【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の小田急小田原線 (登戸駅~小田原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +11.6%( +4.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 376 件(1年前(2021年)に比べて -19.5%( -91件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 28.0年から +1.1 %増)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 65.8 ㎡から +3.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。登戸駅、向ケ丘遊園駅、読売ランド前駅、座間駅、愛甲石田駅、伊勢原駅、東海大学前駅、小田原駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは厚木駅で昨年に比べ +111.8 %、単価は 47.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(厚木駅、登戸駅)は +91.4 %(単価 +29.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(小田急相模原駅、開成駅)は -11.4 %(単価 -3.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.4 % → 2022年 6.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.1 % → 2022年 39.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.6 % → 2022年 25.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.5 % → 2022年 16.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった登戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +71.1%( +34.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった渋沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -3.7%( -0.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
小田急小田原線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
登戸駅 | 82.5万/㎡ (21.8年/58.8㎡) | 48.2万/㎡ (31.5年/71.2㎡) | 49.8万/㎡ (26.3年/52.5㎡) |
向ケ丘遊園駅 | 55.2万/㎡ (25.3年/61.4㎡) | 42.5万/㎡ (32.4年/56.2㎡) | 44.4万/㎡ (29.9年/62.5㎡) |
生田駅 | 31.4万/㎡ (40.7年/64.5㎡) | 27.6万/㎡ (40.5年/64.4㎡) | 24.5万/㎡ (30.4年/57.2㎡) |
読売ランド前駅 | 39.6万/㎡ (24.8年/82.1㎡) | 32.8万/㎡ (27.5年/68.9㎡) | 29.7万/㎡ (31.4年/55.0㎡) |
百合ケ丘駅 | 37.9万/㎡ (31.0年/70.0㎡) | 33.0万/㎡ (31.3年/63.8㎡) | 39.9万/㎡ (21.3年/76.9㎡) |
新百合ケ丘駅 | 63.4万/㎡ (23.7年/79.6㎡) | 59.1万/㎡ (22.0年/75.9㎡) | 43.8万/㎡ (28.4年/67.0㎡) |
柿生駅 | 38.2万/㎡ (32.9年/60.0㎡) | 37.8万/㎡ (27.5年/63.4㎡) | 31.3万/㎡ (32.9年/63.8㎡) |
相模大野駅 | 59.7万/㎡ (18.1年/68.3㎡) | 57.9万/㎡ (18.2年/63.1㎡) | 50.1万/㎡ (22.5年/62.1㎡) |
小田急相模原駅 | 25.5万/㎡ (35.6年/54.8㎡) | 29.0万/㎡ (31.3年/62.6㎡) | 27.6万/㎡ (31.6年/60.8㎡) |
相武台前駅 | 22.5万/㎡ (36.6年/60.2㎡) | 22.3万/㎡ (32.3年/56.0㎡) | 18.5万/㎡ (34.3年/59.0㎡) |
座間駅 | 31.3万/㎡ (27.8年/63.3㎡) | 18.4万/㎡ (32.1年/63.6㎡) | 15.4万/㎡ (33.6年/54.0㎡) |
海老名駅 | 48.3万/㎡ (22.0年/74.2㎡) | 42.2万/㎡ (23.4年/66.0㎡) | 46.4万/㎡ (22.5年/62.5㎡) |
厚木駅 | 47.3万/㎡ (18.7年/65.7㎡) | 22.3万/㎡ (36.0年/60.5㎡) | 24.3万/㎡ (39.1年/61.7㎡) |
本厚木駅 | 28.3万/㎡ (28.9年/71.6㎡) | 26.9万/㎡ (26.2年/68.5㎡) | 22.0万/㎡ (28.5年/91.2㎡) |
愛甲石田駅 | 17.9万/㎡ (37.4年/63.5㎡) | 14.2万/㎡ (37.8年/58.0㎡) | 12.3万/㎡ (36.3年/60.6㎡) |
伊勢原駅 | 36.1万/㎡ (17.3年/73.1㎡) | 21.8万/㎡ (27.0年/67.5㎡) | 24.0万/㎡ (24.0年/67.5㎡) |
鶴巻温泉駅 | 18.1万/㎡ (36.6年/71.4㎡) | 18.1万/㎡ (28.9年/73.8㎡) | 17.0万/㎡ (30.3年/72.5㎡) |
東海大学前駅 | 10.3万/㎡ (37.8年/70.0㎡) | 7.8万/㎡ (34.8年/45.0㎡) | 14.0万/㎡ (30.5年/63.8㎡) |
秦野駅 | 20.9万/㎡ (24.2年/78.9㎡) | 23.3万/㎡ (24.3年/84.4㎡) | 10.8万/㎡ (32.7年/67.2㎡) |
渋沢駅 | 7.0万/㎡ (43.8年/50.0㎡) | 7.3万/㎡ (43.8年/51.7㎡) | - |
開成駅 | 30.0万/㎡ (18.0年/80.0㎡) | 33.6万/㎡ (12.9年/85.8㎡) | 27.1万/㎡ (23.8年/70.0㎡) |
栢山駅 | - | 17.6万/㎡ (27.8年/50.0㎡) | - |
富水駅 | - | - | - |
螢田駅 | - | 23.5万/㎡ (18.8年/85.0㎡) | - |
足柄駅 | - | 12.2万/㎡ (40.8年/60.0㎡) | - |
小田原駅 | 48.0万/㎡ (18.5年/70.8㎡) | 39.4万/㎡ (18.6年/65.4㎡) | 26.4万/㎡ (22.4年/65.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
厚木駅 47.3 万/㎡(昨年同期比 +111.8 %)
厚木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +111.8%( +25.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +40.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 36.0年から -48.0 %減)。平均専有面積は 65.7 ㎡ (昨年 60.5 ㎡から +8.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.0 年 → 2022年 18.7 年、-48.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.9 分 → 2022年 3.9 分、-51.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 35.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 14.3 %)
登戸駅 82.5 万/㎡(昨年同期比 +71.1 %)
登戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +71.1%( +34.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.8年(昨年 31.5年から -31.0 %減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から -17.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.5 年 → 2022年 21.8 年、-31.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.5 分 → 2022年 4.5 分、-30.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 75.0 %)
小田急相模原駅 25.5 万/㎡(昨年同期比 -12.0 %)
小田急相模原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -12.0%( -3.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2021年)に比べて -41.5%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 31.3年から +14.0 %増)。平均専有面積は 54.8 ㎡ (昨年 62.6 ㎡から -12.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 31.3 年 → 2022年 35.6 年、+14.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 12.4 分 → 2022年 13.7 分、+10.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.4 % → 2022年 54.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.8 % → 2022年 32.3 %)
開成駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 -10.8 %)
開成駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -10.8%( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 12.9年から +39.4 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 85.8 ㎡から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 3.3 分 → 2022年 2.8 分、-17.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.9 年 → 2022年 18.0 年、+39.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示