【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の小田急小田原線 (登戸駅~小田原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +17.3%( +5.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 329 件(1年前(2021年)に比べて -20.5%( -85件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 28.0年から -3.3 %減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 65.2 ㎡から +0.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。登戸駅、向ケ丘遊園駅、生田駅、百合ケ丘駅、相模大野駅、座間駅、海老名駅、厚木駅、伊勢原駅、渋沢駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは厚木駅で昨年に比べ +85.7 %、単価は 40.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(厚木駅、座間駅)は +75.1 %(単価 +15.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(愛甲石田駅、相武台前駅)は -13.4 %(単価 -3.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 49.4 % → 2022年 39.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.7 % → 2022年 2.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.3 分 → 2022年 12.9 分、+13.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.4 % → 2022年 24.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.0 % → 2022年 17.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった登戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +43.8%( +19.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった渋沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +25.6%( +1.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
小田急小田原線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
登戸駅 | 63.6万/㎡ (20.3年/66.0㎡) | 44.2万/㎡ (33.3年/65.0㎡) | 75.8万/㎡ (28.0年/42.5㎡) |
向ケ丘遊園駅 | 56.9万/㎡ (24.7年/54.1㎡) | 46.1万/㎡ (31.8年/58.4㎡) | 52.8万/㎡ (25.1年/62.8㎡) |
生田駅 | 42.9万/㎡ (31.7年/62.5㎡) | 27.7万/㎡ (33.2年/74.1㎡) | 31.4万/㎡ (29.2年/59.2㎡) |
読売ランド前駅 | 30.7万/㎡ (37.3年/70.0㎡) | 29.4万/㎡ (29.3年/83.8㎡) | - |
百合ケ丘駅 | 46.6万/㎡ (19.7年/71.4㎡) | 32.6万/㎡ (36.5年/69.5㎡) | 48.1万/㎡ (24.0年/69.4㎡) |
新百合ケ丘駅 | 54.5万/㎡ (25.5年/75.2㎡) | 61.0万/㎡ (23.1年/74.8㎡) | 46.9万/㎡ (21.8年/75.7㎡) |
柿生駅 | 37.5万/㎡ (27.7年/60.3㎡) | 36.0万/㎡ (28.3年/66.9㎡) | 53.1万/㎡ (14.0年/66.7㎡) |
相模大野駅 | 62.3万/㎡ (18.1年/72.2㎡) | 46.5万/㎡ (22.7年/60.8㎡) | 49.3万/㎡ (19.0年/65.0㎡) |
小田急相模原駅 | 26.6万/㎡ (37.4年/58.0㎡) | 25.6万/㎡ (31.0年/54.0㎡) | 25.4万/㎡ (31.7年/58.2㎡) |
相武台前駅 | 23.9万/㎡ (30.5年/64.3㎡) | 27.5万/㎡ (34.9年/60.7㎡) | 19.8万/㎡ (34.9年/56.4㎡) |
座間駅 | 30.0万/㎡ (30.9年/64.0㎡) | 18.2万/㎡ (32.3年/58.1㎡) | 19.6万/㎡ (32.9年/41.0㎡) |
海老名駅 | 53.4万/㎡ (16.6年/70.6㎡) | 38.7万/㎡ (22.2年/62.7㎡) | 39.2万/㎡ (21.3年/69.3㎡) |
厚木駅 | 40.9万/㎡ (18.6年/60.0㎡) | 22.0万/㎡ (35.3年/69.4㎡) | 30.6万/㎡ (25.7年/68.0㎡) |
本厚木駅 | 28.0万/㎡ (30.8年/64.4㎡) | 26.2万/㎡ (27.0年/70.2㎡) | 25.4万/㎡ (25.8年/61.7㎡) |
愛甲石田駅 | 17.9万/㎡ (36.4年/61.0㎡) | 20.7万/㎡ (28.3年/73.3㎡) | 17.5万/㎡ (35.0年/62.5㎡) |
伊勢原駅 | 31.7万/㎡ (18.4年/69.0㎡) | 25.5万/㎡ (20.3年/67.0㎡) | - |
鶴巻温泉駅 | 17.4万/㎡ (33.4年/82.1㎡) | 18.6万/㎡ (33.6年/80.0㎡) | 14.4万/㎡ (31.2年/76.9㎡) |
東海大学前駅 | 11.3万/㎡ (36.3年/59.0㎡) | 12.7万/㎡ (33.1年/66.7㎡) | 13.6万/㎡ (30.9年/50.0㎡) |
秦野駅 | 13.3万/㎡ (30.2年/76.7㎡) | 11.4万/㎡ (34.7年/78.1㎡) | 12.8万/㎡ (31.5年/61.2㎡) |
渋沢駅 | 8.0万/㎡ (43.9年/60.0㎡) | 6.4万/㎡ (42.5年/50.0㎡) | 4.0万/㎡ (42.5年/55.0㎡) |
開成駅 | 34.2万/㎡ (16.5年/67.5㎡) | 31.6万/㎡ (9.3年/72.5㎡) | 25.3万/㎡ (17.5年/75.0㎡) |
栢山駅 | - | - | - |
富水駅 | - | - | - |
螢田駅 | - | - | - |
足柄駅 | - | - | 16.0万/㎡ (39.5年/40.0㎡) |
小田原駅 | 46.3万/㎡ (18.1年/60.9㎡) | 42.2万/㎡ (25.2年/53.3㎡) | 32.3万/㎡ (20.8年/76.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
厚木駅 40.9 万/㎡(昨年同期比 +85.7 %)
厚木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +85.7%( +18.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて +12.5%( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 35.3年から -47.2 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から -13.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 35.3 年 → 2022年 18.6 年、-47.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.0 分 → 2022年 3.9 分、-51.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 62.5 % → 2022年 11.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 % → 2022年 44.4 %)
座間駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 +64.5 %)
座間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +64.5%( +11.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -61.5%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 32.3年から -4.2 %減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 58.1 ㎡から +10.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.8 分 → 2022年 6.8 分、-22.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.7 % → 2022年 40.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 40.0 %)
愛甲石田駅 17.9 万/㎡(昨年同期比 -13.6 %)
愛甲石田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -13.6%( -2.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 28.3年から +28.8 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -16.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 28.3 年 → 2022年 36.4 年、+28.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.9 分 → 2022年 22.3 分、+72.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 55.6 %)
相武台前駅 23.9 万/㎡(昨年同期比 -13.2 %)
相武台前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -13.2%( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2021年)に比べて +86.7%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 34.9年から -12.5 %減)。平均専有面積は 64.3 ㎡ (昨年 60.7 ㎡から +6.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 34.9 年 → 2022年 30.5 年、-12.5 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 39.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.9 分 → 2022年 13.0 分、+31.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.5 % → 2022年 10.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示