【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR山陽本線 (三石駅~笠岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.8万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.1%( -3.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 281 件(1年前(2023年)に比べて -68.7%( -616件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 25.5年から +1.2 %増)。平均土地面積は 79.7 坪 (昨年 81.7 坪から -2.5 %減)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 48.5 坪から -13.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。和気駅、万富駅、北長瀬駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは和気駅で昨年に比べ +66.1 %、坪単価は 28.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(和気駅、北長瀬駅)は +46.7 %(坪単価 +20.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(熊山駅、鴨方駅)は -65.9 %(坪単価 -17.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 25.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 3.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 36.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 % → 2024年 17.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(41.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +27.2%( +29.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -58.3%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熊山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.2万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -80.8%( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR山陽本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三石駅 | 9.8万/坪 (37.6年/291坪) | 9.0万/坪 (55.3年/163坪) | 11.9万/坪 (41.1年/150坪) |
吉永駅 | 0.4万/坪 (49.3年/160坪) | - | 11.5万/坪 (42.1年/161坪) |
和気駅 | 28.8万/坪 (24.6年/164坪) | 17.3万/坪 (42.6年/110坪) | 50.1万/坪 (21.7年/120坪) |
熊山駅 | 2.2万/坪 (26.0年/45.4坪) | 11.5万/坪 (50.2年/196坪) | 9.6万/坪 (24.3年/212坪) |
万富駅 | 54.2万/坪 (17.1年/100坪) | 43.0万/坪 (24.3年/88.8坪) | 45.2万/坪 (17.7年/86.0坪) |
瀬戸駅 | 41.2万/坪 (30.0年/94.8坪) | 53.3万/坪 (25.1年/96.5坪) | 33.1万/坪 (31.6年/84.9坪) |
上道駅 | 32.9万/坪 (28.6年/93.8坪) | 35.4万/坪 (31.0年/72.7坪) | 33.6万/坪 (29.5年/87.3坪) |
東岡山駅 | 52.4万/坪 (23.9年/54.5坪) | 58.1万/坪 (25.3年/64.9坪) | 58.1万/坪 (28.4年/64.3坪) |
高島駅 | 84.5万/坪 (18.8年/62.0坪) | 86.8万/坪 (21.1年/55.4坪) | 79.4万/坪 (22.2年/64.2坪) |
西川原駅 | 62.0万/坪 (30.5年/54.8坪) | 89.3万/坪 (24.7年/81.2坪) | 83.9万/坪 (26.3年/103坪) |
岡山駅 | 67.0万/坪 (26.4年/77.7坪) | 74.0万/坪 (28.2年/75.7坪) | 70.5万/坪 (28.3年/70.6坪) |
北長瀬駅 | 135万/坪 (14.1年/113坪) | 106万/坪 (18.9年/76.0坪) | 105万/坪 (14.5年/90.3坪) |
庭瀬駅 | 71.7万/坪 (21.8年/53.9坪) | 67.0万/坪 (25.9年/78.5坪) | 77.8万/坪 (16.2年/70.8坪) |
中庄駅 | 49.9万/坪 (35.5年/118坪) | 68.5万/坪 (24.1年/110坪) | 72.5万/坪 (22.9年/109坪) |
倉敷駅 | 70.6万/坪 (26.9年/62.9坪) | 81.0万/坪 (20.8年/73.0坪) | 77.9万/坪 (20.5年/64.7坪) |
西阿知駅 | 64.0万/坪 (19.8年/55.8坪) | 62.3万/坪 (25.8年/98.9坪) | 70.5万/坪 (19.6年/58.6坪) |
新倉敷駅 | 67.2万/坪 (15.7年/54.1坪) | 68.0万/坪 (19.6年/89.4坪) | 72.0万/坪 (15.2年/78.0坪) |
金光駅 | 21.0万/坪 (30.3年/102坪) | 42.7万/坪 (25.3年/92.0坪) | 35.4万/坪 (31.0年/88.4坪) |
鴨方駅 | 24.8万/坪 (53.1年/87.7坪) | 50.6万/坪 (28.7年/75.5坪) | 27.0万/坪 (29.5年/104坪) |
里庄駅 | - | 28.0万/坪 (35.1年/108坪) | 37.5万/坪 (28.8年/94.5坪) |
笠岡駅 | 26.7万/坪 (50.8年/51.4坪) | 35.7万/坪 (25.9年/83.7坪) | 53.0万/坪 (22.2年/79.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
和気駅 28.8 万/坪(昨年同期比 +66.1 %)
和気駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.8万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +66.1%( +11.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -68.8%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 42.6年から -42.1 %減)。平均土地面積は 164.3 坪 (昨年 110.1 坪から +49.2 %増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 44.3 坪から +29.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.6 年 → 2024年 24.6 年、-42.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 27.6 分 → 2024年 19.0 分、-31.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 50.0 %)
北長瀬駅 135.4 万/坪(昨年同期比 +27.2 %)
北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(41.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +27.2%( +29.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -58.3%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 18.9年から -25.6 %減)。平均土地面積は 112.8 坪 (昨年 76.0 坪から +48.5 %増)。平均建物面積は 61.0 坪 (昨年 55.7 坪から +9.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.9 年 → 2024年 14.1 年、-25.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 23.9 分 → 2024年 21.4 分、-10.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 % → 2024年 44.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 % → 2024年 33.3 %)
熊山駅 2.2 万/坪(昨年同期比 -80.8 %)
熊山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.2万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -80.8%( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 50.2年から -48.1 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 195.6 坪から -76.8 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 75.6 坪から -64.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 50.2 年 → 2024年 26.0 年、-48.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.0 分 → 2024年 11.0 分、-50.0 %と大きく減少)
鴨方駅 24.8 万/坪(昨年同期比 -51.0 %)
鴨方駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.8万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -51.0%( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -70.0%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.1年(昨年 28.7年から +85.2 %増)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 75.5 坪から +16.2 %増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 35.1 坪から +55.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.3 分 → 2024年 10.7 分、-54.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.7 年 → 2024年 53.1 年、+85.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示