【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR大和路線 (高井田駅~JR難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -1.9%( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 89 件(1年前(2023年)に比べて -86.7%( -578件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 25.2年から +0.9 %増)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 64.8 ㎡から -2.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。柏原駅、加美駅、東部市場前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東部市場前駅で昨年に比べ +88.2 %、単価は 73.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東部市場前駅、柏原駅)は +58.4 %(単価 +21.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高井田駅、志紀駅)は -38.2 %(単価 -10.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.8 % → 2024年 9.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 4.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 5.4 分 → 2024年 6.0 分、+10.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.7 % → 2024年 33.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.4 % → 2024年 28.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +12.0%( +8.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -91.3%( -136件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -31.6%( -5.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -69.0%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR大和路線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高井田駅 | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 33.4万/㎡ (28.4年/68.6㎡) | 27.7万/㎡ (31.5年/59.9㎡) |
柏原駅 | 42.9万/㎡ (9.5年/70.0㎡) | 33.3万/㎡ (18.4年/70.2㎡) | 33.2万/㎡ (22.7年/70.0㎡) |
志紀駅 | 12.9万/㎡ (41.2年/61.1㎡) | 18.8万/㎡ (37.8年/61.7㎡) | 18.0万/㎡ (33.3年/65.3㎡) |
八尾駅 | 30.3万/㎡ (28.7年/66.7㎡) | 27.4万/㎡ (35.1年/64.7㎡) | 25.4万/㎡ (30.9年/67.2㎡) |
久宝寺駅 | 55.5万/㎡ (15.9年/73.5㎡) | 53.7万/㎡ (14.3年/71.7㎡) | 49.5万/㎡ (12.4年/76.1㎡) |
加美駅 | 30.0万/㎡ (39.3年/60.0㎡) | 24.5万/㎡ (32.5年/65.9㎡) | 29.2万/㎡ (25.6年/69.1㎡) |
平野駅 | 28.5万/㎡ (36.0年/64.0㎡) | 28.4万/㎡ (35.4年/67.8㎡) | 28.7万/㎡ (32.0年/68.0㎡) |
東部市場前駅 | 73.2万/㎡ (11.9年/38.3㎡) | 38.9万/㎡ (23.9年/61.1㎡) | 37.1万/㎡ (27.3年/59.8㎡) |
天王寺駅 | 78.9万/㎡ (14.2年/59.2㎡) | 70.4万/㎡ (20.4年/66.2㎡) | 64.5万/㎡ (22.5年/63.2㎡) |
新今宮駅 | 21.4万/㎡ (44.0年/70.0㎡) | 23.8万/㎡ (42.3年/40.0㎡) | 39.1万/㎡ (21.4年/29.1㎡) |
今宮駅 | - | 76.4万/㎡ (8.1年/25.3㎡) | 58.7万/㎡ (9.3年/25.0㎡) |
JR難波駅 | 77.8万/㎡ (17.6年/81.4㎡) | 73.3万/㎡ (17.3年/58.7㎡) | 67.0万/㎡ (16.0年/64.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東部市場前駅 73.2 万/㎡(昨年同期比 +88.2 %)
東部市場前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +88.2%( +34.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -80.4%( -37件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 23.9年から -50.2 %減)。平均専有面積は 38.3 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から -37.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.9 年 → 2024年 11.9 年、-50.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 55.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.7 分 → 2024年 8.8 分、+54.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 % → 2024年 11.1 %)
柏原駅 42.9 万/㎡(昨年同期比 +28.7 %)
柏原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +28.7%( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -90.5%( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 18.4年から -48.4 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -0.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.4 年 → 2024年 9.5 年、-48.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.9 分 → 2024年 3.5 分、-10.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 100.0 %)
高井田駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 -44.7 %)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -44.7%( -14.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -95.2%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 28.4年から +2.2 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -5.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.8 分 → 2024年 1.0 分、-85.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 100.0 %)
志紀駅 12.9 万/㎡(昨年同期比 -31.6 %)
志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -31.6%( -5.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -69.0%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 37.8年から +8.8 %増)。平均専有面積は 61.1 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -1.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 % → 2024年 11.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 62.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示