【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜3月期のJR琵琶湖線 (米原駅～大津駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +53.8％( +16.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 86 件(１年前(2019年)に比べて +59.3％( +32件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 18.5年から -41.4 ％減)。平均専有面積は 72.7 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +1.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。草津駅、瀬田駅、石山駅、大津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大津駅で昨年に比べ +47.9 ％、単価は 44.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大津駅、草津駅)は +44.2 ％(単価 +16.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(南彦根駅、南草津駅)は -4.0 ％(単価 -1.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.5 年 → 2020年 10.8 年、-41.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.2 分 → 2020年 7.9 分、-22.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.9 ％ → 2020年 47.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.5 ％ → 2020年 54.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.9 ％ → 2020年 7.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.0 ％ → 2020年 1.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +40.5％( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2019年)に比べて +193.3％( +29件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -4.4％( -0.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR琵琶湖線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米原駅 | - | - | - |
| 彦根駅 | - | 10.6万/㎡ (0年/65.0㎡) | 31.1万/㎡ (10.0年/90.0㎡) |
| 南彦根駅 | 12.2万/㎡ (28.0年/60.0㎡) | 12.7万/㎡ (34.0年/55.0㎡) | - |
| 稲枝駅 | - | - | - |
| 能登川駅 | - | 22.4万/㎡ (9.0年/67.5㎡) | - |
| 近江八幡駅 | - | - | - |
| 野洲駅 | - | - | - |
| 守山駅 | - | - | - |
| 栗東駅 | - | - | - |
| 草津駅 | 61.5万/㎡ (4.7年/75.8㎡) | 43.8万/㎡ (12.3年/72.3㎡) | 30.5万/㎡ (22.3年/71.8㎡) |
| 南草津駅 | 38.0万/㎡ (13.5年/71.9㎡) | 39.4万/㎡ (15.3年/74.3㎡) | 35.7万/㎡ (17.7年/70.0㎡) |
| 瀬田駅 | 28.5万/㎡ (23.0年/87.5㎡) | 20.9万/㎡ (27.6年/65.8㎡) | 18.3万/㎡ (25.9年/67.5㎡) |
| 石山駅 | 26.1万/㎡ (17.1年/70.0㎡) | 21.5万/㎡ (20.7年/78.6㎡) | 19.5万/㎡ (21.6年/74.3㎡) |
| 膳所駅 | 28.9万/㎡ (32.6年/71.5㎡) | 28.1万/㎡ (28.7年/65.0㎡) | 17.6万/㎡ (42.0年/50.0㎡) |
| 大津駅 | 44.4万/㎡ (9.0年/63.2㎡) | 30.0万/㎡ (13.8年/72.0㎡) | 38.5万/㎡ (7.3年/71.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大津駅 44.4 万/㎡(昨年同期比 +47.9 ％)
大津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +47.9％( +14.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +120.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 13.8年から -34.8 ％減)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -12.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 13.8 年 → 2020年 9.0 年、-34.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 45.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 11.0 分 → 2020年 12.3 分、+11.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 27.3 ％)
草津駅 61.5 万/㎡(昨年同期比 +40.5 ％)
草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +40.5％( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2019年)に比べて +193.3％( +29件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.7年(昨年 12.3年から -61.7 ％減)。平均専有面積は 75.8 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から +4.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 12.3 年 → 2020年 4.7 年、-61.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.7 分 → 2020年 3.8 分、-56.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.7 ％ → 2020年 77.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 6.7 ％ → 2020年 2.3 ％)
南彦根駅 12.2 万/㎡(昨年同期比 -4.4 ％)
南彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -4.4％( -0.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 34.0年から -17.6 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +9.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 34.0 年 → 2020年 28.0 年、-17.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.0 分 → 2020年 19.0 分、+72.7 ％と大きく増加)
南草津駅 38.0 万/㎡(昨年同期比 -3.6 ％)
南草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -3.6％( -1.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +14.3％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 15.3年から -11.7 ％減)。平均専有面積は 71.9 ㎡ (昨年 74.3 ㎡から -3.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 15.3 年 → 2020年 13.5 年、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.6 分 → 2020年 6.9 分、+23.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 85.7 ％ → 2020年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示