【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR高崎線 (浦和駅～神保原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +28.0％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 235 件(１年前(2021年)に比べて +18.1％( +36件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 23.9年から -6.8 ％減)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から -0.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。大宮駅、鴻巣駅、吹上駅、行田駅、籠原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮駅で昨年に比べ +43.1 ％、単価は 51.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大宮駅、行田駅)は +41.1 ％(単価 +9.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(深谷駅、北本駅)は -24.4 ％(単価 -2.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.1 ％ → 2022年 5.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.0 ％ → 2022年 37.0 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 7.4 ％ → 2022年 6.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.4 ％ → 2022年 17.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +17.9％( +11.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2021年)に比べて +24.4％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった深谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -43.5％( -3.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR高崎線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 76.0万/㎡ (15.3年/70.6㎡) | 64.5万/㎡ (14.6年/72.0㎡) | 66.5万/㎡ (13.6年/68.5㎡) |
| さいたま新都心駅 | 67.7万/㎡ (10.2年/62.7㎡) | 58.1万/㎡ (14.4年/70.8㎡) | 24.0万/㎡ (36.0年/75.0㎡) |
| 大宮駅 | 51.1万/㎡ (25.0年/64.9㎡) | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) |
| 宮原駅 | 37.1万/㎡ (23.3年/73.6㎡) | 32.1万/㎡ (24.7年/62.8㎡) | 38.4万/㎡ (22.6年/63.9㎡) |
| 上尾駅 | 35.4万/㎡ (26.8年/67.3㎡) | 34.6万/㎡ (26.7年/65.7㎡) | 33.4万/㎡ (19.8年/70.0㎡) |
| 北上尾駅 | 32.6万/㎡ (15.9年/69.3㎡) | 32.9万/㎡ (14.0年/70.0㎡) | 30.0万/㎡ (26.0年/60.0㎡) |
| 桶川駅 | 21.7万/㎡ (27.6年/66.0㎡) | 19.5万/㎡ (28.1年/69.6㎡) | 16.9万/㎡ (25.6年/70.0㎡) |
| 北本駅 | 14.0万/㎡ (31.0年/66.9㎡) | 14.8万/㎡ (28.6年/68.2㎡) | 12.7万/㎡ (26.0年/78.3㎡) |
| 鴻巣駅 | 26.1万/㎡ (22.7年/67.1㎡) | 19.5万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | 41.0万/㎡ (6.5年/77.5㎡) |
| 北鴻巣駅 | 20.7万/㎡ (26.9年/77.9㎡) | 21.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) | - |
| 吹上駅 | 7.1万/㎡ (36.8年/74.0㎡) | 5.3万/㎡ (37.4年/76.0㎡) | 19.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) |
| 行田駅 | 13.0万/㎡ (32.0年/55.0㎡) | 9.3万/㎡ (30.0年/58.8㎡) | 15.0万/㎡ (30.0年/57.5㎡) |
| 熊谷駅 | 20.4万/㎡ (27.4年/56.7㎡) | 17.5万/㎡ (25.6年/59.3㎡) | 23.0万/㎡ (23.2年/50.0㎡) |
| 籠原駅 | 19.6万/㎡ (18.7年/75.0㎡) | 15.0万/㎡ (22.0年/70.0㎡) | 21.3万/㎡ (12.0年/75.0㎡) |
| 深谷駅 | 4.2万/㎡ (31.0年/55.0㎡) | 7.4万/㎡ (30.5年/63.0㎡) | 10.4万/㎡ (30.0年/67.5㎡) |
| 本庄駅 | 11.9万/㎡ (32.5年/62.5㎡) | 12.4万/㎡ (25.4年/71.7㎡) | - |
| 神保原駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮駅 51.1 万/㎡(昨年同期比 +43.1 ％)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +43.1％( +15.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 56 件(１年前(2021年)に比べて +24.4％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 29.0年から -13.8 ％減)。平均専有面積は 64.9 ㎡ (昨年 67.6 ㎡から -3.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.0 年 → 2022年 25.0 年、-13.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.8 分 → 2022年 12.2 分、-22.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 16.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.1 ％ → 2022年 39.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 9.7 ％ → 2022年 9.3 ％)
行田駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 +39.1 ％)
行田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +39.1％( +3.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 30.0年から +6.7 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から -6.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
深谷駅 4.2 万/㎡(昨年同期比 -43.5 ％)
深谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -43.5％( -3.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 30.5年から +1.6 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
北本駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -5.2 ％)
北本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -5.2％( -0.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -27.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 28.6年から +8.5 ％増)。平均専有面積は 66.9 ㎡ (昨年 68.2 ㎡から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 71.4 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示