【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の名鉄瀬戸線 (栄町駅~尾張瀬戸駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +14.0%( +3.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 77 件(1年前(2023年)に比べて -55.2%( -95件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 27.3年から -3.7 %減)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 75.8 ㎡から -2.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。東大手駅、守山自衛隊前駅、喜多山駅、大森・金城学院前駅、尾張旭駅、水野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大森・金城学院前駅で昨年に比べ +76.1 %、単価は 16.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大森・金城学院前駅、守山自衛隊前駅)は +57.5 %(単価 +8.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新瀬戸駅、印場駅)は -26.6 %(単価 -6.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.4 % → 2024年 16.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 53.3 % → 2024年 53.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.5 % → 2024年 23.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.4 % → 2024年 3.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東大手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +23.8%( +14.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾張旭駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +21.6%( +2.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
名鉄瀬戸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
栄町駅 | - | - | - |
東大手駅 | 75.3万/㎡ (7.0年/80.0㎡) | 60.8万/㎡ (12.6年/95.0㎡) | - |
清水駅 | 45.9万/㎡ (14.5年/47.5㎡) | - | 22.1万/㎡ (25.2年/31.0㎡) |
尼ケ坂駅 | 55.0万/㎡ (19.3年/91.7㎡) | 52.5万/㎡ (8.0年/80.0㎡) | 47.6万/㎡ (14.5年/69.4㎡) |
森下駅 | 29.8万/㎡ (29.3年/73.1㎡) | 30.3万/㎡ (28.9年/69.6㎡) | 41.4万/㎡ (19.2年/74.8㎡) |
大曽根駅 | 38.8万/㎡ (27.6年/66.0㎡) | 37.3万/㎡ (26.0年/74.1㎡) | 32.8万/㎡ (25.7年/70.0㎡) |
矢田駅 | 25.0万/㎡ (27.0年/72.5㎡) | - | 29.4万/㎡ (25.0年/62.5㎡) |
守山自衛隊前駅 | 38.2万/㎡ (10.0年/75.0㎡) | 27.5万/㎡ (24.1年/75.6㎡) | - |
瓢箪山駅 | 29.2万/㎡ (19.5年/73.8㎡) | 27.3万/㎡ (22.9年/77.1㎡) | 19.3万/㎡ (32.5年/76.4㎡) |
小幡駅 | 27.9万/㎡ (27.8年/72.5㎡) | 27.1万/㎡ (23.3年/85.0㎡) | 14.4万/㎡ (38.2年/69.0㎡) |
喜多山駅 | 24.4万/㎡ (23.0年/81.7㎡) | 20.0万/㎡ (28.7年/74.4㎡) | 20.5万/㎡ (24.3年/75.8㎡) |
大森・金城学院前駅 | 16.3万/㎡ (32.5年/83.3㎡) | 9.3万/㎡ (37.0年/58.3㎡) | 8.0万/㎡ (44.0年/70.0㎡) |
印場駅 | 21.5万/㎡ (27.0年/66.2㎡) | 25.1万/㎡ (22.4年/81.4㎡) | 21.9万/㎡ (26.5年/82.5㎡) |
旭前駅 | 16.9万/㎡ (31.5年/75.0㎡) | 14.8万/㎡ (36.0年/66.7㎡) | 24.3万/㎡ (15.0年/70.0㎡) |
尾張旭駅 | 13.6万/㎡ (35.0年/70.0㎡) | 11.2万/㎡ (37.4年/73.3㎡) | 11.2万/㎡ (38.5年/65.0㎡) |
三郷駅 | 15.6万/㎡ (33.0年/74.4㎡) | 14.5万/㎡ (33.1年/74.4㎡) | 14.6万/㎡ (32.9年/70.0㎡) |
水野駅 | 17.5万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | 12.9万/㎡ (42.0年/69.0㎡) | 18.6万/㎡ (29.0年/71.7㎡) |
新瀬戸駅 | 13.8万/㎡ (30.0年/87.5㎡) | 22.6万/㎡ (27.9年/79.2㎡) | 15.6万/㎡ (30.4年/75.7㎡) |
瀬戸市役所前駅 | - | 17.4万/㎡ (28.1年/75.4㎡) | 22.7万/㎡ (15.0年/75.0㎡) |
尾張瀬戸駅 | 23.5万/㎡ (10.0年/85.0㎡) | 21.2万/㎡ (22.5年/80.0㎡) | 14.2万/㎡ (23.4年/83.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大森・金城学院前駅 16.3 万/㎡(昨年同期比 +76.1 %)
大森・金城学院前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +76.1%( +7.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.5年(昨年 37.0年から -12.2 %減)。平均専有面積は 83.3 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +42.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 37.0 年 → 2024年 32.5 年、-12.2 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.0 分 → 2024年 7.0 分、-58.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 33.3 %)
守山自衛隊前駅 38.2 万/㎡(昨年同期比 +39.0 %)
守山自衛隊前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +39.0%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 24.1年から -58.5 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から -0.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.1 年 → 2024年 10.0 年、-58.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.1 分 → 2024年 6.7 分、-26.8 %と大きく減少)
新瀬戸駅 13.8 万/㎡(昨年同期比 -38.8 %)
新瀬戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -38.8%( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 27.9年から +7.8 %増)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 79.2 ㎡から +10.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 % → 2024年 75.0 %)
印場駅 21.5 万/㎡(昨年同期比 -14.3 %)
印場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -14.3%( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -63.6%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 22.4年から +20.7 %増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 81.4 ㎡から -18.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.5 分 → 2024年 8.2 分、-46.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 81.8 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.4 年 → 2024年 27.0 年、+20.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示