物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第1四半期
2021年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年1月〜3月期のJR山陽本線 (三石駅笠岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.0万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +12.9%( +8.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 245 件(1年前(2020年)に比べて +16.1%( +34件/坪)と好調に推移しています。)。

平均築年数は 23.3年(昨年 23.3年から +0.2 %増)。平均土地面積は 74.4 坪 (昨年 68.3 坪から +9.0 %増)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 49.3 坪から -4.5 %減)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。瀬戸駅岡山駅金光駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西川原駅で昨年に比べ +116.6 %、坪単価は 81.7 万円/坪となった。

上位 2 駅(西川原駅万富駅)は +110.4 %(坪単価 +35.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(笠岡駅北長瀬駅)は -35.8 %(坪単価 -30.0 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 % → 2021年 25.0 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 3.5 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.2 % → 2021年 29.9 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.6 % → 2021年 28.9 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった岡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.1万円/坪(26.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +49.4%( +29.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 76 件(1年前(2020年)に比べて +16.9%( +11件/坪)と好調に推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった和気駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +18.6%( +1.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR山陽本線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR山陽本線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
三石駅---
吉永駅---
和気駅10.3万/坪
(44.4年/154坪)
8.6万/坪
(32.0年/154坪)
18.3万/坪
(26.0年/106坪)
熊山駅-14.7万/坪
(42.0年/142坪)
11.6万/坪
(59.0年/87.7坪)
万富駅52.4万/坪
(34.0年/106坪)
25.6万/坪
(32.0年/57.0坪)
30.5万/坪
(27.8年/76.4坪)
瀬戸駅62.8万/坪
(21.3年/72.1坪)
34.4万/坪
(26.0年/98.0坪)
42.7万/坪
(26.6年/70.7坪)
上道駅42.3万/坪
(30.0年/55.0坪)
61.5万/坪
(20.0年/52.6坪)
31.7万/坪
(28.0年/151坪)
東岡山駅64.2万/坪
(15.7年/60.7坪)
64.1万/坪
(23.7年/64.1坪)
53.3万/坪
(11.3年/83.6坪)
高島駅85.3万/坪
(12.3年/72.0坪)
87.1万/坪
(14.6年/54.3坪)
79.1万/坪
(22.9年/52.9坪)
西川原駅81.7万/坪
(24.5年/42.0坪)
37.7万/坪
(27.5年/41.6坪)
58.8万/坪
(20.0年/45.4坪)
岡山駅89.1万/坪
(23.7年/62.5坪)
59.6万/坪
(28.7年/54.6坪)
74.6万/坪
(25.7年/83.7坪)
北長瀬駅74.0万/坪
(30.2年/92.9坪)
110万/坪
(10.4年/51.6坪)
84.5万/坪
(19.0年/73.9坪)
庭瀬駅66.0万/坪
(14.8年/80.9坪)
74.0万/坪
(20.2年/71.8坪)
84.0万/坪
(20.0年/125坪)
中庄駅56.3万/坪
(26.7年/74.6坪)
48.6万/坪
(25.5年/87.1坪)
89.7万/坪
(13.2年/78.4坪)
倉敷駅85.7万/坪
(22.6年/91.6坪)
99.3万/坪
(11.6年/58.1坪)
72.9万/坪
(21.8年/86.4坪)
西阿知駅61.6万/坪
(23.0年/60.0坪)
88.4万/坪
(1.8年/56.6坪)
106万/坪
(0.8年/50.3坪)
新倉敷駅59.0万/坪
(17.6年/56.1坪)
50.2万/坪
(26.2年/99.0坪)
64.4万/坪
(13.8年/56.9坪)
金光駅31.6万/坪
(34.0年/96.3坪)
25.5万/坪
(43.0年/70.5坪)
5.3万/坪
(52.7年/57.5坪)
鴨方駅17.7万/坪
(40.2年/111坪)
19.8万/坪
(57.0年/56.5坪)
16.8万/坪
(34.7年/165坪)
里庄駅-40.2万/坪
(35.5年/115坪)
107万/坪
(64.0年/56.0坪)
笠岡駅37.5万/坪
(27.8年/77.7坪)
61.4万/坪
(12.2年/59.0坪)
6.0万/坪
(0年/55.2坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

西川原駅81.7 万/坪(昨年同期比 +116.6 %)

西川原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +116.6%( +44.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 24.5年(昨年 27.5年から -10.9 %減)。平均土地面積は 42.0 坪 (昨年 41.6 坪から +0.9 %増)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 50.7 坪から -32.1 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2020年 27.5 年 → 2021年 24.5 年、-10.9 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 75.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2020年 9.0 分 → 2021年 10.5 分、+16.7 %と増加)

万富駅52.4 万/坪(昨年同期比 +104.2 %)

万富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.4万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +104.2%( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 34.0年(昨年 32.0年から +6.2 %増)。平均土地面積は 105.9 坪 (昨年 57.0 坪から +85.8 %増)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 31.8 坪から -12.7 %減)。

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 20.3 分 → 2021年 49.2 分、+141.8 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 75.0 %)

笠岡駅37.5 万/坪(昨年同期比 -38.9 %)

笠岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.9%( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +120.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 27.8年(昨年 12.2年から +128.0 %増)。平均土地面積は 77.7 坪 (昨年 59.0 坪から +31.8 %増)。平均建物面積は 89.5 坪 (昨年 31.8 坪から +181.9 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 12.2 年 → 2021年 27.8 年、+128.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 54.5 %)

北長瀬駅74.0 万/坪(昨年同期比 -32.8 %)

北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.0万円/坪(22.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.8%( -36.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 30.2年(昨年 10.4年から +190.8 %増)。平均土地面積は 92.9 坪 (昨年 51.6 坪から +80.0 %増)。平均建物面積は 90.5 坪 (昨年 35.4 坪から +155.4 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 10.4 年 → 2021年 30.2 年、+190.8 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 33.3 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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