【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR総武線 (三鷹駅~小岩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -11.5%( -11.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 686 件(1年前(2020年)に比べて +69.0%( +280件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 19.2年から +11.7 %増)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 42.9 ㎡から +20.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 20 駅。ほとんどの駅において下落した。飯田橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは飯田橋駅で昨年に比べ +55.6 %、単価は 171 万円/㎡となった。
上位 2 駅(飯田橋駅、阿佐ケ谷駅)は +32.7 %(単価 +34.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(亀戸駅、三鷹駅)は -32.1 %(単価 -36.5 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.2 年 → 2021年 21.4 年、+11.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.8 % → 2021年 14.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 30.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は171万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.6%( +61.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -17.6%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新小岩駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.2%( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 48 件(1年前(2020年)に比べて +166.7%( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR総武線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三鷹駅 | 74.2万/㎡ (24.5年/57.2㎡) | 103万/㎡ (21.2年/55.2㎡) | 81.9万/㎡ (17.4年/66.7㎡) |
吉祥寺駅 | 71.1万/㎡ (24.9年/64.5㎡) | 81.7万/㎡ (25.5年/62.4㎡) | 88.3万/㎡ (21.8年/53.3㎡) |
西荻窪駅 | 82.6万/㎡ (24.2年/66.5㎡) | 87.7万/㎡ (20.6年/45.2㎡) | 77.0万/㎡ (24.5年/50.0㎡) |
荻窪駅 | 76.0万/㎡ (27.8年/51.1㎡) | 93.6万/㎡ (22.3年/35.6㎡) | 80.2万/㎡ (23.7年/42.0㎡) |
阿佐ケ谷駅 | 93.8万/㎡ (21.9年/25.0㎡) | 85.4万/㎡ (27.5年/36.7㎡) | 65.9万/㎡ (33.5年/35.0㎡) |
高円寺駅 | 84.8万/㎡ (27.3年/42.5㎡) | 93.9万/㎡ (19.8年/28.8㎡) | 81.3万/㎡ (26.7年/27.6㎡) |
中野駅 | 87.6万/㎡ (26.9年/52.9㎡) | 88.1万/㎡ (31.7年/45.7㎡) | 122万/㎡ (11.2年/36.9㎡) |
東中野駅 | 97.6万/㎡ (20.6年/52.4㎡) | 121万/㎡ (9.3年/44.7㎡) | 95.0万/㎡ (19.9年/48.9㎡) |
大久保駅 | 92.0万/㎡ (22.7年/45.2㎡) | 108万/㎡ (18.8年/31.2㎡) | 99.0万/㎡ (17.7年/36.0㎡) |
新宿駅 | 96.0万/㎡ (33.3年/31.9㎡) | 114万/㎡ (21.7年/40.8㎡) | 79.4万/㎡ (36.3年/25.0㎡) |
代々木駅 | 113万/㎡ (20.0年/30.8㎡) | 136万/㎡ (11.0年/45.0㎡) | 99.1万/㎡ (35.8年/31.2㎡) |
千駄ケ谷駅 | 114万/㎡ (21.7年/60.0㎡) | 156万/㎡ (5.0年/22.5㎡) | 159万/㎡ (6.7年/28.3㎡) |
信濃町駅 | 101万/㎡ (17.2年/51.0㎡) | 110万/㎡ (21.5年/46.7㎡) | 102万/㎡ (15.5年/35.8㎡) |
四ツ谷駅 | 134万/㎡ (9.0年/60.0㎡) | 168万/㎡ (5.0年/56.7㎡) | 120万/㎡ (19.6年/63.0㎡) |
市ケ谷駅 | 111万/㎡ (20.6年/58.2㎡) | 126万/㎡ (25.4年/70.5㎡) | 127万/㎡ (18.3年/51.2㎡) |
飯田橋駅 | 171万/㎡ (18.6年/57.1㎡) | 110万/㎡ (20.7年/43.8㎡) | 108万/㎡ (22.8年/47.2㎡) |
水道橋駅 | 107万/㎡ (28.2年/68.3㎡) | 110万/㎡ (23.5年/43.3㎡) | 113万/㎡ (17.2年/42.0㎡) |
御茶ノ水駅 | 98.3万/㎡ (28.4年/49.2㎡) | 118万/㎡ (21.7年/33.3㎡) | 92.2万/㎡ (32.4年/26.7㎡) |
秋葉原駅 | 115万/㎡ (13.6年/46.7㎡) | 107万/㎡ (19.0年/31.7㎡) | 132万/㎡ (17.8年/33.8㎡) |
浅草橋駅 | 96.1万/㎡ (14.3年/40.6㎡) | 96.2万/㎡ (13.0年/36.7㎡) | 91.6万/㎡ (16.8年/36.7㎡) |
両国駅 | 90.0万/㎡ (14.6年/41.2㎡) | 96.7万/㎡ (14.6年/29.1㎡) | 90.8万/㎡ (14.7年/34.0㎡) |
錦糸町駅 | 86.2万/㎡ (19.6年/49.8㎡) | 90.5万/㎡ (17.7年/43.6㎡) | 91.5万/㎡ (14.4年/38.3㎡) |
亀戸駅 | 78.1万/㎡ (19.5年/44.0㎡) | 122万/㎡ (14.8年/32.5㎡) | 76.5万/㎡ (17.9年/36.5㎡) |
平井駅 | 57.2万/㎡ (21.8年/66.0㎡) | 53.1万/㎡ (17.3年/67.1㎡) | 56.7万/㎡ (16.2年/73.3㎡) |
新小岩駅 | 54.0万/㎡ (18.8年/60.5㎡) | 53.3万/㎡ (19.5年/53.3㎡) | 45.1万/㎡ (24.4年/60.4㎡) |
小岩駅 | 59.6万/㎡ (22.0年/54.8㎡) | 59.6万/㎡ (15.9年/58.1㎡) | 50.1万/㎡ (21.6年/44.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
飯田橋駅 171.1 万/㎡(昨年同期比 +55.6 %)
飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は171万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.6%( +61.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -17.6%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 20.7年から -10.3 %減)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から +30.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 20.7 年 → 2021年 18.6 年、-10.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.9 分 → 2021年 4.4 分、-37.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 % → 2021年 64.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.3 % → 2021年 42.9 %)
阿佐ケ谷駅 93.8 万/㎡(昨年同期比 +9.8 %)
阿佐ケ谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +9.8%( +8.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 27.5年から -20.5 %減)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 36.7 ㎡から -31.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.5 年 → 2021年 21.9 年、-20.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.5 分 → 2021年 8.2 分、-21.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 62.5 %)
亀戸駅 78.1 万/㎡(昨年同期比 -36.2 %)
亀戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -36.2%( -44.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 44 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 14.8年から +32.3 %増)。平均専有面積は 44.0 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +35.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.8 分 → 2021年 7.8 分、-11.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 27.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.8 年 → 2021年 19.5 年、+32.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.7 % → 2021年 29.5 %)
三鷹駅 74.2 万/㎡(昨年同期比 -27.9 %)
三鷹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -27.9%( -28.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 72 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +48件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 21.2年から +15.2 %増)。平均専有面積は 57.2 ㎡ (昨年 55.2 ㎡から +3.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.0 分 → 2021年 9.6 分、-26.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 28.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.2 % → 2021年 9.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.2 年 → 2021年 24.5 年、+15.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 45.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 16.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示