㎡) | 23.1万/㎡ (31.2年/71.7㎡) |
| 東海大学前駅 | 19.4万/㎡ (34.0年/57.5㎡) | 29.9万/㎡ (28.5年/72.5㎡) | 21.9万/㎡ (22.8年/68.8㎡) |
| 秦野駅 | 8.2万/㎡ (42.2年/72.0㎡) | 30.7万/㎡ (24.4年/77.2㎡) | 14.5万/㎡ (31.8年/79.5㎡) |
| 渋沢駅 | 4.7万/㎡ (47.0年/60.0㎡) | - | 9.0万/㎡ (0年/50.0㎡) |
| 開成駅 | 35.4万/㎡ (20.0年/93.0㎡) | 28.9万/㎡ (18.0年/75.0㎡) | 38.0万/㎡ (8.5年/97.5㎡) |
| 栢山駅 | - | - | 26.7万/㎡ (29.0年/60.0㎡) |
| 富水駅 | - | - | - |
| 螢田駅 | - | - | - |
| 足柄駅 | 28.6万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 32.7万/㎡ (43.0年/55.0㎡) | 14.2万/㎡ (36.0年/63.3㎡) |
| 小田原駅 | 50.7万/㎡ (21.9年/69.6㎡) | 57.7万/㎡ (15.9年/66.9㎡) | 53.1万/㎡ (18.5年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
登戸駅 66.6 万/㎡(昨年同期比 +36.1 ％)
登戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +36.1％( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -41.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 32.3年から -6.1 ％減)。平均専有面積は 54.3 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +3.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.2 分 → 2025年 5.1 分、-29.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 57.1 ％)
向ケ丘遊園駅 72.6 万/㎡(昨年同期比 +24.5 ％)
向ケ丘遊園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.5％( +14.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -36.8％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 26.2年から -17.8 ％減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 59.2 ㎡から -11.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.2 年 → 2025年 21.5 年、-17.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.7 分 → 2025年 7.2 分、-25.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 ％ → 2025年 41.7 ％)
秦野駅 8.2 万/㎡(昨年同期比 -73.2 ％)
秦野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -73.2％( -22.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.2年(昨年 24.4年から +73.4 ％増)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 77.2 ㎡から -6.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.4 年 → 2025年 42.2 年、+73.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.8 分 → 2025年 12.0 分、+22.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 80.0 ％)
東海大学前駅 19.4 万/㎡(昨年同期比 -35.1 ％)
東海大学前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -35.1％( -10.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.0年(昨年 28.5年から +19.3 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から -20.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.5 分 → 2025年 6.5 分、-48.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 28.5 年 → 2025年 34.0 年、+19.3 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示