【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +1.4％( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 257 件(１年前(2023年)に比べて -86.4％( -1639件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 26.3年から +2.5 ％増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本郷台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは本郷台駅で昨年に比べ +24.8 ％、単価は 46.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(本郷台駅、関内駅)は +18.8 ％(単価 +9.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(洋光台駅、新杉田駅)は -21.6 ％(単価 -8.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 ％ → 2024年 6.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.2 ％ → 2024年 5.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 ％ → 2024年 19.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.9 ％ → 2024年 38.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は107万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.4％( +2.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -87.6％( -127件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.7％( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -80.6％( -50件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 83.9万/㎡ (25.8年/57.8㎡) | 81.2万/㎡ (23.4年/53.7㎡) | 81.8万/㎡ (22.4年/57.0㎡) |
| 桜木町駅 | 107万/㎡ (18.4年/49.7㎡) | 104万/㎡ (16.8年/53.5㎡) | 99.3万/㎡ (14.8年/47.9㎡) |
| 関内駅 | 88.5万/㎡ (17.6年/50.0㎡) | 78.4万/㎡ (22.2年/48.3㎡) | 76.9万/㎡ (21.6年/47.5㎡) |
| 石川町駅 | 77.0万/㎡ (24.9年/55.0㎡) | 72.7万/㎡ (27.2年/53.6㎡) | 68.6万/㎡ (24.5年/51.6㎡) |
| 山手駅 | 47.2万/㎡ (24.0年/70.6㎡) | 54.3万/㎡ (24.4年/68.7㎡) | 49.8万/㎡ (24.6年/69.7㎡) |
| 根岸駅 | 46.4万/㎡ (25.4年/63.8㎡) | 44.8万/㎡ (27.5年/65.5㎡) | 42.4万/㎡ (27.6年/67.9㎡) |
| 磯子駅 | 43.2万/㎡ (28.5年/72.2㎡) | 43.6万/㎡ (31.7年/66.2㎡) | 43.1万/㎡ (30.0年/66.7㎡) |
| 新杉田駅 | 48.3万/㎡ (25.2年/55.7㎡) | 57.9万/㎡ (17.8年/60.2㎡) | 46.2万/㎡ (23.0年/52.9㎡) |
| 洋光台駅 | 21.7万/㎡ (46.7年/57.5㎡) | 29.6万/㎡ (38.7年/62.9㎡) | 28.9万/㎡ (41.1年/61.3㎡) |
| 港南台駅 | 35.6万/㎡ (39.2年/71.7㎡) | 32.9万/㎡ (38.5年/69.5㎡) | 34.6万/㎡ (36.4年/68.1㎡) |
| 本郷台駅 | 46.7万/㎡ (21.7年/73.8㎡) | 37.4万/㎡ (31.6年/68.7㎡) | 38.3万/㎡ (28.4年/73.5㎡) |
| 大船駅 | 51.4万/㎡ (24.1年/78.2㎡) | 51.8万/㎡ (23.7年/81.5㎡) | 48.4万/㎡ (25.6年/82.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
本郷台駅 46.7 万/㎡(昨年同期比 +24.8 ％)
本郷台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +24.8％( +9.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -86.2％( -81件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 31.6年から -31.3 ％減)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 68.7 ㎡から +7.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.6 年 → 2024年 21.7 年、-31.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 12.1 分 → 2024年 10.5 分、-12.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
関内駅 88.5 万/㎡(昨年同期比 +12.8 ％)
関内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.8％( +10.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -92.2％( -118件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 22.2年から -20.6 ％減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +3.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.2 年 → 2024年 17.6 年、-20.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.3 ％ → 2024年 70.0 ％)
洋光台駅 21.7 万/㎡(昨年同期比 -26.7 ％)
洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.7％( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -80.6％( -50件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.7年(昨年 38.7年から +20.7 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 38.7 年 → 2024年 46.7 年、+20.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 56.7 ％ → 2024年 81.8 ％)
新杉田駅 48.3 万/㎡(昨年同期比 -16.6 ％)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -16.6％( -9.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -86.5％( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 17.8年から +41.0 ％増)。平均専有面積は 55.7 ㎡ (昨年 60.2 ㎡から -7.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 25.2 年、+41.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.6 分 → 2024年 7.9 分、+19.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.8 ％ → 2024年 71.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示