【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年7月〜9月期のJR大和路線 (高井田駅~JR難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +4.3%( +1.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2019年)に比べて -9.5%( -4件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.4年から -1.4 %減)。平均専有面積は 62.4 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から -4.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。平野駅、東部市場前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東部市場前駅で昨年に比べ +25.8 %、単価は 39.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東部市場前駅、平野駅)は +25.2 %(単価 +6.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高井田駅、志紀駅)は -52.9 %(単価 -12.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 31.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.0 % → 2020年 15.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.0 % → 2020年 33.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -9.5%( -7.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -47.0%( -6.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR大和路線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高井田駅 | 13.0万/㎡ (25.5年/62.5㎡) | 31.6万/㎡ (17.5年/65.0㎡) | 36.7万/㎡ (15.5年/60.0㎡) |
柏原駅 | - | 7.6万/㎡ (45.5年/50.0㎡) | 17.5万/㎡ (24.5年/55.0㎡) |
志紀駅 | 7.7万/㎡ (0年/65.0㎡) | 14.5万/㎡ (40.0年/50.0㎡) | 14.3万/㎡ (33.5年/70.0㎡) |
八尾駅 | 19.8万/㎡ (40.5年/65.0㎡) | 26.7万/㎡ (26.9年/66.4㎡) | 21.6万/㎡ (26.4年/61.9㎡) |
久宝寺駅 | 51.3万/㎡ (9.5年/68.8㎡) | 51.7万/㎡ (8.5年/78.3㎡) | 47.4万/㎡ (8.3年/70.0㎡) |
加美駅 | 26.4万/㎡ (33.5年/60.0㎡) | 26.9万/㎡ (24.1年/76.0㎡) | 19.6万/㎡ (36.0年/60.0㎡) |
平野駅 | 26.6万/㎡ (29.6年/57.3㎡) | 21.4万/㎡ (37.2年/62.7㎡) | 24.8万/㎡ (32.0年/67.5㎡) |
東部市場前駅 | 39.5万/㎡ (16.8年/61.7㎡) | 31.4万/㎡ (20.5年/70.0㎡) | 24.5万/㎡ (26.5年/75.0㎡) |
天王寺駅 | 48.7万/㎡ (24.3年/56.2㎡) | 54.4万/㎡ (24.3年/52.5㎡) | 61.1万/㎡ (17.2年/64.3㎡) |
新今宮駅 | - | - | 30.8万/㎡ (21.5年/25.0㎡) |
今宮駅 | - | 65.0万/㎡ (12.5年/20.0㎡) | 67.5万/㎡ (4.5年/40.0㎡) |
JR難波駅 | 68.6万/㎡ (16.8年/85.0㎡) | 75.8万/㎡ (10.0年/100㎡) | 61.2万/㎡ (8.0年/82.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東部市場前駅 39.5 万/㎡(昨年同期比 +25.8 %)
東部市場前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +25.8%( +8.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 20.5年から -17.9 %減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -11.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 20.5 年 → 2020年 16.8 年、-17.9 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 3.0 分、+50.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
平野駅 26.6 万/㎡(昨年同期比 +24.6 %)
平野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +24.6%( +5.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて +18.2%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 37.2年から -20.3 %減)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 62.7 ㎡から -8.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.2 年 → 2020年 29.6 年、-20.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 63.6 % → 2020年 30.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.5 分 → 2020年 7.8 分、+20.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.2 % → 2020年 38.5 %)
高井田駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 -58.8 %)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -58.8%( -18.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 17.5年から +45.7 %増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -3.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 5.6 分 → 2020年 5.0 分、-10.7 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.5 年 → 2020年 25.5 年、+45.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 100.0 %)
志紀駅 7.7 万/㎡(昨年同期比 -47.0 %)
志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -47.0%( -6.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +30.0 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 10.0 分 → 2020年 11.0 分、+10.0 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示