【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR阪和線 (天王寺駅～東羽衣駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +8.9％( +2.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 160 件(１年前(2020年)に比べて +255.6％( +115件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 25.4年から +0.3 ％増)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 63.9 ㎡から +7.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。天王寺駅、上野芝駅、鳳駅、和泉府中駅、久米田駅、東岸和田駅、東佐野駅、日根野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは百舌鳥駅で昨年に比べ +127.9 ％、単価は 35.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(百舌鳥駅、和泉府中駅)は +109.4 ％(単価 +14.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北信太駅、新家駅)は -40.3 ％(単価 -6.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.3 ％ → 2021年 23.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 62.8 ％ → 2021年 44.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.6 ％ → 2021年 18.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +28.5％( +13.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +633.3％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -39.4％( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR阪和線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 天王寺駅 | 62.0万/㎡ (21.0年/73.4㎡) | 48.2万/㎡ (25.3年/61.7㎡) | 42.8万/㎡ (28.0年/68.8㎡) |
| 美章園駅 | 38.1万/㎡ (20.9年/58.3㎡) | 59.6万/㎡ (13.8年/53.8㎡) | 50.5万/㎡ (12.3年/70.0㎡) |
| 南田辺駅 | - | 38.4万/㎡ (21.8年/47.5㎡) | 36.1万/㎡ (26.3年/57.5㎡) |
| 鶴ケ丘駅 | 37.3万/㎡ (22.3年/70.0㎡) | 37.5万/㎡ (20.8年/73.3㎡) | 42.0万/㎡ (22.9年/68.3㎡) |
| 長居駅 | 32.2万/㎡ (32.1年/62.1㎡) | 27.8万/㎡ (28.3年/52.5㎡) | 42.3万/㎡ (17.3年/62.5㎡) |
| 我孫子町駅 | 41.8万/㎡ (24.3年/55.0㎡) | - | - |
| 杉本町駅 | - | - | - |
| 浅香駅 | 26.7万/㎡ (20.3年/66.7㎡) | - | 30.0万/㎡ (11.3年/60.0㎡) |
| 堺市駅 | 31.6万/㎡ (25.6年/71.7㎡) | 40.0万/㎡ (21.3年/65.0㎡) | 31.5万/㎡ (18.5年/66.2㎡) |
| 三国ケ丘駅 | 39.5万/㎡ (22.0年/70.5㎡) | 38.5万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | 37.6万/㎡ (20.5年/70.0㎡) |
| 百舌鳥駅 | 35.4万/㎡ (23.3年/65.0㎡) | 15.5万/㎡ (41.9年/61.7㎡) | 28.0万/㎡ (19.3年/75.0㎡) |
| 上野芝駅 | 25.2万/㎡ (28.7年/71.4㎡) | 16.2万/㎡ (39.6年/66.7㎡) | 29.8万/㎡ (20.3年/65.0㎡) |
| 津久野駅 | 33.4万/㎡ (18.9年/68.3㎡) | 52.2万/㎡ (-0.75年/60.0㎡) | 32.0万/㎡ (10.3年/75.0㎡) |
| 鳳駅 | 29.3万/㎡ (18.4年/74.5㎡) | 21.9万/㎡ (20.8年/65.0㎡) | 30.5万/㎡ (13.3年/67.5㎡) |
| 富木駅 | 27.3万/㎡ (23.3年/67.5㎡) | 36.2万/㎡ (11.3年/80.0㎡) | - |
| 北信太駅 | 10.8万/㎡ (39.3年/61.7㎡) | 18.5万/㎡ (30.3年/65.0㎡) | 11.9万/㎡ (35.1年/61.0㎡) |
| 信太山駅 | 18.5万/㎡ (23.9年/65.0㎡) | - | - |
| 和泉府中駅 | 17.9万/㎡ (26.9年/69.3㎡) | 9.4万/㎡ (29.8年/72.5㎡) | 18.9万/㎡ (28.0年/65.8㎡) |
| 久米田駅 | 10.8万/㎡ (47.3年/62.5㎡) | 8.4万/㎡ (33.3年/50.0㎡) | - |
| 下松駅 | - | - | 11.8万/㎡ (26.3年/62.5㎡) |
| 東岸和田駅 | 30.1万/㎡ (22.8年/52.5㎡) | 23.1万/㎡ (23.3年/65.0㎡) | 31.5万/㎡ (13.3年/56.7㎡) |
| 東貝塚駅 | 11.2万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | 15.0万/㎡ (24.3年/60.0㎡) | - |
| 和泉橋本駅 | - | - | 17.0万/㎡ (22.8年/65.0㎡) |
| 東佐野駅 | 11.5万/㎡ (27.3年/65.0㎡) | 6.6万/㎡ (0年/80.0㎡) | - |
| 熊取駅 | 11.7万/㎡ (28.0年/72.9㎡) | - | - |
| 日根野駅 | 14.5万/㎡ (25.8年/65.0㎡) | 11.2万/㎡ (31.3年/80.0㎡) | 31.5万/㎡ (15.8年/80.0㎡) |
| 新家駅 | 8.4万/㎡ (32.3年/66.2㎡) | 13.8万/㎡ (30.3年/60.0㎡) | 5.0万/㎡ (27.3年/60.0㎡) |
| 和泉砂川駅 | 6.5万/㎡ (38.3年/67.5㎡) | - | 7.4万/㎡ (36.3年/65.0㎡) |
| 和泉鳥取駅 | 8.0万/㎡ (26.3年/60.0㎡) | - | - |
| 東羽衣駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
百舌鳥駅 35.4 万/㎡(昨年同期比 +127.9 ％)
百舌鳥駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +127.9％( +19.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 41.9年から -44.5 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +5.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.9 年 → 2021年 23.3 年、-44.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.3 分 → 2021年 3.0 分、-79.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 100.0 ％)
和泉府中駅 17.9 万/㎡(昨年同期比 +90.8 ％)
和泉府中駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +90.8％( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 29.8年から -9.8 ％減)。平均専有面積は 69.3 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から -4.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 14.3 分 → 2021年 12.3 分、-14.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
北信太駅 10.8 万/㎡(昨年同期比 -41.2 ％)
北信太駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -41.2％( -7.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 30.3年から +29.7 ％増)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -5.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 30.3 年 → 2021年 39.3 年、+29.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 12.7 分、+111.1 ％と大きく増加)
新家駅 8.4 万/㎡(昨年同期比 -39.4 ％)
新家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -39.4％( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 30.3年から +6.6 ％増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +10.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 11.8 分、+135.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示