【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR御殿場線 (駿河小山駅～沼津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.2万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.1％( +6.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 282 件(１年前(2023年)に比べて -24.6％( -92件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 20.6年から -13.6 ％減)。平均土地面積は 80.7 坪 (昨年 76.7 坪から +5.2 ％増)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 50.1 坪から -8.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岩波駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下土狩駅で昨年に比べ +123.5 ％、坪単価は 122 万円/坪となった。
上位 2 駅(下土狩駅、岩波駅)は +76.8 ％(坪単価 +39.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(足柄駅、南御殿場駅)は -67.9 ％(坪単価 -41.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 20.6 年 → 2024年 17.8 年、-13.6 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 ％ → 2024年 3.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.4 ％ → 2024年 43.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 2.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下土狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +123.5％( +67.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった足柄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.2万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.1％( -56.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR御殿場線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 駿河小山駅 | - | 49.9万/坪 (20.0年/66.9坪) | 26.0万/坪 (27.3年/75.6坪) |
| 足柄駅 | 4.2万/坪 (50.5年/81.7坪) | 60.6万/坪 (33.1年/124坪) | 63.4万/坪 (23.6年/97.7坪) |
| 御殿場駅 | 88.1万/坪 (12.9年/81.5坪) | 79.3万/坪 (17.0年/76.3坪) | 75.1万/坪 (14.6年/77.2坪) |
| 南御殿場駅 | 36.1万/坪 (33.6年/80.8坪) | 63.1万/坪 (23.2年/65.8坪) | 53.9万/坪 (32.9年/139坪) |
| 富士岡駅 | 77.5万/坪 (12.4年/56.0坪) | 90.2万/坪 (6.7年/62.6坪) | 92.5万/坪 (19.5年/63.9坪) |
| 岩波駅 | 50.6万/坪 (26.9年/144坪) | 38.9万/坪 (30.3年/128坪) | 53.9万/坪 (25.2年/155坪) |
| 裾野駅 | 72.9万/坪 (15.6年/92.7坪) | 67.5万/坪 (20.5年/66.4坪) | 81.7万/坪 (19.3年/74.5坪) |
| 長泉なめり駅 | 105万/坪 (1.9年/45.4坪) | 119万/坪 (15.4年/49.3坪) | 119万/坪 (7.9年/89.0坪) |
| 下土狩駅 | 122万/坪 (7.7年/49.0坪) | 54.6万/坪 (33.4年/68.6坪) | 57.2万/坪 (25.8年/63.0坪) |
| 大岡駅 | 59.2万/坪 (25.1年/55.6坪) | 80.5万/坪 (12.4年/49.6坪) | 80.7万/坪 (8.5年/44.9坪) |
| 沼津駅 | 65.0万/坪 (19.7年/72.7坪) | 62.4万/坪 (20.6年/72.3坪) | 63.8万/坪 (20.1年/69.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下土狩駅 122.1 万/坪(昨年同期比 +123.5 ％)
下土狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +123.5％( +67.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.7年(昨年 33.4年から -76.9 ％減)。平均土地面積は 49.0 坪 (昨年 68.6 坪から -28.5 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 38.8 坪から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.4 年 → 2024年 7.7 年、-76.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
岩波駅 50.6 万/坪(昨年同期比 +30.1 ％)
岩波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.6万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +30.1％( +11.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 30.3年から -11.1 ％減)。平均土地面積は 144.1 坪 (昨年 127.8 坪から +12.7 ％増)。平均建物面積は 33.2 坪 (昨年 33.0 坪から +0.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.3 年 → 2024年 26.9 年、-11.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 73.1 分 → 2024年 83.5 分、+14.2 ％と増加)
足柄駅 4.2 万/坪(昨年同期比 -93.1 ％)
足柄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.2万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.1％( -56.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.5年(昨年 33.1年から +52.5 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 124.0 坪から -34.1 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 47.1 坪から -29.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.1 年 → 2024年 50.5 年、+52.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
南御殿場駅 36.1 万/坪(昨年同期比 -42.8 ％)
南御殿場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -42.8％( -27.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 23.2年から +44.9 ％増)。平均土地面積は 80.8 坪 (昨年 65.8 坪から +22.8 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 33.7 坪から +7.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.2 年 → 2024年 33.6 年、+44.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示