【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR吉備線 (岡山駅~総社駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +18.1%( +10.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 89 件(1年前(2019年)に比べて -12.7%( -13件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 28.6年から -16.7 %減)。平均土地面積は 64.9 坪 (昨年 87.2 坪から -25.5 %減)。平均建物面積は 54.6 坪 (昨年 66.3 坪から -17.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岡山駅、服部駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大安寺駅で昨年に比べ +254.1 %、坪単価は 124 万円/坪となった。
上位 2 駅(大安寺駅、備中高松駅)は +187.5 %(坪単価 +70.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(備前三門駅、総社駅)は -36.3 %(坪単価 -23.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 28.6 年 → 2020年 23.8 年、-16.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.6 % → 2020年 32.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 32.6 % → 2020年 28.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 6.9 % → 2020年 4.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった服部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +55.6%( +59.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった備前三門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.3万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -39.6%( -17.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR吉備線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
岡山駅 | 72.1万/坪 (26.7年/62.5坪) | 60.0万/坪 (31.0年/87.3坪) | 73.6万/坪 (26.4年/73.2坪) |
備前三門駅 | 26.3万/坪 (39.0年/46.1坪) | 43.5万/坪 (41.8年/62.4坪) | 54.0万/坪 (10.3年/89.2坪) |
大安寺駅 | 124万/坪 (13.5年/50.3坪) | 34.9万/坪 (32.3年/99.8坪) | 53.5万/坪 (34.3年/45.4坪) |
備前一宮駅 | 31.5万/坪 (32.3年/89.2坪) | 41.9万/坪 (30.6年/114坪) | 32.9万/坪 (39.3年/78.7坪) |
吉備津駅 | 129万/坪 (0.25年/87.7坪) | - | 58.1万/坪 (0.25年/58.0坪) |
備中高松駅 | 95.3万/坪 (0.25年/59.7坪) | 43.1万/坪 (9.3年/66.6坪) | - |
足守駅 | 66.0万/坪 (30.9年/74.1坪) | 73.8万/坪 (13.0年/81.7坪) | 121万/坪 (-0.75年/54.5坪) |
服部駅 | 165万/坪 (0.25年/60.5坪) | 106万/坪 (0.25年/151坪) | - |
東総社駅 | 55.8万/坪 (16.6年/97.9坪) | 59.4万/坪 (29.8年/84.7坪) | 82.6万/坪 (10.5年/70.5坪) |
総社駅 | 58.4万/坪 (15.1年/49.6坪) | 87.1万/坪 (6.3年/72.9坪) | 67.5万/坪 (8.3年/56.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大安寺駅 123.6 万/坪(昨年同期比 +254.1 %)
大安寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +254.1%( +88.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 32.3年から -58.1 %減)。平均土地面積は 50.3 坪 (昨年 99.8 坪から -49.6 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 54.5 坪から -36.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 32.3 年 → 2020年 13.5 年、-58.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 26.0 分 → 2020年 13.5 分、-48.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 25.0 %)
備中高松駅 95.3 万/坪(昨年同期比 +120.9 %)
備中高松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +120.9%( +52.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 9.3年から -97.3 %減)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 66.6 坪から -10.2 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 34.8 坪から +8.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 9.3 年 → 2020年 0.3 年、-97.3 %と大きく減少)
備前三門駅 26.3 万/坪(昨年同期比 -39.6 %)
備前三門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.3万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -39.6%( -17.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 41.8年から -6.6 %減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 62.4 坪から -26.1 %減)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 54.5 坪から -49.3 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 13.1 分 → 2020年 19.2 分、+46.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 75.0 %)
総社駅 58.4 万/坪(昨年同期比 -33.0 %)
総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.4万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -33.0%( -28.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 6.3年から +140.8 %増)。平均土地面積は 49.6 坪 (昨年 72.9 坪から -31.9 %減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 47.9 坪から -38.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 13.0 分 → 2020年 8.4 分、-35.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 60.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 6.3 年 → 2020年 15.1 年、+140.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示