【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +4.0％( +2.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 599 件(１年前(2023年)に比べて -52.0％( -650件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 26.4年から +0.2 ％増)。平均専有面積は 62.8 ㎡ (昨年 59.8 ㎡から +5.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本郷台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは本郷台駅で昨年に比べ +22.7 ％、単価は 45.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(本郷台駅、大船駅)は +17.4 ％(単価 +7.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(洋光台駅、磯子駅)は -9.6 ％(単価 -3.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 6.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.9 ％ → 2024年 6.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 18.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.6 ％ → 2024年 40.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.4％( -4.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 57 件(１年前(2023年)に比べて -42.4％( -42件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.4％( -4.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -53.8％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 89.2万/㎡ (24.1年/56.8㎡) | 82.7万/㎡ (23.4年/50.7㎡) | 83.9万/㎡ (22.3年/54.3㎡) |
| 桜木町駅 | 101万/㎡ (19.7年/43.0㎡) | 106万/㎡ (17.2年/49.1㎡) | 99.7万/㎡ (15.5年/45.1㎡) |
| 関内駅 | 84.1万/㎡ (20.5年/54.4㎡) | 82.2万/㎡ (21.6年/44.8㎡) | 79.6万/㎡ (20.6年/44.5㎡) |
| 石川町駅 | 73.3万/㎡ (26.7年/55.9㎡) | 76.1万/㎡ (26.0年/48.9㎡) | 73.9万/㎡ (22.4年/47.5㎡) |
| 山手駅 | 54.6万/㎡ (25.6年/71.5㎡) | 54.0万/㎡ (25.3年/68.4㎡) | 49.9万/㎡ (25.8年/68.2㎡) |
| 根岸駅 | 42.9万/㎡ (31.3年/63.0㎡) | 44.3万/㎡ (28.0年/63.9㎡) | 42.8万/㎡ (28.4年/67.0㎡) |
| 磯子駅 | 42.2万/㎡ (31.8年/69.8㎡) | 44.3万/㎡ (31.7年/64.5㎡) | 42.7万/㎡ (31.1年/64.3㎡) |
| 新杉田駅 | 54.4万/㎡ (23.2年/62.4㎡) | 55.7万/㎡ (19.9年/55.7㎡) | 45.8万/㎡ (23.4年/50.7㎡) |
| 洋光台駅 | 26.2万/㎡ (39.9年/62.5㎡) | 30.6万/㎡ (38.2年/62.3㎡) | 29.8万/㎡ (40.3年/60.3㎡) |
| 港南台駅 | 33.1万/㎡ (37.8年/72.2㎡) | 33.5万/㎡ (38.1年/68.9㎡) | 35.3万/㎡ (36.8年/66.8㎡) |
| 本郷台駅 | 45.2万/㎡ (21.2年/75.8㎡) | 36.8万/㎡ (32.4年/68.1㎡) | 38.7万/㎡ (28.4年/72.9㎡) |
| 大船駅 | 57.9万/㎡ (21.2年/79.2㎡) | 51.6万/㎡ (24.4年/80.8㎡) | 48.4万/㎡ (26.3年/80.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
本郷台駅 45.2 万/㎡(昨年同期比 +22.7 ％)
本郷台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +22.7％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2023年)に比べて -57.4％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 32.4年から -34.4 ％減)。平均専有面積は 75.8 ㎡ (昨年 68.1 ㎡から +11.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.4 年 → 2024年 21.2 年、-34.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 12.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.4 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.8 ％ → 2024年 45.8 ％)
大船駅 57.9 万/㎡(昨年同期比 +12.2 ％)
大船駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.2％( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 60 件(１年前(2023年)に比べて -55.9％( -76件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 24.4年から -13.1 ％減)。平均専有面積は 79.2 ㎡ (昨年 80.8 ㎡から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.4 年 → 2024年 21.2 年、-13.1 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 ％ → 2024年 20.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.2 ％ → 2024年 15.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.1 ％ → 2024年 45.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 ％ → 2024年 1.8 ％)
洋光台駅 26.2 万/㎡(昨年同期比 -14.4 ％)
洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.4％( -4.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -53.8％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 38.2年から +4.5 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +0.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.7 ％ → 2024年 17.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 54.1 ％ → 2024年 58.8 ％)
磯子駅 42.2 万/㎡(昨年同期比 -4.8 ％)
磯子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.8％( -2.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 59 件(１年前(2023年)に比べて -52.8％( -66件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 31.7年から +0.3 ％増)。平均専有面積は 69.8 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.8 ％ → 2024年 39.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 8.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.2 分 → 2024年 9.2 分、+12.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 ％ → 2024年 24.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.4 ％ → 2024年 28.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示