【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜12月期の東武伊勢崎線 (谷塚駅～羽生駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +4.5％( +1.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 369 件(１年前(2019年)に比べて +13.9％( +45件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 25.5年から +3.3 ％増)。平均専有面積は 64.8 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から +0.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新越谷駅、越谷駅、北越谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東武動物公園駅で昨年に比べ +325.0 ％、単価は 11.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東武動物公園駅、北春日部駅)は +247.5 ％(単価 +10.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(一ノ割駅、大袋駅)は -38.9 ％(単価 -11.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 61.3 ％ → 2020年 59.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.8 ％ → 2020年 19.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.3 ％ → 2020年 12.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.8 ％ → 2020年 1.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった越谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +24.1％( +8.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2019年)に比べて +21.1％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加須駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -20.1％( -1.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 谷塚駅 | 30.6万/㎡ (23.1年/67.8㎡) | 29.4万/㎡ (20.7年/59.3㎡) | 27.6万/㎡ (19.7年/65.3㎡) |
| 草加駅 | 28.7万/㎡ (26.6年/61.2㎡) | 30.5万/㎡ (25.5年/61.7㎡) | 30.0万/㎡ (24.5年/62.7㎡) |
| 獨協大学前駅 | 31.3万/㎡ (23.3年/69.7㎡) | 26.5万/㎡ (26.2年/65.4㎡) | 27.4万/㎡ (22.2年/61.5㎡) |
| 新田駅 | 20.4万/㎡ (33.8年/59.1㎡) | 20.0万/㎡ (33.3年/60.5㎡) | 26.6万/㎡ (22.7年/60.3㎡) |
| 蒲生駅 | 25.6万/㎡ (30.0年/65.5㎡) | 24.0万/㎡ (26.1年/68.0㎡) | 28.1万/㎡ (22.7年/68.6㎡) |
| 新越谷駅 | 36.0万/㎡ (24.2年/72.0㎡) | 29.1万/㎡ (24.5年/67.3㎡) | 31.9万/㎡ (24.2年/67.4㎡) |
| 越谷駅 | 41.4万/㎡ (17.4年/65.7㎡) | 33.3万/㎡ (19.5年/64.5㎡) | 27.3万/㎡ (28.0年/55.0㎡) |
| 北越谷駅 | 27.0万/㎡ (27.1年/65.2㎡) | 20.3万/㎡ (28.1年/63.7㎡) | 31.6万/㎡ (28.5年/64.8㎡) |
| 大袋駅 | 20.6万/㎡ (28.7年/65.0㎡) | 31.4万/㎡ (18.7年/68.7㎡) | 20.0万/㎡ (33.3年/59.1㎡) |
| せんげん台駅 | 23.4万/㎡ (29.1年/70.3㎡) | 20.4万/㎡ (31.6年/72.6㎡) | 18.8万/㎡ (32.9年/63.4㎡) |
| 武里駅 | 18.4万/㎡ (28.9年/63.9㎡) | 16.7万/㎡ (26.4年/64.4㎡) | 23.9万/㎡ (17.9年/65.0㎡) |
| 一ノ割駅 | 14.6万/㎡ (27.3年/63.0㎡) | 25.8万/㎡ (22.1年/63.3㎡) | 17.5万/㎡ (26.4年/57.5㎡) |
| 春日部駅 | 22.4万/㎡ (25.2年/60.0㎡) | 21.6万/㎡ (24.3年/61.3㎡) | 23.2万/㎡ (24.3年/62.5㎡) |
| 北春日部駅 | 21.1万/㎡ (28.4年/70.0㎡) | 7.8万/㎡ (29.3年/77.5㎡) | 10.3万/㎡ (25.3年/60.0㎡) |
| 姫宮駅 | - | - | - |
| 東武動物公園駅 | 11.1万/㎡ (37.9年/51.2㎡) | 2.6万/㎡ (42.3年/50.0㎡) | 9.8万/㎡ (41.8年/50.0㎡) |
| 和戸駅 | - | - | - |
| 久喜駅 | 22.4万/㎡ (26.9年/60.3㎡) | 22.0万/㎡ (26.1年/68.8㎡) | 19.2万/㎡ (23.7年/63.1㎡) |
| 鷲宮駅 | - | - | - |
| 花崎駅 | 13.0万/㎡ (25.5年/70.7㎡) | 13.4万/㎡ (23.8年/71.7㎡) | 14.6万/㎡ (25.2年/58.8㎡) |
| 加須駅 | 7.7万/㎡ (28.1年/50.0㎡) | 9.6万/㎡ (27.0年/50.0㎡) | 5.0万/㎡ (27.5年/80.0㎡) |
| 南羽生駅 | - | - | - |
| 羽生駅 | 24.0万/㎡ (14.5年/50.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東武動物公園駅 11.1 万/㎡(昨年同期比 +325.0 ％)
東武動物公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +325.0％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.9年(昨年 42.3年から -10.4 ％減)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +2.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 42.3 年 → 2020年 37.9 年、-10.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 66.7 ％)
北春日部駅 21.1 万/㎡(昨年同期比 +169.9 ％)
北春日部駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +169.9％( +13.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.4年(昨年 29.3年から -3.0 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -9.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 18.5 分 → 2020年 13.5 分、-27.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
一ノ割駅 14.6 万/㎡(昨年同期比 -43.5 ％)
一ノ割駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -43.5％( -11.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 22.1年から +23.6 ％増)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から -0.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.1 年 → 2020年 27.3 年、+23.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 100.0 ％)
大袋駅 20.6 万/㎡(昨年同期比 -34.4 ％)
大袋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -34.4％( -10.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて -13.3％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 18.7年から +53.6 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 68.7 ㎡から -5.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.7 年 → 2020年 28.7 年、+53.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.3 分 → 2020年 10.2 分、+40.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.7 ％ → 2020年 23.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示