【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の都営浅草線 (西馬込駅～押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は113万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.1％( +5.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 289 件(１年前(2023年)に比べて -48.7％( -274件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 20.4年から +3.5 ％増)。平均専有面積は 47.6 ㎡ (昨年 48.4 ㎡から -1.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。戸越駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新橋駅で昨年に比べ +127.2 ％、単価は 224 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新橋駅、戸越駅)は +85.0 ％(単価 +82.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日本橋駅、浅草駅)は -12.8 ％(単価 -17.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 ％ → 2024年 2.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 ％ → 2024年 15.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.9 ％ → 2024年 30.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.6 ％ → 2024年 35.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は224万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +127.2％( +125.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西馬込駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -7.4％( -6.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -48.9％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 都営浅草線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西馬込駅 | 77.0万/㎡ (24.3年/54.3㎡) | 83.1万/㎡ (19.5年/61.2㎡) | 72.6万/㎡ (23.8年/54.5㎡) |
| 馬込駅 | 86.2万/㎡ (20.1年/63.4㎡) | 83.9万/㎡ (21.5年/41.8㎡) | 85.5万/㎡ (18.2年/49.9㎡) |
| 中延駅 | 126万/㎡ (12.4年/40.0㎡) | 121万/㎡ (10.3年/57.5㎡) | 116万/㎡ (9.5年/47.8㎡) |
| 戸越駅 | 129万/㎡ (16.6年/36.5㎡) | 90.2万/㎡ (28.7年/38.4㎡) | 107万/㎡ (18.8年/42.4㎡) |
| 五反田駅 | 113万/㎡ (30.1年/50.4㎡) | 107万/㎡ (29.6年/45.8㎡) | 106万/㎡ (23.9年/39.3㎡) |
| 高輪台駅 | 157万/㎡ (18.4年/53.9㎡) | 136万/㎡ (20.9年/49.7㎡) | 141万/㎡ (19.1年/64.0㎡) |
| 泉岳寺駅 | 122万/㎡ (35.1年/53.0㎡) | 121万/㎡ (34.6年/60.3㎡) | 131万/㎡ (23.1年/70.0㎡) |
| 三田駅 | 135万/㎡ (27.2年/45.4㎡) | 123万/㎡ (23.9年/42.1㎡) | 115万/㎡ (25.9年/36.7㎡) |
| 大門駅 | 150万/㎡ (18.3年/44.2㎡) | 160万/㎡ (21.2年/51.9㎡) | 300万/㎡ (3.0年/90.0㎡) |
| 新橋駅 | 224万/㎡ (16.0年/77.5㎡) | 98.6万/㎡ (35.0年/38.3㎡) | 110万/㎡ (30.4年/25.0㎡) |
| 東銀座駅 | 134万/㎡ (28.0年/26.7㎡) | 129万/㎡ (21.5年/33.8㎡) | 98.1万/㎡ (37.8年/36.2㎡) |
| 宝町駅 | 148万/㎡ (10.0年/50.0㎡) | 130万/㎡ (18.5年/20.0㎡) | - |
| 日本橋駅 | 136万/㎡ (10.0年/45.0㎡) | 160万/㎡ (19.0年/25.0㎡) | 136万/㎡ (18.0年/25.0㎡) |
| 人形町駅 | 131万/㎡ (18.9年/47.5㎡) | 134万/㎡ (16.5年/49.8㎡) | 116万/㎡ (20.2年/52.6㎡) |
| 東日本橋駅 | 124万/㎡ (14.8年/49.2㎡) | 114万/㎡ (14.6年/52.8㎡) | 127万/㎡ (10.6年/48.2㎡) |
| 浅草橋駅 | 125万/㎡ (9.2年/46.5㎡) | 109万/㎡ (15.0年/45.2㎡) | 109万/㎡ (13.1年/42.3㎡) |
| 蔵前駅 | 105万/㎡ (20.2年/37.2㎡) | 107万/㎡ (15.1年/45.8㎡) | 97.8万/㎡ (15.3年/46.6㎡) |
| 浅草駅 | 95.3万/㎡ (17.3年/44.7㎡) | 106万/㎡ (18.6年/51.6㎡) | 86.3万/㎡ (19.8年/48.3㎡) |
| 本所吾妻橋駅 | 92.2万/㎡ (22.6年/43.4㎡) | 91.7万/㎡ (20.3年/41.9㎡) | 75.6万/㎡ (20.2年/43.9㎡) |
| 押上駅 | 92.9万/㎡ (18.9年/43.2㎡) | 89.0万/㎡ (17.3年/47.0㎡) | 88.1万/㎡ (19.1年/47.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新橋駅 224.0 万/㎡(昨年同期比 +127.2 ％)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は224万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +127.2％( +125.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 35.0年から -54.3 ％減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 38.3 ㎡から +102.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.0 年 → 2024年 16.0 年、-54.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
戸越駅 128.7 万/㎡(昨年同期比 +42.7 ％)
戸越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は129万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +38.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -31.6％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 28.7年から -42.2 ％減)。平均専有面積は 36.5 ㎡ (昨年 38.4 ㎡から -4.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.7 年 → 2024年 16.6 年、-42.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 ％ → 2024年 30.8 ％)
日本橋駅 135.6 万/㎡(昨年同期比 -15.3 ％)
日本橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は136万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -15.3％( -24.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 19.0年から -47.4 ％減)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +80.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.0 年 → 2024年 10.0 年、-47.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 4.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
浅草駅 95.3 万/㎡(昨年同期比 -10.3 ％)
浅草駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -10.3％( -10.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -56.2％( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 18.6年から -7.0 ％減)。平均専有面積は 44.7 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -13.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 ％ → 2024年 8.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.2 ％ → 2024年 5.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.4 分 → 2024年 8.5 分、+33.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示