【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR山陽本線 (三石駅~笠岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -9.0%( -5.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 209 件(1年前(2021年)に比べて -19.6%( -51件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 24.2年から +14.1 %増)。平均土地面積は 80.9 坪 (昨年 83.3 坪から -2.8 %減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 47.6 坪から -9.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。中庄駅、鴨方駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは吉永駅で昨年に比べ +1844.6 %、坪単価は 18.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(吉永駅、和気駅)は +1107.0 %(坪単価 +32.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(金光駅、笠岡駅)は -51.4 %(坪単価 -30.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.4 % → 2022年 1.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.3 % → 2022年 1.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.2 年 → 2022年 27.6 年、+14.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.1 % → 2022年 33.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.6 % → 2022年 18.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +4.0%( +4.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.9万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +164.7%( +6.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR山陽本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三石駅 | 9.9万/坪 (33.8年/56.0坪) | 3.7万/坪 (66.8年/78.7坪) | 8.1万/坪 (43.8年/99.8坪) |
吉永駅 | 18.4万/坪 (55.8年/221坪) | 0.9万/坪 (0年/116坪) | 3.3万/坪 (0年/200坪) |
和気駅 | 61.0万/坪 (22.8年/81.7坪) | 13.0万/坪 (38.0年/141坪) | - |
熊山駅 | - | - | 1.2万/坪 (57.8年/191坪) |
万富駅 | 22.1万/坪 (34.4年/76.5坪) | 30.2万/坪 (22.8年/50.7坪) | 35.1万/坪 (24.8年/108坪) |
瀬戸駅 | 35.5万/坪 (33.9年/152坪) | 32.0万/坪 (28.9年/84.7坪) | 29.6万/坪 (34.3年/107坪) |
上道駅 | 22.6万/坪 (29.5年/127坪) | 39.1万/坪 (31.4年/55.5坪) | 67.4万/坪 (0.25年/76.1坪) |
東岡山駅 | 67.8万/坪 (24.0年/52.6坪) | 76.6万/坪 (9.9年/132坪) | 93.4万/坪 (21.8年/127坪) |
高島駅 | 62.0万/坪 (29.9年/70.8坪) | 87.8万/坪 (15.3年/67.2坪) | 97.9万/坪 (13.8年/69.4坪) |
西川原駅 | - | 102万/坪 (0.8年/41.6坪) | 76.4万/坪 (28.1年/53.9坪) |
岡山駅 | 55.6万/坪 (34.5年/69.4坪) | 61.9万/坪 (30.6年/68.8坪) | 63.4万/坪 (26.8年/65.6坪) |
北長瀬駅 | 108万/坪 (0.8年/123坪) | 104万/坪 (15.1年/154坪) | 73.6万/坪 (10.8年/43.1坪) |
庭瀬駅 | 79.9万/坪 (18.4年/77.0坪) | 69.8万/坪 (20.2年/56.4坪) | 75.5万/坪 (17.3年/55.7坪) |
中庄駅 | 76.7万/坪 (20.6年/103坪) | 60.1万/坪 (32.4年/158坪) | 75.9万/坪 (23.8年/64.3坪) |
倉敷駅 | 77.3万/坪 (18.3年/80.5坪) | 79.6万/坪 (21.2年/71.0坪) | 73.3万/坪 (25.7年/67.6坪) |
西阿知駅 | 56.3万/坪 (28.1年/56.2坪) | 73.7万/坪 (18.4年/79.6坪) | 60.7万/坪 (31.9年/134坪) |
新倉敷駅 | 61.7万/坪 (18.2年/72.5坪) | 69.4万/坪 (10.8年/53.6坪) | 45.8万/坪 (27.1年/98.8坪) |
金光駅 | 32.7万/坪 (23.8年/125坪) | 73.3万/坪 (7.8年/63.3坪) | 54.3万/坪 (16.1年/48.8坪) |
鴨方駅 | 41.1万/坪 (33.5年/133坪) | 29.5万/坪 (27.0年/83.4坪) | 32.8万/坪 (36.4年/99.1坪) |
里庄駅 | 38.8万/坪 (30.8年/78.7坪) | 39.4万/坪 (22.1年/69.6坪) | 92.3万/坪 (-0.25年/65.0坪) |
笠岡駅 | 22.4万/坪 (40.8年/61.1坪) | 42.5万/坪 (39.1年/137坪) | 22.3万/坪 (38.8年/111坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
吉永駅 18.4 万/坪(昨年同期比 +1844.6 %)
吉永駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.4万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1844.6%( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 220.8 坪 (昨年 116.0 坪から +90.4 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 42.4 坪から -3.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 120.0 分 → 2022年 17.0 分、-85.8 %と大きく減少)
和気駅 61.0 万/坪(昨年同期比 +369.4 %)
和気駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.0万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +369.4%( +48.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 38.0年から -40.1 %減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 140.9 坪から -42.0 %減)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 55.3 坪から -50.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 38.0 年 → 2022年 22.8 年、-40.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 56.6 分 → 2022年 16.8 分、-70.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 % → 2022年 50.0 %)
金光駅 32.7 万/坪(昨年同期比 -55.4 %)
金光駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.7万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -55.4%( -40.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -63.6%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 7.8年から +206.4 %増)。平均土地面積は 124.8 坪 (昨年 63.3 坪から +97.3 %増)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 30.3 坪から -1.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 7.8 年 → 2022年 23.8 年、+206.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 % → 2022年 50.0 %)
笠岡駅 22.4 万/坪(昨年同期比 -47.3 %)
笠岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.4万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -47.3%( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -58.3%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.8年(昨年 39.1年から +4.3 %増)。平均土地面積は 61.1 坪 (昨年 136.8 坪から -55.3 %減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 54.6 坪から -29.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 29.8 分 → 2022年 43.6 分、+46.6 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示