【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期のJR吉備線 (岡山駅～総社駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.9万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.6％( +0.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 115 件(１年前(2022年)に比べて +27.8％( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 27.8年から -7.7 ％減)。平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 71.4 坪から -4.1 ％減)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 40.7 坪から +15.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。備前三門駅、備前一宮駅、総社駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東総社駅で昨年に比べ +115.2 ％、坪単価は 72.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(東総社駅、総社駅)は +85.2 ％(坪単価 +33.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(備中高松駅、大安寺駅)は -53.8 ％(坪単価 -34.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.5 ％ → 2023年 31.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.3 ％ → 2023年 3.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 32.1 ％ → 2023年 34.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.5 ％ → 2023年 4.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大安寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -26.4％( -32.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった備中高松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.4万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -81.3％( -36.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR吉備線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 73.3万/坪 (27.6年/70.3坪) | 82.3万/坪 (26.1年/61.4坪) | 69.3万/坪 (25.7年/55.4坪) |
| 備前三門駅 | 38.0万/坪 (50.8年/37.8坪) | 26.5万/坪 (54.6年/47.4坪) | 18.3万/坪 (47.3年/28.2坪) |
| 大安寺駅 | 91.8万/坪 (50.3年/213坪) | 125万/坪 (0.25年/46.4坪) | 93.1万/坪 (13.8年/52.9坪) |
| 備前一宮駅 | 69.8万/坪 (19.7年/55.7坪) | 49.6万/坪 (34.8年/102坪) | 68.5万/坪 (11.6年/51.0坪) |
| 吉備津駅 | 72.1万/坪 (11.0年/49.2坪) | 73.7万/坪 (11.3年/57.0坪) | 72.7万/坪 (0.25年/42.4坪) |
| 備中高松駅 | 8.4万/坪 (51.8年/183坪) | 45.2万/坪 (31.5年/113坪) | 102万/坪 (0.25年/54.5坪) |
| 足守駅 | - | 13.4万/坪 (46.3年/150坪) | 45.8万/坪 (24.8年/73.4坪) |
| 服部駅 | - | 22.0万/坪 (51.3年/275坪) | - |
| 東総社駅 | 72.6万/坪 (20.3年/70.8坪) | 33.7万/坪 (30.6年/65.0坪) | 76.3万/坪 (26.3年/52.9坪) |
| 総社駅 | 78.0万/坪 (9.2年/55.4坪) | 50.3万/坪 (26.9年/70.9坪) | 54.2万/坪 (20.1年/75.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東総社駅 72.6 万/坪(昨年同期比 +115.2 ％)
東総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.6万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +115.2％( +38.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 30.6年から -33.8 ％減)。平均土地面積は 70.8 坪 (昨年 65.0 坪から +8.8 ％増)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 34.8 坪から +6.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.6 年 → 2023年 20.3 年、-33.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 17.3 分 → 2023年 9.0 分、-48.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
総社駅 78.0 万/坪(昨年同期比 +55.1 ％)
総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.0万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +55.1％( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2022年)に比べて +62.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.2年(昨年 26.9年から -65.9 ％減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 70.9 坪から -21.9 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 35.0 坪から +2.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.9 年 → 2023年 9.2 年、-65.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 75.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 8.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 7.7 ％)
備中高松駅 8.4 万/坪(昨年同期比 -81.3 ％)
備中高松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.4万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -81.3％( -36.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.8年(昨年 31.5年から +64.3 ％増)。平均土地面積は 183.0 坪 (昨年 113.4 坪から +61.3 ％増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 32.5 坪から +32.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.5 年 → 2023年 51.8 年、+64.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 15.8 分 → 2023年 20.0 分、+27.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
大安寺駅 91.8 万/坪(昨年同期比 -26.4 ％)
大安寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -26.4％( -32.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 0.3年から +19850.0 ％増)。平均土地面積は 213.3 坪 (昨年 46.4 坪から +359.8 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 31.8 坪から +71.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.3 年 → 2023年 50.3 年、+19850.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.3 分 → 2023年 15.0 分、+80.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示