物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2020年第4四半期
2020年10月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2020年10月〜12月期のJR大和路線 (高井田駅JR難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -7.4%( -3.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 48 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 24.5年(昨年 19.3年から +27.0 %増)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から -6.6 %減)。

近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。志紀駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは志紀駅で昨年に比べ +47.0 %、単価は 14.7 万円/㎡となった。

上位 2 駅(志紀駅八尾駅)は +33.5 %(単価 +4.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(加美駅天王寺駅)は -34.8 %(単価 -14.9 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.9 % → 2020年 39.6 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2019年 19.3 年 → 2020年 24.5 年、+27.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.8 % → 2020年 16.7 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 20.8 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となったJR難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -4.2%( -3.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +47.0%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

JR大和路線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
JR大和路線現状(2020)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
高井田駅29.3万/㎡
(25.8年/68.3㎡)
36.8万/㎡
(22.3年/37.5㎡)
21.4万/㎡
(30.8年/67.5㎡)
柏原駅43.0万/㎡
(6.3年/67.5㎡)
-26.2万/㎡
(21.1年/65.0㎡)
志紀駅14.7万/㎡
(27.3年/65.0㎡)
10.0万/㎡
(38.8年/65.0㎡)
-
八尾駅24.0万/㎡
(36.6年/60.0㎡)
20.0万/㎡
(45.8年/60.0㎡)
23.5万/㎡
(26.1年/63.3㎡)
久宝寺駅51.6万/㎡
(10.8年/71.7㎡)
51.9万/㎡
(8.8年/75.0㎡)
48.8万/㎡
(8.5年/68.8㎡)
加美駅17.1万/㎡
(27.8年/65.0㎡)
31.9万/㎡
(16.8年/66.7㎡)
16.0万/㎡
(38.8年/55.0㎡)
平野駅26.6万/㎡
(30.0年/63.3㎡)
27.8万/㎡
(25.0年/61.7㎡)
20.7万/㎡
(38.8年/58.6㎡)
東部市場前駅-35.5万/㎡
(19.3年/55.0㎡)
34.0万/㎡
(23.8年/50.0㎡)
天王寺駅49.5万/㎡
(26.2年/52.5㎡)
64.4万/㎡
(18.4年/53.3㎡)
47.4万/㎡
(25.6年/66.2㎡)
新今宮駅-23.2万/㎡
(22.8年/25.0㎡)
-
今宮駅54.5万/㎡
(13.8年/20.0㎡)
-63.1万/㎡
(7.8年/31.7㎡)
JR難波駅69.9万/㎡
(11.2年/34.0㎡)
73.0万/㎡
(4.8年/100㎡)
61.6万/㎡
(10.8年/55.0㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

志紀駅14.7 万/㎡(昨年同期比 +47.0 %)

志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +47.0%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 27.3年(昨年 38.8年から -29.7 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.0 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2019年 38.8 年 → 2020年 27.3 年、-29.7 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 7.5 分、-25.0 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)

八尾駅24.0 万/㎡(昨年同期比 +20.0 %)

八尾駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +20.0%( +4.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 36.6年(昨年 45.8年から -20.1 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +0.0 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2019年 45.8 年 → 2020年 36.6 年、-20.1 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.0 分 → 2020年 6.0 分、-45.5 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 60.0 %)

加美駅17.1 万/㎡(昨年同期比 -46.4 %)

加美駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -46.4%( -14.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 27.8年(昨年 16.8年から +65.7 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -2.5 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2019年 16.8 年 → 2020年 27.8 年、+65.7 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.3 分 → 2020年 10.5 分、+96.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 100.0 %)

天王寺駅49.5 万/㎡(昨年同期比 -23.2 %)

天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -23.2%( -14.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +66.7%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 26.2年(昨年 18.4年から +42.0 %増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から -1.6 %減)。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 20.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2019年 18.4 年 → 2020年 26.2 年、+42.0 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が増加(2019年 4.5 分 → 2020年 5.2 分、+15.6 %と増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 60.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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