【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の小田急小田原線 (登戸駅~小田原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +18.5%( +5.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 438 件(1年前(2021年)に比べて +6.6%( +27件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 27.6年から +0.3 %増)。平均専有面積は 65.3 ㎡ (昨年 66.3 ㎡から -1.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。向ケ丘遊園駅、生田駅、柿生駅、相模大野駅、海老名駅、本厚木駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東海大学前駅で昨年に比べ +240.3 %、単価は 25.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東海大学前駅、柿生駅)は +143.5 %(単価 +14.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(愛甲石田駅、相武台前駅)は -23.4 %(単価 -6.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 12.3 分 → 2022年 11.0 分、-10.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.2 % → 2022年 3.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.3 % → 2022年 7.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.9 % → 2022年 23.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.9 % → 2022年 4.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった向ケ丘遊園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +34.4%( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった秦野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -20.6%( -3.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2021年)に比べて -23.8%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
小田急小田原線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
登戸駅 | 56.4万/㎡ (24.9年/70.0㎡) | 48.0万/㎡ (30.9年/56.2㎡) | 45.5万/㎡ (35.3年/55.0㎡) |
向ケ丘遊園駅 | 64.5万/㎡ (16.7年/55.6㎡) | 48.0万/㎡ (22.6年/61.6㎡) | 50.5万/㎡ (26.7年/48.8㎡) |
生田駅 | 43.4万/㎡ (30.7年/64.0㎡) | 34.6万/㎡ (25.5年/74.7㎡) | 22.8万/㎡ (38.2年/65.0㎡) |
読売ランド前駅 | 25.9万/㎡ (41.3年/72.8㎡) | 32.8万/㎡ (26.2年/69.2㎡) | 41.6万/㎡ (29.3年/56.7㎡) |
百合ケ丘駅 | 31.3万/㎡ (35.7年/62.3㎡) | 29.5万/㎡ (31.1年/106㎡) | 74.5万/㎡ (3.3年/63.8㎡) |
新百合ケ丘駅 | 61.2万/㎡ (23.5年/76.0㎡) | 52.9万/㎡ (24.3年/75.4㎡) | 75.0万/㎡ (15.8年/75.0㎡) |
柿生駅 | 36.3万/㎡ (31.4年/65.8㎡) | 24.8万/㎡ (36.0年/63.1㎡) | 26.6万/㎡ (36.5年/56.7㎡) |
相模大野駅 | 55.8万/㎡ (20.9年/64.2㎡) | 42.6万/㎡ (24.1年/66.6㎡) | 38.6万/㎡ (19.9年/56.0㎡) |
小田急相模原駅 | 24.8万/㎡ (34.1年/61.2㎡) | 22.6万/㎡ (34.3年/56.2㎡) | 18.8万/㎡ (40.7年/58.8㎡) |
相武台前駅 | 21.9万/㎡ (35.0年/49.8㎡) | 28.1万/㎡ (28.5年/66.1㎡) | 16.9万/㎡ (41.0年/57.7㎡) |
座間駅 | 23.1万/㎡ (29.1年/67.9㎡) | 19.2万/㎡ (34.9年/52.8㎡) | 22.3万/㎡ (30.8年/51.4㎡) |
海老名駅 | 53.6万/㎡ (18.8年/65.4㎡) | 40.9万/㎡ (20.8年/63.8㎡) | 46.6万/㎡ (21.9年/67.0㎡) |
厚木駅 | 35.7万/㎡ (22.6年/69.4㎡) | 39.9万/㎡ (30.6年/55.8㎡) | 13.2万/㎡ (47.3年/65.0㎡) |
本厚木駅 | 32.0万/㎡ (26.1年/67.2㎡) | 25.2万/㎡ (25.4年/66.4㎡) | 23.7万/㎡ (23.8年/58.0㎡) |
愛甲石田駅 | 18.4万/㎡ (33.8年/66.1㎡) | 24.4万/㎡ (26.9年/67.7㎡) | 19.0万/㎡ (33.5年/53.8㎡) |
伊勢原駅 | 25.9万/㎡ (37.3年/65.0㎡) | 22.4万/㎡ (28.6年/70.6㎡) | 33.8万/㎡ (23.9年/62.0㎡) |
鶴巻温泉駅 | 19.1万/㎡ (30.3年/67.5㎡) | 16.4万/㎡ (31.1年/72.1㎡) | 13.6万/㎡ (33.3年/70.0㎡) |
東海大学前駅 | 25.0万/㎡ (45.3年/60.0㎡) | 7.3万/㎡ (40.8年/53.8㎡) | 14.4万/㎡ (33.3年/45.0㎡) |
秦野駅 | 14.8万/㎡ (35.5年/68.1㎡) | 18.6万/㎡ (29.7年/68.3㎡) | 13.0万/㎡ (34.8年/66.2㎡) |
渋沢駅 | 5.5万/㎡ (43.3年/57.5㎡) | - | - |
開成駅 | 28.9万/㎡ (20.6年/78.3㎡) | - | 37.1万/㎡ (5.3年/70.0㎡) |
栢山駅 | 12.2万/㎡ (35.3年/60.0㎡) | - | - |
富水駅 | - | - | - |
螢田駅 | - | - | - |
足柄駅 | 12.0万/㎡ (41.3年/40.0㎡) | - | - |
小田原駅 | 37.8万/㎡ (23.3年/81.2㎡) | 37.9万/㎡ (18.0年/66.2㎡) | 23.3万/㎡ (12.3年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東海大学前駅 25.0 万/㎡(昨年同期比 +240.3 %)
東海大学前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +240.3%( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.3年(昨年 40.8年から +11.0 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +11.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 13.8 分 → 2022年 11.0 分、-20.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 40.8 年 → 2022年 45.3 年、+11.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
柿生駅 36.3 万/㎡(昨年同期比 +46.7 %)
柿生駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +46.7%( +11.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて +38.5%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 36.0年から -12.9 %減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から +4.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 36.0 年 → 2022年 31.4 年、-12.9 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 46.2 % → 2022年 38.9 %)
愛甲石田駅 18.4 万/㎡(昨年同期比 -24.5 %)
愛甲石田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -24.5%( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(1年前(2021年)に比べて +109.1%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 26.9年から +25.4 %増)。平均専有面積は 66.1 ㎡ (昨年 67.7 ㎡から -2.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 % → 2022年 34.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.9 年 → 2022年 33.8 年、+25.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.2 分 → 2022年 13.0 分、+16.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 47.8 %)
相武台前駅 21.9 万/㎡(昨年同期比 -22.3 %)
相武台前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -22.3%( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(1年前(2021年)に比べて +38.9%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 28.5年から +22.9 %増)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 66.1 ㎡から -24.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 28.5 年 → 2022年 35.0 年、+22.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.9 % → 2022年 52.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示