【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅～徳重駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -3.5％( -1.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 82 件(１年前(2019年)に比べて -7.9％( -7件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 22.0年から +8.4 ％増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から +5.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。久屋大通駅、吹上駅、相生山駅、徳重駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相生山駅で昨年に比べ +85.4 ％、単価は 27.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(相生山駅、徳重駅)は +74.8 ％(単価 +13.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(瑞穂区役所駅、新瑞橋駅)は -56.3 ％(単価 -28.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.1 ％ → 2020年 1.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 32.6 ％ → 2020年 40.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.0 ％ → 2020年 11.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +16.4％( +9.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -15.9％( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 名古屋市桜通線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太閤通駅 | 46.2万/㎡ (20.3年/17.5㎡) | 45.2万/㎡ (12.6年/51.7㎡) | 33.1万/㎡ (21.3年/65.0㎡) |
| 名古屋駅 | 67.9万/㎡ (10.0年/22.5㎡) | 58.3万/㎡ (12.9年/20.0㎡) | 68.0万/㎡ (10.9年/45.0㎡) |
| 国際センター駅 | 36.0万/㎡ (32.8年/67.5㎡) | 46.1万/㎡ (23.8年/34.2㎡) | 21.3万/㎡ (40.3年/75.0㎡) |
| 丸の内駅 | 44.2万/㎡ (20.3年/42.1㎡) | 39.6万/㎡ (21.1年/33.0㎡) | 54.8万/㎡ (12.1年/38.0㎡) |
| 久屋大通駅 | 54.5万/㎡ (19.8年/57.9㎡) | 42.4万/㎡ (23.6年/32.5㎡) | - |
| 高岳駅 | 40.0万/㎡ (23.2年/55.5㎡) | 48.7万/㎡ (17.6年/51.2㎡) | 27.2万/㎡ (28.5年/48.2㎡) |
| 車道駅 | 48.2万/㎡ (14.3年/60.0㎡) | - | 46.0万/㎡ (14.9年/78.3㎡) |
| 今池駅 | 33.6万/㎡ (29.3年/47.5㎡) | 28.5万/㎡ (34.4年/50.0㎡) | 60.0万/㎡ (2.3年/20.0㎡) |
| 吹上駅 | 56.5万/㎡ (21.3年/75.0㎡) | 44.6万/㎡ (11.5年/82.5㎡) | 28.2万/㎡ (24.6年/45.0㎡) |
| 御器所駅 | 29.2万/㎡ (27.0年/36.2㎡) | 38.5万/㎡ (23.2年/63.5㎡) | 43.7万/㎡ (22.3年/60.0㎡) |
| 桜山駅 | 46.9万/㎡ (14.3年/77.5㎡) | 42.4万/㎡ (21.5年/68.8㎡) | 22.5万/㎡ (36.3年/65.0㎡) |
| 瑞穂区役所駅 | 21.2万/㎡ (29.3年/160㎡) | 52.9万/㎡ (9.3年/70.0㎡) | 36.7万/㎡ (20.3年/70.0㎡) |
| 瑞穂運動場西駅 | 40.0万/㎡ (22.3年/75.0㎡) | - | 44.2万/㎡ (12.3年/70.0㎡) |
| 新瑞橋駅 | 22.7万/㎡ (38.3年/59.0㎡) | 48.2万/㎡ (10.0年/81.2㎡) | 22.0万/㎡ (0年/50.0㎡) |
| 桜本町駅 | - | - | 36.4万/㎡ (18.3年/72.5㎡) |
| 鶴里駅 | 22.2万/㎡ (32.3年/72.5㎡) | 34.3万/㎡ (10.3年/70.0㎡) | - |
| 野並駅 | 22.3万/㎡ (27.3年/70.0㎡) | 22.6万/㎡ (29.8年/73.3㎡) | 19.8万/㎡ (23.8年/70.7㎡) |
| 鳴子北駅 | 36.5万/㎡ (0年/85.0㎡) | - | 27.8万/㎡ (15.3年/78.3㎡) |
| 相生山駅 | 27.7万/㎡ (24.3年/66.7㎡) | 14.9万/㎡ (29.6年/75.0㎡) | 29.9万/㎡ (17.0年/73.1㎡) |
| 神沢駅 | 16.1万/㎡ (35.6年/75.6㎡) | 19.2万/㎡ (27.3年/80.0㎡) | 17.6万/㎡ (30.3年/70.0㎡) |
| 徳重駅 | 36.9万/㎡ (14.3年/75.0㎡) | 22.5万/㎡ (21.0年/72.5㎡) | 35.3万/㎡ (8.8年/85.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
相生山駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +85.4 ％)
相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +85.4％( +12.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.3年(昨年 29.6年から -18.0 ％減)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -11.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 29.6 年 → 2020年 24.3 年、-18.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 14.0 分 → 2020年 8.3 分、-40.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 33.3 ％)
徳重駅 36.9 万/㎡(昨年同期比 +64.2 ％)
徳重駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +64.2％( +14.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.3年(昨年 21.0年から -32.1 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +3.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.0 年 → 2020年 14.3 年、-32.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 20.5 分 → 2020年 10.0 分、-51.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 ％ → 2020年 25.0 ％)
瑞穂区役所駅 21.2 万/㎡(昨年同期比 -59.8 ％)
瑞穂区役所駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -59.8％( -31.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.3年(昨年 9.3年から +216.2 ％増)。平均専有面積は 160.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +128.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 9.3 年 → 2020年 29.3 年、+216.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 1.0 分 → 2020年 6.0 分、+500.0 ％と大きく増加)
新瑞橋駅 22.7 万/㎡(昨年同期比 -52.9 ％)
新瑞橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -52.9％( -25.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 10.0年から +282.5 ％増)。平均専有面積は 59.0 ㎡ (昨年 81.2 ㎡から -27.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 10.0 年 → 2020年 38.3 年、+282.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.8 分 → 2020年 5.4 分、+44.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示