【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR長崎旧線 (喜々津駅～浦上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.9万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.7％( +3.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 48 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.3年(昨年 31.0年から +20.5 ％増)。平均土地面積は 62.9 坪 (昨年 93.6 坪から -32.8 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 53.5 坪から -28.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。高田駅、西浦上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西浦上駅で昨年に比べ +92.6 ％、坪単価は 57.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(西浦上駅、高田駅)は +76.9 ％(坪単価 +24.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長与駅、道ノ尾駅)は -24.1 ％(坪単価 -16.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 38.1 分 → 2024年 28.2 分、-25.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.6 ％ → 2024年 38.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.0 年 → 2024年 37.3 年、+20.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 44.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.9 ％ → 2024年 6.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.6万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.3％( +22.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった道ノ尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.2万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.0％( -6.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -5.9％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
| JR長崎旧線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 喜々津駅 | 49.7万/坪 (31.6年/55.0坪) | 54.0万/坪 (19.0年/88.0坪) | 34.8万/坪 (52.3年/79.7坪) |
| 東園駅 | - | - | - |
| 大草駅 | - | - | - |
| 本川内駅 | - | - | - |
| 長与駅 | 48.7万/坪 (35.7年/107坪) | 73.9万/坪 (22.4年/91.6坪) | 36.7万/坪 (33.3年/61.3坪) |
| 高田駅 | 58.6万/坪 (49.3年/149坪) | 36.4万/坪 (35.3年/57.5坪) | - |
| 道ノ尾駅 | 41.2万/坪 (38.7年/52.5坪) | 48.0万/坪 (30.1年/127坪) | 53.3万/坪 (31.2年/75.2坪) |
| 西浦上駅 | 57.4万/坪 (33.8年/54.9坪) | 29.8万/坪 (35.1年/56.7坪) | 54.0万/坪 (26.5年/97.1坪) |
| 浦上駅 | 52.2万/坪 (45.3年/50.4坪) | 43.8万/坪 (45.7年/86.5坪) | 44.7万/坪 (35.7年/81.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西浦上駅 57.4 万/坪(昨年同期比 +92.6 ％)
西浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.4万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +92.6％( +27.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 35.1年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 54.9 坪 (昨年 56.7 坪から -3.2 ％減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 55.6 坪から -28.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 37.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.2 分 → 2024年 23.9 分、+24.6 ％と大きく増加)
高田駅 58.6 万/坪(昨年同期比 +61.3 ％)
高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.6万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.3％( +22.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 49.3年(昨年 35.3年から +39.7 ％増)。平均土地面積は 149.0 坪 (昨年 57.5 坪から +159.2 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 30.3 坪から +55.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.0 分 → 2024年 16.0 分、-30.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 35.3 年 → 2024年 49.3 年、+39.7 ％と大きく増加)
長与駅 48.7 万/坪(昨年同期比 -34.2 ％)
長与駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.2％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 22.4年から +59.0 ％増)。平均土地面積は 107.1 坪 (昨年 91.6 坪から +16.9 ％増)。平均建物面積は 73.0 坪 (昨年 33.3 坪から +119.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.4 年 → 2024年 35.7 年、+59.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.0 分 → 2024年 22.8 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 40.0 ％)
道ノ尾駅 41.2 万/坪(昨年同期比 -14.0 ％)
道ノ尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.2万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.0％( -6.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -5.9％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 38.7年(昨年 30.1年から +28.6 ％増)。平均土地面積は 52.5 坪 (昨年 126.5 坪から -58.5 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 70.4 坪から -56.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 63.8 分 → 2024年 34.4 分、-46.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.1 年 → 2024年 38.7 年、+28.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 43.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示