【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期のJR根岸線 (横浜駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +25.8%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 358 件(1年前(2021年)に比べて +4.1%( +14件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 27.8年から -7.0 %減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -4.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。横浜駅、桜木町駅、新杉田駅、洋光台駅、本郷台駅、大船駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは横浜駅で昨年に比べ +35.5 %、単価は 82.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(横浜駅、本郷台駅)は +33.2 %(単価 +15.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(根岸駅、山手駅)は -0.2 %(単価 -0.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.1 % → 2022年 24.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 % → 2022年 5.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.0 % → 2022年 3.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 % → 2022年 1.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は108万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +25.5%( +21.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(1年前(2021年)に比べて -9.4%( -3件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +24.8%( +6.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2021年)に比べて -30.4%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR根岸線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 82.4万/㎡ (25.5年/51.9㎡) | 60.8万/㎡ (28.0年/52.0㎡) | 78.2万/㎡ (24.2年/42.9㎡) |
桜木町駅 | 108万/㎡ (12.7年/38.8㎡) | 85.9万/㎡ (16.7年/50.8㎡) | 98.7万/㎡ (13.8年/29.2㎡) |
関内駅 | 81.8万/㎡ (18.3年/41.1㎡) | 68.4万/㎡ (23.2年/48.6㎡) | 81.3万/㎡ (18.7年/42.7㎡) |
石川町駅 | 73.8万/㎡ (20.5年/51.5㎡) | 64.7万/㎡ (25.0年/55.7㎡) | 62.0万/㎡ (27.5年/39.4㎡) |
山手駅 | 43.9万/㎡ (24.7年/64.7㎡) | 42.9万/㎡ (27.6年/66.2㎡) | 56.3万/㎡ (20.5年/75.0㎡) |
根岸駅 | 38.6万/㎡ (31.9年/66.9㎡) | 39.6万/㎡ (27.7年/63.0㎡) | 41.4万/㎡ (18.9年/75.0㎡) |
磯子駅 | 43.2万/㎡ (30.3年/65.8㎡) | 36.5万/㎡ (34.5年/64.1㎡) | 44.1万/㎡ (27.9年/58.5㎡) |
新杉田駅 | 41.1万/㎡ (23.4年/38.3㎡) | 31.5万/㎡ (23.9年/56.9㎡) | 38.0万/㎡ (22.9年/78.3㎡) |
洋光台駅 | 32.9万/㎡ (36.9年/56.9㎡) | 26.4万/㎡ (37.7年/60.9㎡) | 30.7万/㎡ (30.5年/67.5㎡) |
港南台駅 | 36.3万/㎡ (36.9年/64.4㎡) | 30.8万/㎡ (35.1年/72.2㎡) | 28.3万/㎡ (33.7年/64.3㎡) |
本郷台駅 | 41.8万/㎡ (25.5年/73.3㎡) | 31.9万/㎡ (29.7年/69.2㎡) | 28.6万/㎡ (31.9年/66.0㎡) |
大船駅 | 48.6万/㎡ (25.0年/80.7㎡) | 37.5万/㎡ (26.8年/80.1㎡) | 33.1万/㎡ (30.1年/81.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
横浜駅 82.4 万/㎡(昨年同期比 +35.5 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +35.5%( +21.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 75 件(1年前(2021年)に比べて +44.2%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 28.0年から -8.8 %減)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 52.0 ㎡から -0.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.9 % → 2022年 9.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.2 % → 2022年 36.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.9 % → 2022年 2.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 2.0 % → 2022年 1.3 %)
本郷台駅 41.8 万/㎡(昨年同期比 +30.9 %)
本郷台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +30.9%( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて -36.8%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 29.7年から -14.0 %減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から +6.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.7 年 → 2022年 25.5 年、-14.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 38.9 % → 2022年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.8 % → 2022年 33.3 %)
根岸駅 38.6 万/㎡(昨年同期比 -2.5 %)
根岸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -2.5%( -1.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 26 件(1年前(2021年)に比べて -31.6%( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 27.7年から +15.0 %増)。平均専有面積は 66.9 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +6.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.0 分 → 2022年 8.6 分、-13.6 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 19.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.6 % → 2022年 34.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 27.7 年 → 2022年 31.9 年、+15.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.2 % → 2022年 34.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.9 % → 2022年 9.5 %)
山手駅 43.9 万/㎡(昨年同期比 +2.1 %)
山手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +2.1%( +0.9万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -46.4%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 27.6年から -10.6 %減)。平均専有面積は 64.7 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -2.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 27.6 年 → 2022年 24.7 年、-10.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.4 % → 2022年 13.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示