【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の都営浅草線 (西馬込駅～押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は102万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -0.8％( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 409 件(１年前(2020年)に比べて +50.4％( +137件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 17.7年から +2.1 ％増)。平均専有面積は 43.2 ㎡ (昨年 37.8 ㎡から +14.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西馬込駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西馬込駅で昨年に比べ +20.5 ％、単価は 87.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西馬込駅、宝町駅)は +14.6 ％(単価 +12.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新橋駅、東銀座駅)は -25.5 ％(単価 -39.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 34.9 ％ → 2021年 40.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 ％ → 2021年 15.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.4 ％ → 2021年 25.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.1 ％ → 2021年 6.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高輪台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は133万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +5.2％( +6.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて +163.6％( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西馬込駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +20.5％( +14.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 50 件(１年前(2020年)に比べて +108.3％( +26件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 都営浅草線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西馬込駅 | 87.1万/㎡ (17.1年/43.5㎡) | 72.3万/㎡ (21.3年/51.2㎡) | 74.3万/㎡ (22.3年/36.2㎡) |
| 馬込駅 | 87.7万/㎡ (16.3年/34.6㎡) | 86.9万/㎡ (20.8年/30.0㎡) | 87.4万/㎡ (14.3年/35.9㎡) |
| 中延駅 | 104万/㎡ (14.9年/50.0㎡) | 104万/㎡ (12.4年/40.0㎡) | - |
| 戸越駅 | 113万/㎡ (17.4年/32.2㎡) | 109万/㎡ (23.6年/26.7㎡) | 101万/㎡ (19.3年/38.1㎡) |
| 五反田駅 | 110万/㎡ (26.3年/36.6㎡) | 107万/㎡ (23.9年/34.6㎡) | 115万/㎡ (17.9年/38.8㎡) |
| 高輪台駅 | 133万/㎡ (18.9年/54.8㎡) | 127万/㎡ (15.5年/50.9㎡) | 137万/㎡ (13.5年/56.1㎡) |
| 泉岳寺駅 | 119万/㎡ (19.8年/30.0㎡) | 120万/㎡ (23.8年/32.5㎡) | 113万/㎡ (25.1年/50.7㎡) |
| 三田駅 | 130万/㎡ (20.8年/39.6㎡) | 125万/㎡ (17.2年/35.4㎡) | 124万/㎡ (20.7年/46.7㎡) |
| 大門駅 | 128万/㎡ (27.3年/31.7㎡) | 131万/㎡ (12.4年/26.7㎡) | 137万/㎡ (5.8年/22.5㎡) |
| 新橋駅 | 117万/㎡ (36.0年/132㎡) | 160万/㎡ (29.3年/32.5㎡) | 130万/㎡ (18.3年/28.3㎡) |
| 東銀座駅 | 115万/㎡ (31.0年/34.3㎡) | 153万/㎡ (15.2年/22.0㎡) | 107万/㎡ (24.3年/30.0㎡) |
| 宝町駅 | 125万/㎡ (7.8年/60.0㎡) | 115万/㎡ (19.8年/20.0㎡) | 103万/㎡ (13.8年/35.0㎡) |
| 日本橋駅 | 127万/㎡ (14.1年/35.0㎡) | - | - |
| 人形町駅 | 127万/㎡ (12.2年/52.7㎡) | 121万/㎡ (17.6年/33.4㎡) | 116万/㎡ (14.1年/46.3㎡) |
| 東日本橋駅 | 116万/㎡ (13.4年/42.5㎡) | 125万/㎡ (16.1年/28.3㎡) | 105万/㎡ (11.2年/40.0㎡) |
| 浅草橋駅 | 92.4万/㎡ (20.9年/58.3㎡) | 112万/㎡ (13.5年/40.3㎡) | 104万/㎡ (17.3年/35.0㎡) |
| 蔵前駅 | 97.7万/㎡ (13.4年/41.8㎡) | 99.1万/㎡ (12.8年/52.7㎡) | 97.0万/㎡ (15.3年/35.0㎡) |
| 浅草駅 | 87.6万/㎡ (15.8年/40.5㎡) | 92.2万/㎡ (13.1年/42.9㎡) | 86.9万/㎡ (11.9年/41.1㎡) |
| 本所吾妻橋駅 | 100.0万/㎡ (13.6年/33.2㎡) | 99.4万/㎡ (13.8年/28.6㎡) | 97.8万/㎡ (15.0年/33.1㎡) |
| 押上駅 | 88.0万/㎡ (17.6年/45.5㎡) | 90.8万/㎡ (16.4年/40.5㎡) | 107万/㎡ (10.1年/27.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西馬込駅 87.1 万/㎡(昨年同期比 +20.5 ％)
西馬込駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +20.5％( +14.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 50 件(１年前(2020年)に比べて +108.3％( +26件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 21.3年から -19.8 ％減)。平均専有面積は 43.5 ㎡ (昨年 51.2 ㎡から -15.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.3 年 → 2021年 17.1 年、-19.8 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 2.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 29.2 ％ → 2021年 8.0 ％)
宝町駅 125.0 万/㎡(昨年同期比 +8.7 ％)
宝町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は125万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +8.7％( +10.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 7.8年(昨年 19.8年から -60.7 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 20.0 ㎡から +200.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.8 年 → 2021年 7.8 年、-60.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.0 分 → 2021年 3.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
新橋駅 117.3 万/㎡(昨年同期比 -26.5 ％)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は117万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -26.5％( -42.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 29.3年から +22.9 ％増)。平均専有面積は 132.0 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +306.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 29.3 年 → 2021年 36.0 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 3.5 分 → 2021年 4.0 分、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
東銀座駅 115.3 万/㎡(昨年同期比 -24.6 ％)
東銀座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -24.6％( -37.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +180.0％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 15.2年から +104.4 ％増)。平均専有面積は 34.3 ㎡ (昨年 22.0 ㎡から +55.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 71.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.2 年 → 2021年 31.0 年、+104.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示