【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR長崎旧線 (喜々津駅～浦上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.8万円/坪(17.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.1％( +2.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 156 件(１年前(2023年)に比べて -32.8％( -76件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 32.3年から +0.6 ％増)。平均土地面積は 65.1 坪 (昨年 79.8 坪から -18.4 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 55.3 坪から -17.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。浦上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは浦上駅で昨年に比べ +33.3 ％、坪単価は 67.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(浦上駅、喜々津駅)は +24.3 ％(坪単価 +11.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長与駅、道ノ尾駅)は -7.9 ％(坪単価 -5.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 36.4 分 → 2024年 27.5 分、-24.4 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 1.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.4 ％ → 2024年 38.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 ％ → 2024年 1.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.3％( +16.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -36.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった道ノ尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.9万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -5.7％( -2.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 39 件(１年前(2023年)に比べて -48.0％( -36件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR長崎旧線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 喜々津駅 | 49.6万/坪 (34.8年/72.8坪) | 43.0万/坪 (34.8年/99.0坪) | 52.9万/坪 (28.2年/98.9坪) |
| 東園駅 | - | 19.4万/坪 (35.5年/66.6坪) | - |
| 大草駅 | - | - | 63.2万/坪 (0年/81.7坪) |
| 本川内駅 | - | - | - |
| 長与駅 | 62.5万/坪 (30.1年/73.6坪) | 69.6万/坪 (26.5年/83.4坪) | 50.8万/坪 (36.9年/76.8坪) |
| 高田駅 | 61.4万/坪 (37.0年/86.7坪) | 57.6万/坪 (29.1年/55.1坪) | 18.6万/坪 (35.5年/42.7坪) |
| 道ノ尾駅 | 47.9万/坪 (32.8年/68.8坪) | 50.8万/坪 (27.2年/87.3坪) | 51.1万/坪 (32.5年/78.8坪) |
| 西浦上駅 | 65.9万/坪 (30.0年/56.7坪) | 67.6万/坪 (36.0年/72.5坪) | 47.4万/坪 (32.5年/78.9坪) |
| 浦上駅 | 67.6万/坪 (36.0年/52.0坪) | 50.8万/坪 (41.8年/65.9坪) | 67.3万/坪 (30.7年/67.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
浦上駅 67.6 万/坪(昨年同期比 +33.3 ％)
浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.3％( +16.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -36.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 41.8年から -13.9 ％減)。平均土地面積は 52.0 坪 (昨年 65.9 坪から -21.2 ％減)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 59.1 坪から -31.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 41.8 年 → 2024年 36.0 年、-13.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 67.7 ％ → 2024年 45.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 ％ → 2024年 27.3 ％)
喜々津駅 49.6 万/坪(昨年同期比 +15.3 ％)
喜々津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.6万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.3％( +6.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -23.1％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 34.8年から -0.0 ％減)。平均土地面積は 72.8 坪 (昨年 99.0 坪から -26.5 ％減)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 50.6 坪から -25.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 34.2 分 → 2024年 29.3 分、-14.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 45.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
長与駅 62.5 万/坪(昨年同期比 -10.2 ％)
長与駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.5万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.2％( -7.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.1年(昨年 26.5年から +13.5 ％増)。平均土地面積は 73.6 坪 (昨年 83.4 坪から -11.7 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 33.1 坪から +46.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.8 ％ → 2024年 34.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.5 年 → 2024年 30.1 年、+13.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 42.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 15.4 ％)
道ノ尾駅 47.9 万/坪(昨年同期比 -5.7 ％)
道ノ尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.9万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -5.7％( -2.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 39 件(１年前(2023年)に比べて -48.0％( -36件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 27.2年から +20.8 ％増)。平均土地面積は 68.8 坪 (昨年 87.3 坪から -21.2 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 52.3 坪から -32.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 63.7 分 → 2024年 42.4 分、-33.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.2 年 → 2024年 32.8 年、+20.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.5 ％ → 2024年 34.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 13.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示