【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のJR大和路線 (平城山駅～三郷駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +13.9％( +3.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +12.9％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 22.1年から +8.6 ％増)。平均専有面積は 74.0 ㎡ (昨年 72.6 ㎡から +2.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。奈良駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大和小泉駅で昨年に比べ +115.4 ％、単価は 33.8 万円/㎡となった。
上位 1 駅(大和小泉駅)は +115.4 ％(単価 +18.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(郡山駅)は -34.3 ％(単価 -9.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 45.2 ％ → 2023年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 6.4 分 → 2023年 7.2 分、+13.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.7 ％ → 2023年 14.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +16.2％( +5.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +11.1％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +13.7％( +1.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR大和路線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 平城山駅 | 20.1万/㎡ (26.0年/90.0㎡) | - | 13.3万/㎡ (14.0年/105㎡) |
| 奈良駅 | 27.6万/㎡ (26.4年/73.5㎡) | 22.3万/㎡ (25.2年/65.5㎡) | 30.9万/㎡ (21.6年/71.2㎡) |
| 郡山駅 | 17.5万/㎡ (25.0年/80.0㎡) | 26.6万/㎡ (18.8年/77.8㎡) | 22.5万/㎡ (24.0年/72.5㎡) |
| 大和小泉駅 | 33.8万/㎡ (14.0年/65.0㎡) | 15.7万/㎡ (19.0年/70.0㎡) | - |
| 法隆寺駅 | - | - | 16.0万/㎡ (21.0年/75.0㎡) |
| 王寺駅 | 35.9万/㎡ (19.4年/71.0㎡) | 30.9万/㎡ (21.6年/75.0㎡) | 19.0万/㎡ (24.8年/67.5㎡) |
| 三郷駅 | 9.8万/㎡ (26.0年/85.0㎡) | 8.6万/㎡ (25.0年/85.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大和小泉駅 33.8 万/㎡(昨年同期比 +115.4 ％)
大和小泉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +115.4％( +18.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.0年(昨年 19.0年から -26.3 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 19.0 年 → 2023年 14.0 年、-26.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 4.0 分、+300.0 ％と大きく増加)
郡山駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -34.3 ％)
郡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -34.3％( -9.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -88.9％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 18.8年から +33.1 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 77.8 ㎡から +2.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 18.8 年 → 2023年 25.0 年、+33.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 5.9 分 → 2023年 7.0 分、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 44.4 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示